NVIDIA、2026 年会計年度第 1 四半期の業績を発表

四半期売上高は 441 億ドルで、第 4 四半期から 12% 増、前年同期から 69% 増
データセンターの売上高は 391 億ドルで、第 4 四半期から 10% 増、前年同期から 73% 増
投稿者: NVIDIA Japan

【プレス リリース】NVIDIA (NASDAQ: NVDA) は、2025 年 4 月 27 日に終了した第 1 四半期の売上高が 441 億ドルになったと発表しました。前四半期から 12% 増加し、前年同期から 69% 増加しました。

2025 年 4 月 9 日、NVIDIA は H20 製品の中国市場向け輸出に認可が必要になると米国政府から通知を受けました。この新たな要件の結果として、NVIDIA は、H20 の需要が減退する中で H20 の過剰在庫と購入義務に関連する費用 45 億ドルを第 1 四半期に計上しました。この新たな輸出認可要件が適用される前の 2026 年会計年度第 1 四半期の H20 製品の売上高は 46 億ドルでした。NVIDIA は第 1 四半期に売上高 25 億ドル分の H20 を追加出荷することができませんでした。

第 1 四半期の売上総利益率は GAAP ベースが 60.5%、非 GAAP ベースが 61.0% でした。当該費用 45 億ドルを除外した場合の非 GAAP ベースの売上高総利益率は 71.3% です。

第 1 四半期の希薄後 1 株当たりの利益は GAAP ベースが 0.76 ドル、非 GAAP ベースが 0.81 ドルでした。当該費用 45 億ドルおよび関連する税金の影響を除外した場合の非 GAAP ベースの希薄後 1 株当たりの利益は 0.96 ドルです。

NVIDIA の創業者/CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang) は、次のように述べています。「リーズニング向けに設計され『シンキング マシーン』であるNVIDIAの画期的な Blackwell NVL72 AI スーパーコンピューターが、システム メーカーとクラウド サービス プロバイダーで本格的な生産が開始されました。NVIDIA の AI インフラに対する世界的な需要は驚くほど高まっています。AI 推論トークンの生成はわずか 1 年で 10 倍に急増しており、AI エージェントが主流になるにつれ、AI コンピューティングの需要は加速していきます。世界各国で AI は電気やインターネットと同様に必要不可欠なインフラと認識されるようになっており、NVIDIA はこの大きな変革の中心にいます」

次回の四半期現金配当は 1 株当たり 0.01 ドルで、2025 年 6 月 11 日を配当基準日として 2025 年 7 月 3 日にすべての株主に支払う予定です。

2026 年会計年度第 1 四半期の概要

GAAP ベース
(単位: 百万ドル、1 株当たりのものを除く) Q1 FY26 Q4 FY25 Q1 FY25 Q/Q Y/Y
売上高 $44,062 $39,331 $26,044 12% 増 69% 増
売上高総利益率 60.5% 73.0% 78.4% 12.5 pts 減 17.9 pts 減
営業費用 $5,030 $4,689 $3,497 7% 増 44% 増
営業利益 $21,638 $24,034 $16,909 10% 減 28% 増
純利益 $18,775 $22,091 $14,881 15% 減 26% 増
希薄後 1 株当たりの利益* $0.76 $0.89 $0.60 15% 減 27% 増
非GAAP ベース
(単位: 百万ドル、1 株当たりのものを除く) Q1 FY26 Q4 FY25 Q1 FY25 Q/Q Y/Y
売上高 $44,062 $39,331 $26,044 12% 増 69% 増
売上高総利益率 61.0% 73.5% 78.9% 12.5 pts 減 17.9 pts 減
H20 の費用を除外した売上高総利益率 71.3%
営業費用 $3,583 $3,378 $2,501 6% 増 43% 増
営業利益 $23,275 $25,516 $18,059 9% 減 29% 増
純利益 $19,894 $22,066 $15,238 10% 減 31% 増
希薄後 1 株当たりの利益* $0.81 $0.89 $0.61 9% 減 33% 増
H20 の費用および関連する税金の影響を除外した希薄後 1 株当たりの利益 $0.96

