NVIDIA Rubin プラットフォーム、オープンモデル、自動運転:NVIDIA が CES で未来の青写真を発表

NVIDIA の創業者/CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang) は、ラスベガスで開催された CES の開幕で、NVIDIA 初の緊密な協調設計 AI プラットフォームである Rubin に加え、ヘルスケア、ロボティクス、自動運転向けのオープンモデル、そして AI 定義の運転を披露する Mercedes-Benz CLA を発表
投稿者: Brian Caulfield

NVIDIA の創業者/CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang) は本日、Fontainebleau Las Vegas で開催された CES 2026 の開幕ステージに登壇し、AI があらゆる分野、あらゆるデバイスに浸透しつつあると述べました。

「アクセラレーテッドコンピューティング、そして人工知能の進化によって、コンピューティングは根本的に変化しました」とフアンは述べました。「これは、過去 10 年間に費やされた約 10 兆ドル規模のコンピューティングが、今、この新しいコンピューティング手法へと近代化されつつあることを意味します」

フアンは、NVIDIA 初の緊密な協調設計による 6 チップ AI プラットフォーム「Rubin」を発表し、現在量産体制に入っているほか、自動運転車開発向けのオープン リーズニング モデル ファミリー「Alpamayo」も発表しました。これは、AI をあらゆる分野に導入するという包括的な取り組みの一環です。

Rubin により NVIDIA が「AI を新たなフロンティアへ推進」すると同時に、トークン生成コストを従来プラットフォームの約 10 分の 1 に削減し、大規模 AI の展開を大幅に経済的にするとフアンは述べました。

フアンはまた、NVIDIA スーパーコンピューターでトレーニングされた NVIDIA のオープンモデルがあらゆる分野において、開発者や企業が活用できるグローバルなインテリジェンス エコシステムを形成している役割を強調しました。

「半年ごとに新しいモデルが登場し、これらのモデルはますます高度化しています。そのため、ダウンロード数が爆発的に増加しているのが見て取れます」とフアンは話しました。

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インテリジェンスのための新たなエンジン:Rubin プラットフォーム

フアンは、NVIDIA が次世代コンピューティング プラットフォームに名付けたアメリカの先駆的な天文学者ベラ ルービン (Vera Rubin) を紹介し、記録破りの NVIDIA Blackwell アーキテクチャの後継であり、同社初の緊密な協調設計による 6 チップ AI プラットフォームである NVIDIA Rubin プラットフォームが、現在量産に入ったことを発表しました。

データセンターから外側に向けて構築された Rubin プラットフォームの構成要素は、以下の通りです。

  • Rubin GPU:50 ペタフロップスの NVFP4 推論性能
  • Vera CPU: データ移動とエージェント型処理向けに設計
  • NVLink 6:スケールアップ ネットワーキング
  • Spectrum X Ethernet Photonics:スケールアウト ネットワーキング
  • ConnectX 9 SuperNIC
  • BlueField 4 DPU

フアンは次のように説明しました。「AI をギガスケールに拡張するには、チップ、トレイ、ラック、ネットワーク、ストレージ、ソフトウェアを横断する緊密に設計されたイノベーションが必要であり、ボトルネックを解消し、トレーニングと推論のコストを大幅に削減しなければならないため、これらすべてのコンポーネントを統合する緊密な協調設計が不可欠なのです」

また、彼は NVIDIA Inference Context Memory Storage Platform による AI ネイティブ ストレージも紹介しました。これは、AI ネイティブの KV キャッシュ層であり、ロング コンテキスト推論において、1 秒あたりのトークン処理能力を 5 倍、TCO 1 ドルあたりのパフォーマンスを 5 倍、電力効率を 5 倍向上させます。

これらすべてを組み合わせることで、Rubin プラットフォームは AI イノベーションを劇的に加速させ、AI トークンを 10 分の 1 のコストで提供することを約束します。「AI モデルのトレーニングを高速化すればするほど、次のフロンティアをより早く世界に提供できるようになります。これこそが市場投入までの時間であり、テクノロジ リーダーシップです」とフアンは述べました。

すべての人のためのオープン モデル

NVIDIA 独自のスーパーコンピューターでトレーニングされた NVIDIA のオープン モデルは、ヘルスケア、気候科学、ロボティクス、エンボディド インテリジェンス、自動運転の分野における画期的な進歩を推進しています。

