GPUテクノロジー・カンファレンス開催地、世界8都市に拡大

投稿者: Greg Estes

GPUアクセラレーテッド・コンピューティングはグローバルなものとなりました。そして今では、GPU開発者のための世界最大イベントである、NVIDIAのGPUテクノロジー・カンファレンス(GTC)も、同様にグローバルな存在です。

NVIDIAでは、4大陸8都市で続々と開催されるカンファレンスで、世界中の主要なテクノロジーの中心地に最新の業界トレンドをもたらし、GTCの影響力を広げています。

北京、台北、アムステルダム、メルボルン、東京、ソウル、ワシントン、ムンバイといったすべての都市がGTCの開催地となり、その各都市で、ディープ・ラーニング、自動運転、およびバーチャル・リアリティの分野でNVIDIAとパートナー企業の技術を披露します。一連のいくつかのイベントでは、NVIDIAのCEO兼共同創設者であるジェンスン・ファン(Jen-Hsun Huang)による基調講演も行われます。

また、シリコンバレーで開催されるGTC 2017の日程も最終決定しました。これはGPU開発者にとって最大かつ最も重要なイベントで、5月8日から11日にサンノゼのマッケンナリー・コンベンション・センターで行われます。GPUコンピューティングに興味のある方ならみなさん、世界中のどこからでも、ぜひ参加したい思うイベントとなるでしょう。ワールドクラスの技術セッション、開発者トレーニング、ビジネス・ネットワークづくりのチャンスといった利点により、参加者数はこの4年間で2倍になりました。

欧州初のGTC

今回の規模拡大におけるハイライトの1つは、欧州初のGTCです。9月28日、29日にアムステルダムで開催されるこのイベントでは、業界全体の先進的リーダーたちが、GPUを活用したテクノロジーで、自動車業界の変革を手始めに、いかに未来を動かしていくかを説明します。

エキスパートはこのイベントで、自動運転での成功のチャンスを模索するでしょう。参加者は、ボルボのDrive Meプログラムのメリットについて学び、アウディの自動運転ソリューションの開発にAIがどう役立っているかを理解し、ルノーの自動運転プログラムでは自動車ビジネスにおける挑戦にどう取り組んでいるのかを発見します。

また、GTC Europe Emerging Companies Summitでは、地域のスタートアップ企業が、業界のエグゼクティブやアナリスト、見込み客に画期的な成果を発表するチャンスを得ます。

ディープ・ラーニング、AIに重点

GTCの各イベントでは、テクノロジーの飛躍的な進歩を披露します。中でもGTC TaiwanのVR Villageでは、バーチャル・リアリティにおける最新の進歩をデモで発表します。GTC Japanでは、特にAIとロボット工学分野のイノベーションを重点的に、多数のプレゼンテーションセッションを予定でしています。また、GTC Australiaのハンズオン・ラボでは、参加者がディープ・ラーニングを深く体験できます。

グローバルに展開されるGTCの一連のイベントの目玉は、トレーニング受講のチャンス、教育ツール、業界や学会で世界的に著名なリーダーによる基調講演です。過去のGTCでは、Googleのジェフ・ディーン(Jeff Dean)氏、Baidu(百度)のアンドリュー・ウン(Andrew Ng)氏、Pixarのダニー・ナミアス(Danny Nahmias)氏、トヨタのギル・プラット(Gill Pratt)氏、IBM Watsonのロブ・ハイ(Rob High)氏、そしてもちろん、NVIDIAのCEO、ジェンスン・ファンがスピーカーとして登壇しました。

世界中で開催されるGTCのスケジュール画像

GTCのサクセス・ストーリー

GTCの一連のイベントで、参加者は新しいアイデアでトップ企業や教育機関とコラボレーションするチャンスも得られます。GTCは、新たなパートナー、顧客、投資家を探している新興企業の登竜門にもなってきました。

  • 2010年には、NaturalMotionのすばらしいリアル物理シミュレーションを紹介し、昨年、Zyngaがこのゲーム会社を5億2700万ドルで買収しました。
  • ゲームストリーミングのパイオニアGaikaiは、2012年のEmerging Companies Summit(ECS)に登壇したすぐ後、ソニーによって3億8000万ドルで買収されました。
  • バーチャル・リアリティの代名詞ともいえるスタートアップ企業Oculusは、2013年にECSに登壇して賞を獲得し、1年後、Facebookが20億ドルで同社を買収しました。
  • 機械学習のスタートアップ企業Magic Pony Technologyは、2016年のECSに参加し、2か月後、Twitterが同社を買収しました。買収額は1億5000万ドルと伝えられています。

詳細情報

全イベントの詳細については、近日開催のGTCのイベントを参照してください。GTC Japanについてはこちら。