*本書に示されている 1 株当たりの金額はすべて、2024 年 6 月 7 日に行われた NVIDIA の 10 対 1 の株式分割を反映するように遡及的に調整されています。

業績の見通し

2026 年会計年度第 2 四半期については、以下のように予想されます。

  • 売上高は、450 億ドル ± 2% となる見込みです。この見通しは、最近の輸出管理の制限に起因して H20 の売上高が約 80 億ドル減少することを反映しています。
  • 売上総利益率は、GAAP ベースが 71.8% ± 0.5%、非 GAAP ベースが 72.0% ± 0.5% となる見込みです。NVIDIAは今年度末に 70% 台半ばの売上高総利益率を達成すべく取り組み続けています。
  • 営業費用は、GAAP ベースが約 57 億ドル、非 GAAP ベースが約 40 億ドルとなる見込みです。2026 年会計年度通年の営業費用の増加率は、30% 台半ばとなる見込みです。
  • GAAP ベースおよび非 GAAP ベースのその他の利益および費用は、利益が約 4 億 5,000 万ドルとなる見込みです (市場性のない株式および上場株式による損益は除く)。
  • GAAP 税率および非 GAAP 税率は、ともに 16.5% ± 1% となる見込みです (個別項目は除く)。

ハイライト

前四半期の業績発表以降も、NVIDIA では以下の分野で躍進を遂げました。

データセンター

  • 第 1 四半期売上高は 391 億ドルで、前四半期から 10% 増加し、前年同期から 73% 増加しました。
  • 米国での工場建設を進めていることと、米国での NVIDIA AI スーパーコンピューターの製造でパートナーと協力していることを発表しました。
  • AI リーズニング モデルを加速および拡張するため NVIDIA Blackwell Ultra と NVIDIA Dynamo を発表しました。
  • サウジアラビアに AI ファクトリーを建設し、次世代の人工知能開発を推進するため、HUMAIN とのパートナーシップを発表しました。
  • アラブ首長国連邦のアブダビで、戦略的パートナーの G42、OpenAI、Oracle、ソフトバンク グループ、Cisco と共同で次世代 AI インフラの Stargate UAE を発表しました。
  • Foxconn および台湾政府と協力して AI ファクトリー スーパーコンピューターを建設する計画を発表しました。
  • NVIDIA RTX PRO™ サーバーを使用して NVIDIA が IT インフラをエンタープライズ向け AI ファクトリーへの移行を加速することを発表しました。
  • NVIDIA のパートナー エコシステムとともに業界がセミカスタムの AI インフラを構築するための NVLink Fusion™ を発表しました。
  • AI ファクトリーを何百万基の GPU に拡張するための NVIDIA Spectrum-X™ および NVIDIA Quantum-X シリコン フォトニクス ネットワーキング スイッチを発表しました。
  • エージェント型 AI リーズニング向けの AI ファクトリー スーパーコンピューティングを提供するため、NVIDIA Blackwell Ultra GPU で構築された NVIDIA DGX SuperPOD™ を発表しました。
  • エージェント型 AI ソリューション、ロボティクス、創薬の進展を推進するために Alphabet および Google との共同イニシアティブを発表しました。
  • NVIDIA アクセラレーテッド コンピューティングおよび推論ソフトウェアを Oracle の AI インフラと統合したことを発表しました。
  • NVIDIA Blackwell クラウド インスタンスが AWS、Google CloudMicrosoft AzureOracle Cloud Infrastructure で現在利用可能であることを発表しました。
  • NVIDIA Blackwell プラットフォームが最新の MLPerf Inference の結果で新記録を樹立し、最大 30 倍の処理速度の向上を実現したことを発表しました。
  • 開発者を NVIDIA のグローバル コンピューティング エコシステムに接続する  NVIDIA DGX Cloud Lepton™ を発表しました。
  • リーズニング機能を備えたオープンな Llama Nemotron モデル ファミリを発表し、先進的な AI エージェントを作成する基盤を提供しました。
  • AI 推論ワークロード向けのカスタマイズ可能なリファレンス デザインの  NVIDIA AI Data Platform を発表しました。
  • 日本に世界最大の量子研究スーパーコンピューターをホストする研究センターが開設されることを発表しました。