「このプラットフォームを基盤として、NVIDIA は最先端の AI モデル ビルダーとして、非常に特別な方法でモデルを構築しています。完全にオープンな環境で構築することで、あらゆる企業、あらゆる業界、あらゆる国がこの AI 革命に参加できるようにします」

ポートフォリオは 6 つの領域にまたがり、ヘルスケア向けの Clara、気候科学向けの Earth-2、リーズニングおよびマルチモーダル AI 向けの Nemotron、ロボティクスおよびシミュレーション向けの Cosmos、エンボディド インテリジェンス向けの GR00T、自動運転向けの Alpamayo など、業界を横断したイノベーションの基盤を構築しています。

「これらのモデルは世界に公開されています」とフアンは述べ、世界クラスのモデルがリーダーボードの上位にランクインする最先端の AI ビルダーとしての NVIDIA の役割を強調しました。「モデルを作成し、評価し、ガードレールを設置し、展開することができるのです」

あらゆるデスクに AI:RTX、DGX Spark およびパーソナル エージェント

フアンは、AI の未来はスーパーコンピューターだけにとどまらず、パーソナルなものになると強調しました。

フアンは、NVIDIA DGX Spark デスクトップ スーパーコンピューター上でローカルに実行され、Hugging Faceモデルを使用した Reachy Mini ロボットを通して具現化され、パーソナライズされた AI エージェントのデモを披露しました。オープンモデル、モデル ルーティング、そしてローカル実行によって、エージェントが応答性の高い物理的な協力者へと変化する様子を示しました。

「驚くべきことに、これは今では全く当たり前のことですが、ほんの数年前には不可能で、全く想像もできなかったことです」とフアンは述べました。

フアンは、Palantir、ServiceNow、Snowflake、CodeRabbit、CrowdStrike、NetApp、Semantec などの企業を挙げ、世界の主要な企業が NVIDIA AI を自社製品に統合していると語りました。

「Palantir、ServiceNow、Snowflake、そして私たちが提携している他の多くの企業にとって、エージェント システムはインターフェースなのです」

CES で NVIDIA は、大規模モデルで DGX Spark が最大 2.6 倍のパフォーマンスを実現すること、Lightricks LTX 2 および FLUX 画像モデルの新たなサポート、そして近日中に提供される NVIDIA AI Enterprise の提供開始も発表しました。

フィジカル AI

AI は現在、NVIDIA のトレーニング、推論、エッジコンピューティング技術を通じて、現実世界に根ざしたものとなっています。

これらのシステムは、現実世界と相互作用するずっと前から、仮想世界の合成データを用いてトレーニングすることができます。

フアンは、ビデオ、ロボティクス データ、シミュレーションを用いてトレーニングされた NVIDIA Cosmos オープン世界基盤モデルを紹介しました。Cosmos は以下の機能を提供します。

  • 1 枚の画像からリアルなビデオを生成
  • 複数のカメラによる運転シナリオを合成
  • シナリオ プロンプトからエッジケース環境をモデル化
  • フィジカル リーズニングと軌道予測を実行
  • インタラクティブな閉ループ シミュレーションを実行

この取り組みをさらに推し進めるため、フアンはレベル 4 対応の自動運転を可能にするリーズニング視覚言語アクション モデル、シミュレーションのBlueprint、データセットからなるオープン ポートフォリオ、Alpamayo を発表しました。これには以下のものが含まれます。

  • Alpamayo R1 — 自動運転向けの初のオープンなリーズニング VLA モデル
  • AlpaSim — 高精度 な AV テストのための完全にオープンなシミュレーション Blueprint

「センサーからの情報を受け取り、ハンドル、ブレーキ、アクセルを操作するだけでなく、どのようなアクションを取るべきかリーズニングも行います」とフアンは述べ、サンフランシスコの交通量の多い道路をスムーズに走行する車両を映したビデオを公開しました。

フアンは、NVIDIA DRIVE フルスタック自動運転プラットフォーム上に構築された Alpamayo を採用した初の乗用車として、新型 メルセデス・ベンツ CLA に搭載され、公道を走行開始する予定であると発表しました。AI 定義型の運転は今年中に米国で導入される予定で、CLA は最近 EuroNCAP で 5 つ星の安全評価を獲得しました。

