Shutterstock が NVIDIA Picasso を使用して 3D シーンの背景に生成 AI を導入

投稿者: Jason Paul

NVIDIA のクラウド ベースのファウンドリの最新機能が、より迅速なシーン開発のためのフォトリアルなカスタムの 8K、360 HDRi 環境マップを作成

クリエイターにとって朗報です。Shutterstock の最先端ツールにより、生成 AI の力で 3D シーンの背景をすばやく作成およびカスタマイズが可能になります。

ビジュアル コンテンツ プロバイダーである同社は、ビジュアル デザイン向けの生成 AI モデル開発のためのクラウド ベースのファウンドリである NVIDIA Picasso を活用し、サービスを構築しています。

本取り組みには、NVIDIA の創業者/CEO のジェンスン フアンによる SIGGRAPH基調講演 で発表された、Picasso の最新機能が組み込まれています。この機能は、アーティストが単純なテキストまたは画像のプロンプトに基づいて 3D シーンを強化、およびライティングするのに役立ちます。すべて完全にライセンスされ、権利が留保されたデータを使用して構築された AI モデルを使用します。

これらのプロンプトから、新しい AI 機能はカスタマイズされた 8K 解像度の 360 度ハイ ダイナミック レンジ イメージング (HDRi) 環境マップを迅速に生成します。アーティストはこれを使用して背景を設定し、シーンを照らすことができます。

この取り組みは、次世代のデジタル コンテンツ制作ツールを強化し、3D モデルの生成を加速するための NVIDIA と Shutterstock のコラボレーションの延長にあたります。

映画、ゲーム、仮想世界、広告などにおける没入型のビジュアルに対する急増する需要に応えるため、3D アーティスト コミュニティは急速に拡大しており、過去 1 年間で 20% 以上の成長を遂げています。

これらのアーティストの多くは、複雑なワークフローを強化するために生成 AI を活用しており、このテクノロジを使用して環境マップを迅速に作成およびカスタマイズできるようになります。これにより、視聴者が注目する主役の 3D アセットや 3D シーンの主要なアセットにさらに多くの時間を費やすことができます。これは、魅力的な 3D ビジュアルを作成する際に、全体的に大きな違いを生み出します。

Shutterstock の 3D イノベーション担当バイス プレジデントである Dade Orgeron 氏は次のように述べています。「当社は、3D アーティストやコラボレーターを高度に強化しようと取り組んでいます。彼らが思い描く没入型の環境をこれまで以上に迅速に構築できるように支援し、NVIDIA Picasso を使用してコンテンツ作成のワークフローを合理化します。」

フォトリアルな環境マップの生成

これまでは、アーティストは背景や環境マップを一から作成するために高価な 360 度カメラを購入するか、3D シーンに正確に一致しない可能性のある固定の選択肢の中から選ぶ必要がありました。

しかし今、ユーザーはプロンプトを提供するだけで、それがテキストであるか参照画像であるかにかかわらず、Picasso 上に構築された 360 HDRi サービスがパノラマ画像を迅速に生成します。さらに、生成 AI のおかげで、カスタムの環境マップは、プロンプトとして入力された背景画像と自動的に一致します。

その後、ユーザーはマップをカスタマイズし、希望するビジョンを達成するまでアイデアを迅速に繰り返すことができます。

3D ワールド構築を促進するためのコラボレーション

Autodesk は、メディア エンターテイメントのクリエイター向けに 3D ソフトウェアとツールを提供しており、世界中の視聴者にインスピレーションを与え、喜ばせるための創造的な自由をアーティストに提供することに重点を置いています。

アーティストが日常的なタスクに費やす時間を制限のない創造性に充てることができるよう、Autodesk は Picasso の基盤モデルを使用して開発された生成 AI コンテンツ作成サービスを、人気の 3D ソフトウェア Maya に統合します。

AI を使用して Autodesk の顧客のワークフローを強化することで、アーティストは制作に集中できるようになり、最終的にはコンテンツをより迅速に制作できるようになります。

生成 AI モデルのファウンドリ

Picasso は、テキスト、ビジュアル コンテンツ、さらには生物学向けのエンタープライズ レベルの生成 AI を推進する NVIDIA AI Foundations の一部です。

このファウンドリは、SIGGRAPH のリアルタイム ライブ コンペティションで披露された、テキストと画像のプロンプトから物理ベースのレンダリング マテリアルを生成する NVIDIA の新たな研究も導入する予定です。これにより、コンテンツ プロバイダーは、法線、ラフネス、アンビエント オクルージョンなどのテクスチャ マッピング技術を完全に含んだ、タイル、金属、木材などのさまざまな物理マテリアルのシミュレーションを強化および迅速化する 3D サービス、ソフトウェア、ツールを作成できるようになります。

Picasso は、プラットフォームとしてのサービスであるNVIDIA Omniverse Cloud 上で実行され、サーバーレス アプリケーション プログラミング インターフェイスを介してアクセスでき、Shutterstock などのコンテンツおよびサービスのプロバイダーがウェブサイトやアプリケーションに簡単に接続できます。

8 月 10 日木曜日まで開催される SIGGRAPH で公開された、NVIDIA の生成 AI、グラフィックスなどの最新の進歩にぜひご注目ください。