東京工業大学 (東工大) は本日、NVIDIA のアクセラレーテッド コンピューティング プラットフォームを利用して日本最速の AI スーパーコンピューターを開発する計画を発表しました。
「TSUBAME3.0」と呼ばれるこの新しいシステムは、前バージョンの 「TSUBAME2.5」 に対して性能が 2 倍以上になることが期待されています。電力効率が 過去の GPU の約 3 倍となる NVIDIA の Pascal ベースの Tesla P100 GPU によって、12.2 ペタフロップスの倍精度パフォーマンスを達成する見込みです。これは、2016 年 11 月にリリースされた最新の Top500 リストにおいて、世界でも 10 位以内の高速システムとなります。
TSUBAME3.0 は、47 ペタフロップスを超える AI 処理能力で、AI コンピューティングで優れた力を発揮する予定です。TSUBAME 2.5と TSUBAME3.0 を併せて運用することにより、64.3 ペタフロップスの演算性能を提供できる、日本最速処理性能の AI スパコンが誕生することになります。
TSUBAME3.0
今夏の稼働開始とともに、TSUBAME3.0 は、東工大での教育や最先端研究に利用されるだけでなく、民間企業の外部研究者にも提供されるようになります。また、日本の主要大学の情報基盤センターとしての役割も果たします。
システムの開発を進める東工大の松岡 聡教授は、次のように述べています。「何千ものディープラーニング アプリケーションや推論アプリケーションを含む NVIDIA の幅広い AI エコシステムによって、東工大は TSUBAME3.0 の上でさまざまな学習を直ちに開始でき、かつては解決できなかった世界的な問題の早期解決につなげることができます。」
NVIDIA のアクセラレーテッド・コンピューティング事業のヴァイス プレジデントであるイアン・バック (Ian Buck) は、次のように述べています。「人工知能は、急速にスーパーコンピューティングの主要アプリケーションになりつつあります。NVIDIA の GPU コンピューティング プラットフォームによって AI と HPC を融合し、コンピューティングを加速させることで、科学者や研究者は、ヘルスケア、エネルギー、運輸といった分野に、生活を一変させる進歩をもたらすことができるでしょう。」
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