フアンはまた、世界中の主要な自動車メーカー、サプライヤー、ロボタクシー プロバイダーが採用している、オープンでモジュール式のレベル 4 対応プラットフォームである DRIVE Hyperion の勢いが高まっていることも強調しました。

「私たちのビジョンは、いつの日かすべての自動車、すべてのトラックが自動運転になることです。そして、私たちはまさにその未来に向けて取り組んでいます」とフアンは述べました。

その後、フアンは、ビープ音やブーブーといった音を出し、ピョンピョンと跳ねる 2 体の小さなロボットをステージに迎え、NVIDIAのフルスタック アプローチがいかにして世界的なフィジカル AI エコシステムを推進しているかについて説明しました。

フアンは、NVIDIA Isaac Sim と Isaac Lab を用いて、フォトリアルなシミュレーション世界でロボットをトレーニングする様子を示すビデオを上映した後、Synopsis、Cadence、Boston Dynamics、Franka など、業界全体にわたるフィジカル AI のパートナー企業の取り組みを紹介しました。

また、フアンは Siemens とのパートナーシップ拡大も発表し、NVIDIA のフルスタックが Siemens の産業用ソフトウェアとどのように統合され、設計からシミュレーション、製造に至るまでフィジカル AI を実現するかを示すモンタージュ映像を紹介しました。

「これらの製造工場は、実質的に巨大ロボットになるでしょう」とフアンは述べました。

Siemens の社長兼 CEO であるローランド ブッシュと NVIDIA の創業者/CEO であるジェンスン フアンが、CES 2026 における Siemens の基調講演で共に登壇

共に未来を築く

フアンは、AI のブレークスルーを実現するには、完全かつ最適化されたスタックが必要であるため、NVIDIA は現在、システム全体を構築していると説明しました。

最後にフアンは、「私たちの仕事は、皆さんが世界中の人々のために素晴らしいアプリケーションを開発できるように、スタック全体を構築することです」と語りました。

基調講演の録画全編をご覧ください。

DLSS 4.5 およびその他のゲーム、クリエイティブ関連アップデート

今週月曜日夜、NVIDIA DLSS 4.5 を発表しました。本アップデートでは、ダイナミックマルチフレーム生成、新たな 6X マルチフレーム生成モード、そして DLSS 超解像度向け第 2 世代 Transformer モデルを導入しました。これによりゲーマーは、最新かつ最高のタイトルを強化されたパフォーマンスとビジュアルで体験できます。

250 を超えるゲームとアプリが NVIDIA DLSS 4 テクノロジに対応しており、『007 First Light』、『Phantom Blade Zero』、『PRAGMATA』、『バイオハザード レクイエム』など、今年最大のタイトルが発売と同時にサポートする予定です。

RTX Remix Logic が登場し、Remix MOD プラットフォームの機能が拡張されました。MOD 制作者はリアルタイムのゲームイベントに基づいて、ゲーム全体に動的なグラフィック効果を適用できるようになります

さらに、『Total War: PHARAOH』で実演された NVIDIA ACE テクノロジは、AI がプレイヤーをゲーム内の複雑なシステムやメカニクスのナビゲートにどのように役立つかを示しています。

『PUBG: BATTLEGROUNDS』では、NVIDIA ACE 搭載の PUBG Ally が長期記憶機能を追加し、知性と機能を進化させました。

また今週より G-SYNC Pulsar モニターが発売開始します。ティアリングのない体験に加え、1,000Hz 以上の実行モーション クラリティと G-SYNC Ambient Adaptive Technology  を実現し、ゲーマー向けの新基準を確立します。

さらに NVIDIAは、Linux PC および Amazon Fire TV 向けの新しい GeForce NOW アプリにより、より多くのデバイスで GeForce RTX ゲーミングを実現します。また NVIDIA RTX は、LTX-2 および ComfyUI のアップグレードにより、PC 上での 4K AI 動画生成を加速します。

月曜夜に CES で行われたこれらの発表の詳細は、こちらの GeForce ニュース記事でご覧ください。

NVIDIA の CES 発表内容すべてについて詳しく知る