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醤油ラーメン作りの舞台裏: NVIDIA Omniverse でラーメン店を作る

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20 名以上のアーティストのコラボレーションにより、Adobe Substance 3D Painter、Adobe Substance Designer、Autodesk 3ds Max、Blender、Maxon Cinema 4D、Pixlogic ZBrush、SideFX Houdini、Omniverse Create を使用して、驚くほど美しい仮想レストランが出来上がりました。

Omniverse プラットフォームの画期的な機能を最も分かりやすく紹介するシーンを考えたとき、東京の路地裏にある家族経営の小さな店にラーメンを食べに行くという古き良き思い出に目を向けた NVIDIA アーティストたちがいました。

麺をぐつぐつ茹でる鍋、餃子から上がる蒸気、厨房での調理器具の音、温かみのある周囲の照明、てかてかした黒いスツール。これらはすべて、3D デザイン コラボレーションおよび世界シミュレーション プラットフォームである NVIDIA Omniverse を使用して、世界中から集まった約 20 名の NVIDIA アーティストおよびフリーランスのアーティストによって、真の現実を映し出す仮想世界でシミュレートされたものです。

出来上がったシーンは 2,200 万超のトライアングル、350 のユニークなテクスチャ モデル、3,000 の 4K 解像度テクスチャ マップで構成されており、見る人を仮想ラーメン店の中へ誘います。この映像は、今年3月開催された GTC 基調講演で NVIDIA 創業者/CEO のジェンスン フアン (Jensen Huang) が紹介しています。

食欲をそそるこのデモは、NVIDIA RTX を利用した Omniverse のリアルタイム レンダリングおよび物理シミュレーション機能を紹介するために制作されました。Omniverse を利用することで、複数の GPU で実行する場合でもパフォーマンスとスピードが向上します。

調理器具や注文伝票から、醤油ラーメンやチャーシュー、鍋やフライパンに付いた汚れに至るまで、デモに登場するものすべてが物理的に正確でフォトリアリスティックであるため、見ていて楽しませてくれます。

NVIDIA のシニア アート マネージャー兼リード環境アーティストであるアンドリュー アバーキン (Andrew Averkin) は、Omniverse ラーメン店の制作の舞台裏を紹介する GTC セッションで「チームのメンバーは、レンダリングを見ているだけでお腹がすいたものです」と述べています。

アバーキンと、NVIDIA のシニア アート ディレクターであるガブリエレ レオーネ (Gabriele Leone) によるセッションは、現在オンデマンドで視聴可能です。

参照用の素材を集める

チームの最初のステップは、芸術作品に必要となる素材、つまりシーンの 3D モデルや小道具の元となる視覚的な参照資料を集めることでした。

NVIDIA アーティストの 1 人が東京にあるラーメン店を実際に訪れ、2,000 を超える高解像度の参照画像と動画を収集しました。この画像や動画はそれぞれ、厨房の調理、洗浄、下ごしらえ、保管の場所の様子を記録したものでした。

次に、小道具アーティストが、コンロや冷蔵庫からガス管や電源プラグまで、店にあるすべてのアイテムの 3D アセットをモデル化してテクスチャを作成しました。ボトル入り飲料の栄養成分表示や、客が注文に使う券売機のボタンも正確に再現しました。

Omniverse Create、Adobe Substance 3D Painter、Autodesk 3ds Max、Blender、Maxon Cinema 4D、RizomUV を使用して制作された仮想ラーメン店の冷蔵庫のドリンク。

わずか 2 か月で、世界中の NVIDIA アーティストにより、シーンに使う 350 のユニークな小道具がモデル化されました。この作業には、Autodesk Maya、Autodesk 3ds Max、Blender、Maxon Cinema 4D、Pixologic Zbrush などのさまざまなデザイン ソフトウェアが使用されました。Omniverse Connectors と Pixar の Universal Scene Description フォーマットを使うことで、モデルを Omniverse Create アプリにシームレスに取り込むことができました。

「Omniverse Create についてどう考えればいいかと聞かれたら、世界を構築するツールであると答えます。Omniverse Create は Omniverse Connectors によりアプリと連携するため、アーティストは使い慣れたサードパーティ製アプリを使用して Omniverse 内でそれぞれの作業をシームレスにつなげることができ、創造性や実験を新しいレベルに引き上げることができます」とレオーネは話しています。

ライティングを追加してテクスチャを添える

その後、アーティストたちは Adobe Substance Painter を使用してマテリアルにテクスチャを加えました。小道具を日常使用しているような感じに見せるために、チームは、木製のカウンターのへこみ、調理器具の剥がれかけのシール、鍋に付いた醤油の染みなど、ディテールを作り込んでいきました。

「アーティストの中には、醤油の染みや焦げがどのようにこびりつくかについてアイデアを得ようと、レシピを実際に自分で調理して、調理後の自分の鍋を参考にする人もいました」とアバーキンは言います。

Omniverse のシミュレーション機能を使用することで、ガラスなどの素材に光が反射する様子を、物理的に忠実に再現することが可能になります。さらに、4K 解像度でレンダリングされたリアルタイムのフォトリアリスティックなライティングにより、居心地の良いバーチャル店内の温かみのあるオレンジ色と、窓越しに見える外の雨の様子とのコントラストを描き出しています。

アーティストたちは、流体シミュレーションの Omniverse Extension である Omniverse Flow を使用して湯気や火を表現し、店内のコンロや湯気の立つ皿を本物そっくりに作り出しています。SideFX Houdini ソフトウェアによって沸騰したお湯がアニメーション化され、最終的に Omniverse Connector を使用して仮想厨房に取り入れられました。

Houdini ソフトウェアによる視覚効果を利用して、スープが仮想厨房で煮込まれる様子が表現されています。

また、アーティストたちは Omniverse Create のカメラ アニメーション機能により、ビューポートで見たとおりに、パス トレーシングされた完成シーンをリアルタイムでキャプチャできました。

NVIDIA RTX をベースとしたレイ トレーシングとパス トレーシングによって実現したフォトリアリスティックなライティングが、仮想ラーメン店を照らします。

Omniverse についてさらに詳しく知りたい方は、Omniverse チームや、Adobe、Autodesk、Epic Games、Pixar、Unity、Walt Disney Studios の先見者たちが登場する、オンデマンドの GTC セッションをご覧ください。

クリエイティブ活動に参加する

世界中のクリエイターのみなさんは NVIDIA Omniverse を無料でダウンロードできます。また、エンタープライズ向けは Omniverse プラットフォームを 3D プロジェクトにご利用いただけます。

6 月 27 日まで開催中の #MadeInMachinima コンテストにぜひ参加ください。最新の NVIDIA Studio ノート PC を獲得できるチャンスです。

Adobe、Autodesk、Epic Games、Maxon、Reallusion、およびその他のソフトウェアを使用して、ワークフローを Omniverse に接続してください。

その他の資料をお探しの方やインスピレーションを得たい方は、InstagramTwitterYouTubeMedium で Omniverse をフォローしてください。Omniverse フォーラムでの検索や、Discord サーバーに参加してコミュニティとのチャットをご利用いただけます。

そして最後に、このラーメン店のデモの中にはちょっとした秘密が隠されています。このデモを制作したNVIDIAのアーティストの名前がこっそり潜んでいるのですが、みなさん、何人見つけられましたか?


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