私たちは、世界最速の GPU を、世界で最もスマートな AI 研究者が使えるようにする取り組みを続けています。
NVIDIA は先月、ホノルルにおいて、世界初の NVIDIA Tesla V100 GPU アクセラレータを AI のトップ研究者に提供し、彼らを驚かせました。そしてその後シドニーでも、またも衝撃を与えました。NVIDIA Tesla V100 GPU アクセラレータ 15 基を配布したからです。
「夢のようです」と話すのは、カリフォルニア大学バークレー校の助教であるセルジー レビン (Sergey Levine) 氏です。レビン氏は、ディープラーニングとロボティクスが交差する領域の研究で知られています。
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月曜の夜、V100 を受け取った 15 人のうちの一部。後列左から、原田 達也 氏 (東京大学)、ベン プール (Ben Poole) 氏 (スタンフォード大学)、アーロン クールビル (Aaron Courville) 氏 (モントリオール学習アルゴリズム研究所)、セルジー レビン (Sergey Levine) 氏 (UC バークレー校)、セダト オザー (Sedat Ozer) 氏 (MIT)。前列左から、マーク ロー (Marc Law) 氏 (トロント大学)、ラペシュ スリバスタバ (Rupesh Srivastava) 氏 (IDSIA)、ペドロ ドミンゴス (Pedro Domingos) 氏 (ワシントン大学)、ラース メシェダー (Lars Mescheder) 氏 (MPI テュービンゲン)、ジェイコブ フェルスター (Jakob Foerster) 氏 (オックスフォード大学)。
機械学習に関する国際カンファレンスにおいて、NVIDIA AI ラボ プログラム (NVAIL) の参加者会合で手渡された V100 には、NVIDIA の創業者兼 CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang) のサインが施されています。この V100 は、100 テラフロップスを超えるディープラーニング パフォーマンスを実現する、世界で最も処理能力の高い GPU です。
「私たちは、この GPU が溶けるような勢いで自分たちのアルゴリズムを走らせ、世界を熱くするつもりです」とワシントン大学のペドロ ドミンゴス (Pedro Domingos) 氏は語りました。
NVAIL を通じ、NVIDIA は、世界の上位の大学と研究機関の AI 研究をサポートしています。
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NVIDIA は先月ホノルルで、世界初の NVIDIA Tesla V100 GPU アクセラレータを AI のトップ研究者に提供し、彼らを驚かせました。シドニーでは昨夜、またも衝撃を与えました。NVIDIA Tesla V100 GPU アクセラレータ 15 基を配布したからです。
昨夜の会合で V100 を受け取った研究者は、次の大学や研究機関の代表です。カーネギー メロン大学、中国科学院 (CAS)、スイスの AI ラボである IDSIA、マサチューセッツ工科大学、MPI テュービンゲン、モントリオール学習アルゴリズム研究所、国立台湾大学、オックスフォード大学、北京大学、スタンフォード大学、清華大学、カリフォルニア大学バークレー校、東京大学、トロント大学、ワシントン大学です。
モントリオール学習アルゴリズム研究所のアーロン クールビル (Aaron Courville) 氏は、次のように述べています。「私たちは、NVIDIA のテクノロジにすっかり依存しています。より多くの GPU を利用するのはどんな場合でもたいへん良いことであり、私たちにとって非常に重要です。」
GPU を受け取った研究者はすべて、NVAIL のメンバー機関に所属しています。
NVIDIA のバイス プレジデント兼アクセラレーテッド コンピューティング担当ゼネラル マネージャーであるイアン バック (Ian Buck) は、次のように述べています。「すべてのレベルでイノベーションをサポートすることが、NVIDIA のモットーです。当社の NVAIL パートナーは、AI の最先端に立っており、私たちの生活に利益をもたらすことのできる新しい発見を毎日行っています。」
NVIDIA パイオニアリング リサーチ アワード: 世界で最も優れた AI 研究を評価
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第 1 回 NVIDIA パイオニアリング リサーチ アワードのプレートを見せる AI 研究者たち。左から、モントリオール学習アルゴリズム研究所のアーロン クールビル氏、UC バークレー校のチェルシー フィン (Chelsea Finn) 氏、UC バークレー校のセルジー レビン氏、MIT のセダト オザー氏、IDSIA のルペシュ スリバスタバ氏、トロント大学のマーク ロー氏、東京大学の原田 達也氏。
会合では、もう 1 つのサプライズがありました。NVIDIA パイオニアリング リサーチ アワードの発表です。このアワードは、ICML などのカンファレンスにおいて NVAIL パートナーの研究論文が採用されたことを賞賛する、新しいプログラムです。
アワードの受賞者は、自分の論文の最初のページがはめこまれたプレートを受け取りました。第 1 回目の受賞者は、以下のとおりです。
- カーネギーメロン大学: Improved Variational Autoencoders for Text Modeling using Dilated Convolutions
- IDSIA/テール モール人工知能研究所: Recurrent Highway Networks
- マサチューセッツ工科大学: Coresets for Vector Summarization with Applications to Network Graphs
- モントリオール学習アルゴリズム研究所: A Closer Look at Memorization in Deep Networks
- 清華大学: Identify the Nash Equilibrium in Static Games with Random Payoffs
- カリフォルニア大学バークレー校: Model-Agnostic Meta-Learning for Fast Adaptation of Deep Networks
- 東京大学: Asymmetric Tri-training for unsupervised domain adoptation
- トロント大学: Deep Spectral Clustering Learning
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UC バークレー校のチェルシー フィン氏 (中央) とセルジー レビン氏 (右) は、NVIDIA パイオニアリング アワードを受賞した世界初の AI 研究者 7 人に名を連ねています。NVIDIA の NVAIL プログラムのリーダーであるアヌシュリー サクセナ (Anushree Saxena) (左) から賞を授与されました。
「この賞を受賞し、たいへんうれしく、また、光栄に思います」と言うのは、東京大学の原田 達也 教授です。
「NVIDIA が研究に深く関わり、私たちをここへ招いてくれたこと、私たちが執筆しているような論文を読み、評価していることを知り、心からすばらしいと思います」UC バークレー校のレビン氏は、こう話しました。
NVIDIA のブログでは、NVAIL について詳しく紹介する予定です。次の投稿では、ICML で私たちのパートナーが初公開している最先端の研究の一部を詳しくお伝えします。