ゲーミングおよび AI PC

  • ゲーミングの第 1 四半期売上高は過去最高の 38 億ドルで、前四半期から 48% 増加し、前年同期から 42% 増加しました。
  • NVIDIA GeForce RTX™ 5070 および RTX 5060 を発表し、Blackwell グラフィックスをゲーマーに提供開始しました。価格はデスクトップ用が 299 ドルから、ノート PC 用が 1,099 ドルからとなっています。
  • NVIDIA DLSS 4 が 125 本を超えるゲームで現在利用可能であることを発表しました。対応タイトルには、『黒神話:悟空』、『DOOM: The Dark Ages』、『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』、『マーベル・ライバルズ』、『スター・ウォーズ 無法者たち』などが含まれます。
  • Nintendo Switch 2 が NVIDIA プロセッサと AI を活用した DLSS を搭載し、最大 4K のゲーミングを提供することを発表しました。
  • 『Half-Life 2』RTX デモの公開と同時に NVIDIA RTX Remix MOD 制作向け プラットフォームを発表し、200 万人を超えるゲーマーを魅了しました。

プロフェッショナル ビジュアライゼーション

  • 第 1 四半期売上高は 5 億 900 万ドルで、前四半期から横ばいとなり、前年同期からは 19% 増加しました。
  • ワークステーションおよびサーバー向けの NVIDIA RTX PRO™ Blackwell シリーズを発表しました。
  • NVIDIA Grace Blackwell プラットフォームを搭載した NVIDIA DGX Spark および DGX Station™ パーソナル AI スーパーコンピューターを発表しました。
  • 主要な産業用ソフトウェアおよびサービスを提供する企業である Accenture、Ansys、Databricks、SAP、Schneider Electric with ETAP、Siemens がフィジカル AI を通じて産業のデジタル化を加速させるために NVIDIA Omniverse™ プラットフォームを自社のソリューションに統合することを発表しました。

オートモーティブおよびロボティクス

  • オートモーティブの第 1 四半期売上高は 5 億 6,700 万ドルで、前四半期から 1% 減少し、前年同期から 72% 増加しました。
  • NVIDIA Omniverse、NVIDIA Cosmos™、NVIDIA DRIVE AGX™ を使用した次世代の車両、工場、ロボットに関する General Motors との協業を発表しました。
  • NVIDIA のオートモーティブ ハードウェア、ソフトウェア、先進的な AV 安全性 AI 研究を統合した統一安全システムの NVIDIA Halos を発表しました。
  • 世界初のオープンなヒューマノイド ロボット基盤モデルである NVIDIA Isaac™ GR00T N1 (アップデート版:NVIDIA Isaac™ GR00T N1.5)、続いて合成モーション データ生成ブループリントの NVIDIA Isaac GR00T-Dreams、ヒューマノイド ロボットの開発を加速させる NVIDIA Blackwell システムを発表しました。
  • 新しい NVIDIA Cosmos™ 世界基盤モデルおよびフィジカル AI データ ツールを発表しました。

NVIDIA CFO によるコメント

NVIDIA のエグゼクティブ バイス プレジデント/最高財務責任者 (CFO) であるコレット クレス (Colette Kress) による本四半期に関するコメントを、https://investor.nvidia.com でご覧いただくことができます。

カンファレンス コールおよび Web キャスト情報

2026 年会計年度第 1 四半期と現在の財務見通しについてのアナリストおよび投資家向けカンファレンス コールは、NVIDIA のインベスター リレーション ウェブサイト、https://investor.nvidia.com でアクセス可能です。Web キャストは録音され、NVIDIA の 2026 年会計年度第 2 四半期決算についてのカンファレンス コールが開催されるまで再生できます。

