- NVIDIA による事後トレーニング済みの新しい Llama Nemotron リーズニング モデルが、エージェント型 AI のビジネス向け基盤を提供
- Accenture、Amdocs、Atlassian、Box、Cadence、Crowdstrike、Deloitte、IQVIA、Microsoft、SAP、ServiceNow が NVIDIA と協力して業務を変革するリーズニング AI エージェントを先駆的に開発
【プレス リリース】カリフォルニア州サンノゼ — GTC — 2025 年 3 月 18 日ー NVIDIA は本日、リーズニング機能を備えたオープンな Llama Nemotron ファミリーを発表しました。このモデルは、独立または連携したチームとして複雑なタスクを解決し、高度な AI エージェントを開発するためのビジネス対応の基盤を開発者と企業に提供することを目的として設計されています。
Llama モデルをベースに構築された NVIDIA Llama Nemotron リーズニング ファミリーは、オンデマンドの AI リーズニング機能を提供します。NVIDIA は、事後トレーニング時に新しいリーズニング モデル ファミリーを強化し、多段階の数学、コーディング、推論、そして複雑な意思決定を向上させました。
この改良プロセスにより、ベースのモデルと比較してモデルの精度が最大 20 パーセント向上し、他の主要なオープン リーズニング モデルと比較して推論速度が 5 倍に最適化されます。推論パフォーマンスが向上したことで、このモデルはより複雑なリーズニング タスクを処理できるようになり、意思決定能力が強化され、企業の運用コストを削減できます。
Accenture、Amdocs、Atlassian、Box、Cadence、CrowdStrike、Deloitte、IQVIA、Microsoft、SAP、ServiceNow など、エージェント型 AI プラットフォームのパイオニアである主要な企業は、NVIDIA と協力して新しいリーズニング モデルとソフトウェアの開発に着手しています。
NVIDIA の事後トレーニングが、企業におけるリーズニングの精度と信頼性を向上
本番環境に対応する AI リーズニングを可能にするために構築された Llama Nemotron モデル ファミリーは、NVIDIA NIM™ マイクロサービスとして Nano、Super、Ultra の各サイズで提供されており、それぞれが異なる展開のニーズに最適化されています。
Nano モデルは PC やエッジ デバイスで最高の精度を、Super モデルは単一の GPU 上で最高の精度と最高のスループットを、Ultra モデルはマルチ GPU サーバー上で最大限のエージェントの精度を達成します。
NVIDIA は、NVIDIA Nemotron™ モデルにより生成された高品質のキュレーションされた合成データと、NVIDIA が共同作成した追加のキュレーション済みデータセットを使用して、NVIDIA DGX™ Cloud 上で広範な事後トレーニングを行いました。
モデル開発に使用されたツール、データセット、トレーニング後の最適化手法は一般公開され、企業は独自のカスタム リーズニング モデルを構築する上で、完全な柔軟性が得られます。
エージェント型プラットフォームが NVIDIA との連携を通じて、業界向けのリーズニングを強化
エージェント型 AI プラットフォームの業界の主要な企業は、Llama Nemotron リーズニング モデルを活用して、企業向けの高度なリーズニング機能を提供しています。
Microsoft は、Llama Nemotron リーズニング モデルと NIM マイクロサービスを Microsoft Azure AI Foundry に統合しています。これにより、Azure AI Foundry のモデル カタログが拡張され、Microsoft 365 向け Azure AI エージェント サービスなど、顧客がサービスを強化するためのオプションが追加されます。
SAP は、Llama Nemotron モデルを活用し、SAP Business AI ソリューションと SAP の AI コパイロットである Joule を進化させています。さらに、NVIDIA NIM と NeMo マイクロサービスを使用して、SAP ABAP プログラミング言語モデルのコード補完精度の向上を促進しています。
ServiceNow は、Llama Nemotron モデルを活用して、あらゆる業界の企業の生産性を高めるために、パフォーマンスと精度を向上させる AI エージェントを構築しています。
Accenture は、本日発表された新しい業界向けエージェント ソリューションを含む NVIDIA Llama Nemotron リーズニング モデルを AI Refinery プラットフォーム上で利用できるようにしました。これにより、クライアントは業界固有の課題に合わせたカスタム AI エージェントを迅速に開発、展開できるようになり、ビジネスの変革を加速できます。
Deloitte は、最近発表された Zora AI エージェント型 AI プラットフォームに、リーズニング モデルを組み込むことを計画しています。これは、業界固有のビジネス知識を活用できるエージェントを通じて、人間の意思決定をサポートすることを目的としています。
