リファレンス プラットフォームと NVIDIA DRIVE ソフトウェアへのソース アクセスによって、エコシステムが自動運転車の未来を前進させる
次世代の自動車には、現在のコンピューティング システム以上にテクノロジが搭載されることになりそうです。
そして、NVIDIA DRIVE Hyperion を活用することで、企業はインテリジェントでソフトウェア デファインドの自動車の開発に移行することができます。今年5月に開催されたGTC で発表された第 8 世代の Hyperion プラットフォームには、自動運転車の開発に必要なセンサー、ハイパフォーマンス コンピューティング、およびソフトウェアがすべて検証、調整、同期済みの状態で含まれています。
自動運転車とは、本質的に「車載データセンター」であり、その開発にはまったく新しいプロセスが必要です。ハードウェアとソフトウェアを総合的にテストして、自動運転に必要なリアルタイム処理に対応できるだけでなく、日々の過酷な運転条件にも耐えられることを検証しなければなりません。
Hyperion は、完全に運用可能で、量産車の開発を前提としたオープンな自動運転車プラットフォームで、AI 機能や自動運転に必要なテクノロジを車両に搭載するのに必要な時間とコストを大幅に削減します。
Hyperionに含まれるもの
Hyperion には、最高レベルの性能の自律運転システムを検証するのに必要なハードウェアがすべて含まれています。
中核を成す 2 基の NVIDIA DRIVE Orin SoC (システム オン チップ) は、レベル 4 の自動運転やインテリジェント コックピット機能に必要十分な演算性能を提供します。これらの SoC は、安全な自動運転のために 12 台の外部カメラ、3 台の内部カメラ、9 台のレーダー、および 2台のライダー センサーからのデータをリアルタイムで処理することができます。
また、Hyperion には、NVIDIA DRIVE AV および DRIVE IX ソフトウェア スタックの検証に必要なすべてのツールのほか、走行データ処理を効率化するリアルタイム記録、収集機能も含まれています。
そして、このツールセット全体が 3D データ収集に合わせて正確に同期、調整されており、開発者は貴重な時間を自動運転車のテスト走行の準備と実施に注ぐことができます。
シームレスな統合
業界の大半が NVIDIA DRIVE Orin を車載コンピューティングに利用する中、DRIVE Hyperion は完全自動運転車の開発、検証に向けた次のステップを意味します。
Hyperion は、集中化されたコンピューティングに加えて完全なセンサー一式を含めることにより、インテリジェントな車両のハードウェアを路上で検証するために必要なものをすべて提供します。また、NVIDIA DRIVE AV および DRIVE IX ソフトウェア スタックに対応しており、自動運転ソフトウェアの評価、検証に不可欠なプラットフォームでもあります。
しかも、すでに重要な自動運転研究開発を効率化しています。Virginia Tech Transportation Institute (VTTI) やスタンフォード大学などの機関は、現行世代の Hyperion を自動運転車研究パイロットに活用しています。
開発者は、まもなく最新のオープン プラットフォームの利用を開始できます。第 8 世代の Hyperion は、2021 年後半に NVIDIA DRIVE エコシステムへの供給が開始される予定です。