非 GAAP 財務指標について

NVIDIA では、GAAP ベースの要約連結財務諸表に加え、一部の項目については非 GAAP ベースの財務指標を使用しています。使用している非 GAAP 財務指標は、非 GAAP ベースの売上高総利益、非 GAAP ベースの売上高総利益率、非 GAAP ベースの営業費用、非 GAAP ベースの営業利益、非 GAAP ベースのその他の利益 (費用) (純額)、非 GAAP ベースの純利益、非 GAAP ベースの希薄後 1 株当たりの純利益あるいは利益、ならびにフリー キャッシュ フローです。また、現在と過去の財務指標が比較しやすいように、GAAP ベースの財務指標と非 GAAP ベースの財務指標がどのような関係にあるのかも明らかにしています。この情報を活用すれば、関連する GAAP 財務指標から、株式報酬費用、買収関連およびその他の費用、市場性のない株式および上場株式による損益 (純額)、減債償却に関連する支払利息、H20 の過剰在庫および購入義務に係る費用、ならびに該当する場合には、これらの項目に関連して発生する税金の影響を除外することができます。関連する GAAP 財務指標の調整には H20 の過剰在庫および購入義務に係る費用も含まれていますが、これは、H20 製品の中国向け輸出に認可が必要になると 2025 年 4 月 9 日に米国政府から通知されたことによるものです。H20 製品は主に中国市場向けに設計されたものです。フリー キャッシュ フローは、営業活動の収益から不動産や設備、無形資産に関連する購入費と不動産や設備、無形資産に関係する主な支払いの両方を差し引いた GAAP ベースのキャッシュ純額として算出されます。非 GAAP 財務指標の提示は、過去から続く財務状況の変遷を理解しやすくするものであると NVIDIA では考えています。なお、NVIDIA が提示している非 GAAP 財務指標はそれのみを独立して見るべきものでもなければ、GAAP ベースで用意された業績を代替するものでもありません。また、NVIDIA が提示する非 GAAP 財務指標は、他社が提示する非 GAAP 財務指標とは異なる可能性があります。

NVIDIAについて
NVIDIA (NASDAQ: NVDA) はアクセラレーテッド コンピューティングの世界的なリーダーです。

H20 の輸出認可要件の影響、NVIDIA の AI インフラに対する世界的需要、AI コンピューティングの需要の加速、各国で AI が不可欠なインフラと認識されるようになっていることと NVIDIA の役割、新たな産業革命の原動力となる AI ファクトリーとその影響、NVIDIA の製品やサービス、技術 (Blackwell を含む) の成長やパフォーマンス、恩恵、ならびに関連するトレンドと諸要因に関する期待、NVIDIA の製品やサービス、技術 (Blackwell を含む) の需要と供給、ならびに在庫や生産、販売を含む関連事項に関する期待、NVIDIA のサードパーティとの取り決め (協業先とパートナーを含む) に関する期待、技術開発ならびに関連するトレンドや諸要因に関する期待、NVIDIA の将来の現金配当またはその他の株主還元、NVIDIA の 2026 年会計年度第 2 四半期以降の財務および事業見通し、予想される市場の成長およびトレンド、AI および関連産業に関する期待、過去の業績に該当しないその他の記述など、本プレスリリースにおける一定の記載は、1933年証券法第27A条および1934年証券取引法第21E条(いずれも改正済み)に定める将来予測に関する記述に該当し、当該条項により定められた「セーフハーバー」の適用を受けるものであり、実際の結果が予想と著しく異なる原因となるリスクおよび不確実性に影響を受ける可能性があります。実際の結果が大幅に異なる可能性のある重要な要因には、以下のものが含まれます:世界的な経済状況;NVIDIAの製品を製造、組み立て、梱包、テストする第三者への依存;技術開発と競争の影響;新製品や技術の開発または既存製品、技術の改良;NVIDIAの製品またはパートナーの 製品の市場受け入れ状況;設計、製造またはソフトウェアの欠陥;消費者ニーズや需要の変化;業界標準やインターフェースの変更;NVIDIAの製品または技術がシステムに統合された際の予期せぬパフォーマンスにより生じる損失などを含み、NVIDIAが証券取引委員会(SEC)に提出する最新の報告書(年次報告書Form 10-Kおよび四半期報告書Form 10-Qを含むがこれらに限定されない)において随時開示されるその他の要因です。SECに提出された報告書は、NVIDIAのウェブサイトに掲載されており、NVIDIAから無償で入手可能です。これらの将来予測に関する記述は、将来の業績を保証するものではなく、本資料の発表現在時点での状況に基づくものであり、法律で義務付けられる場合を除き、NVIDIAは、将来の出来事や状況の変化を反映のためにこれらの将来予測に関する記述を更新する義務を負いません。

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