NVIDIA AI Enterprise がエージェント型 AI に不可欠なツールを提供
開発者は、NVIDIA の新しいエージェント型 AI ツールとソフトウェアを使用して NVIDIA Llama Nemotron リーズニング モデルを展開することで、協調型 AI システムにおける高度なリーズニングの採用を効率化できます。
NVIDIA AI Enterprise ソフトウェア プラットフォームの一部である、最新のエージェント型 AI の構成要素には以下のようなものが含まれます:
- AI-Q NVIDIA AI Blueprint により、知識を自律的に認識、推論、行動できる AI エージェントに企業が接続できるようになります。NVIDIA NIM マイクロサービスで構築された Blueprint は、マルチモーダル情報検索用に NVIDIA NeMo Retriever を統合し、オープンソースの NVIDIA AgentIQ ツールキットを使用してエージェントとデータの接続、最適化、透明性の確保を可能にします。
- NVIDIA AI データ プラットフォームは、AI-Q Blueprint で構築された AI クエリ エージェントを備えた、新しいクラスのエンタープライズ インフラ向けのカスタマイズ可能なリファレンス デザインです。
- 複雑なエージェント型 AI アプリケーションの推論を最適化する新しい NVIDIA NIM マイクロサービスは、あらゆる環境で継続的な学習とリアルタイムの適応ができるようになります。このマイクロサービスにより、Meta、Microsoft、Mistral AI、Google といった主要なモデル ビルダーの最新モデルで、信頼性の高い展開が保証されます。
- NVIDIA NeMo マイクロサービスは、人間および AI が生成したフィードバックから AI エージェントが継続的に学習できる強固なデータ フライホイールを迅速に確立、維持するための効率的なエンタープライズ グレードのソリューションを提供します。Data Flywheel NVIDIA AI Blueprint は、マイクロサービスを使用してこのフライホイールを簡単に構築、最適化するためのリファレンス アーキテクチャを開発者にもたらします。
提供予定
NVIDIA Llama Nemotron Super モデルと NIM マイクロサービスは、build.nvidia.com および Hugging Face でダウンロードできるホスト型アプリケーション プログラミング インターフェースとして提供されます。NVIDIA 開発者プログラムのメンバーは、開発、テスト、研究目的の場合は無料でアクセスできます。
企業は、アクセラレーテッド データセンターとクラウド インフラ上で、NVIDIA AI Enterprise ソフトウェア プラットフォームを使用し、Llama Nemotron NIM マイクロサービスを本番環境で実行できます。開発者は、NVIDIA NeMo マイクロサービスが一般提供される際には通知を受け取れるよう申請することができます。
NVIDIA AI-Q Blueprint は、2025 年 4 月に提供される予定です。NVIDIA AgentIQ ツールキットは現在 GitHub で入手することができます。
NVIDIA について
NVIDIA (NASDAQ: NVDA) はアクセラレーテッド コンピューティングの世界的なリーダーです。
NVIDIAの製品、サービスおよびテクノロジの利点、影響、パフォーマンス、サードパーティによるNVIDIAの製品やテクノロジの採用とその利点と影響、NVIDIAのオープンなリーズ二ング モデル、ソフトウェア、およびツールが、世界中の開発者と企業に、加速されたエージェント型AIのワークフォースを生み出すためのビルディングブロックを提供することなど、(ただし、これらに限定されません)、本プレス リリースに記載されている記述の中には、将来予測的なものが含まれており、予測とは著しく異なる結果を生ずる可能性があるリスクと不確実性を伴っています。かかるリスクと不確実性は、世界的な経済環境、サードパーティに依存する製品の製造・組立・梱包・試験、技術開発および競合による影響、新しい製品やテクノロジの開発あるいは既存の製品やテクノロジの改良、NVIDIA 製品や協業企業の製品の市場への浸透、デザイン・製造あるいはソフトウェアの欠陥、ユーザーの嗜好および需要の変化、業界標準やインターフェイスの変更、システム統合時に NVIDIA 製品および技術の予期せぬパフォーマンスにより生じる損失などを含み、その他のリスクの詳細に関しては、Form 10-K での NVIDIA のアニュアル レポートならびに Form 10-Q での四半期レポートなど、米証券取引委員会 (SEC) に提出されている NVIDIA の報告書に適宜記載されます。SEC への提出書類は写しが NVIDIA の Web サイトに掲載されており、NVIDIA から無償で入手することができます。これらの将来予測的な記述は発表日時点の見解に基づくものであって将来的な業績を保証するものではなく、法律による定めがある 場合を除き、今後発生する事態や環境の変化に応じてこれらの記述を更新する義務を NVIDIA は一切負いません。
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