NVIDIA Omniverse Create アプリは、GeForce RTX 3080 Ti GPU で高速化された Autodesk 3ds Max、Houdini、Adobe Substance 3D、Epic Games Unreal Engine の 3D クリエイティブ ワークフローを強化します。
本ブログは、注目のアーティストを称え、クリエイティブ活動のヒントやコツを説明し、NVIDIA Studio テクノロジがクリエイティブ ワークフローを加速する様子を毎週紹介する「In the NVIDIA Studio」シリーズの最新号です。今回は、新しい GeForce RTX 40 シリーズ GPU の機能、テクノロジ、リソースを紹介し、これらがどのようにコンテンツ制作を劇的に高速化するのかについても深掘りします。
今週の「In the NVIDIA Studio」では、3D アーティストのエドワード マケベニュー (Edward McEvenue) 氏が制作した、ホリデー シーズンをテーマにしたイマジネーションにあふれるショート フィルム『The Great Candy Inquisition』をご紹介します。彼については最近も Meet the Omnivore シリーズで取り上げていますが、この作品は Autodesk 3ds Max、Houdini、Adobe Substance 3D、Unreal Engine、そして NVIDIA Omniverse Create アプリを使用して制作されました。
さらに、NVIDIA のアーティスト、マイケル ジョンソン (Michael Johnson) が Omniverse Create で作成した、冬をテーマにしたアート作品がホリデー シーズンを盛り上げます。
サンタが一足早く、クリエイティブ アプリのアップグレードと最適化をプレゼントしてくれました。ビデオ編集アプリの Filmora が、GeForce RTX 40 シリーズ GPU の新しい NVIDIA AV1 デュアル エンコーダーに対応し、書き出し時間が半分に短縮しました。
テクノロジ企業 CORSAIR が、iCUE ソフトウェアのバージョン 4.31 をリリースし、NVIDIA Broadcast との統合が実現しました。これにより、RTX 40 シリーズ GPU を搭載したシステムでノイズ除去とルーム エコー除去機能が利用できるようになりました。
#WinterArtChallenge に投稿された注目作品をご紹介します。最新作 『Studio Standouts』の見事な冬の芸術をご覧になり、ホリデー シーズンの楽しいムードを盛り上げましょう。
冬をテーマにしたアートを Instagram、Twitter、Facebook でシェアすると、NVIDIA Studio のソーシャル メディア チャンネルで紹介されるチャンスがあります。まだまだ受付中ですので、ぜひご参加ください。ハッシュタグ #WinterArtChallenge を忘れずに。
キャンディを隠せ
『The Great Candy Inquisition』は、子供ならではの不思議に満ちた、一風変わったショート フィルムです。トナカイのおもちゃやくるみ割り人形などのアニメ キャラクターは、子供たちがキャンディしか欲しがらないことが多いことを妬んで、おもちゃの王国からキャンディを無くそうと、ベタベタとした甘い取り調べを続けます。ジンジャーブレッドの両親が従うのを拒否したために収容所「gulnog (グルノグ)」に送られたジンジャーブレッドの少年は、彼らを止めることができるでしょうか?
メタバース アプリケーションを構築、運用するためのプラットフォーム、NVIDIA Omniverse で美しくつなぎ合わされ、大規模な世界の構築とシーン構成に Omniverse Create アプリを使用したビデオの完成版を来年見てください。
マケベニュー氏のクリエイティブ ワークフローのほぼすべてが、GeForce RTX 3080 Ti GPU によって高速化されています。EDSTUDIOS の創設者であるマケベニュー氏はフリーランスで仕事を引き受けていますが、その作業では彼や彼のチームがタスクを迅速かつ効率的に完了させることが重要です。
『The Great Candy Inquisition』のモデリングは、Houdini と Autodesk 3ds Max を使って行われました。Houdini には、複雑な 3D モデルとシミュレーションの高速レンダリングを可能にする RTX 対応の Karma XPU レンダラーが搭載されており、Autodesk 3ds Max は RTX 対応の AI ノイズ除去を使用してスムーズでインタラクティブなレンダリングが利用できます。
その後、マケベニュー氏は Adobe Substance 3D Painter と Designer でテクスチャとマテリアルを構築し、RTX で高速化されたライティングとアンビエント オクルージョンによって数秒でベイクできました。
Unreal Engine 5 のアニメーションはすばやく簡単に作成できた、とマケベニュー氏は言います。RTX で高速化されたレンダリングによってフォトリアルなディテールが実現し、さらに NVIDIA DLSS の AI 機能によって、低い解像度でレンダリングされたフレームがアップスケールしながらも、高忠実度のディテールを維持することができます。
この段階に来て、マケベニュー氏は 3D の要素を Omniverse Create に読み込み、ピースをつなぎ合わせて見事なシーンを作り上げました。
Omniverse Create には、マルチGPUに対応した、パス トレーシング RTX レンダラーによるグローバル イルミネーション、リフレクション、屈折を光速で処理する高度な機能が搭載されています。マケベニュー氏は、目を見張るようなディテールはそのままに、シーンに微調整を加え、修正しました。Omniverse Create からは NVIDIA vMaterials を利用することができ、さらにシーンがリアルになり、現実に近いビジュアライゼーションが可能になります。
「デザインを段階的に反復し、完全に忠実なライティングやマテリアル、DOF、ブルーム、大気フォグなどのポストプロダクション エフェクトを用いて、ビューポートでリアルタイムにレンダリングされた作品を表示できる機能は、アート作品の仕上げを大きく左右します」とマケベニュー氏は述べています。
『The Great Candy Inquisition』が完成に近付くと、物理的に異なる複数の場所で作業していたチームは、Autodesk 3ds Max、Adobe Substance 3D Painter、Unreal Engine の Omniverse Connector を使ってライブ同期することで、それぞれの 3D アプリで最終的なディテールを適用しました。このようにまとまった仮想環境で作業することで、ファイルをダウンロード、再アップロード、再ダウンロードする必要がなくなります。
EDSTUDIOS の今後のプロジェクトは、GeForce RTX GPU によってはるかに迅速に完了する、とマケベニュー氏は言います。 「リアルタイム レンダリングは次世代のテクノロジであり、GPU を搭載したシステムでのみ可能です。NVIDIA GPU は並外れています」
エドワード マケベニュー氏のウェブサイトで、さらに感動的なアート作品をご覧いただけます。
Omniverseの実現がすぐそこに
NVIDIA のアーティスト、マイケル ジョンソンは、ホリデー シーズンの大ファンです。Omniverse Create で冬をテーマにしたアートを制作せずにはいられないという思いから、彼は #WinterArtChallenge の作品に取り組むことにしました。ジョンソンは 1 週間かけてさまざまなアセットを作成し、画像をまとめ上げました。
湯気の立つ熱々のココア。上にクリーミーなマシュマロが浮かび、側面には「Happy Holidays, From Ours to Yours」の文字が入ったマグカップが、シーンの主役を飾ります。キューブ型のチョコレート、ジンジャーブレッド クッキー、きらめくオーナメント、フサフサの絨毯がマグカップの周りを飾り、そのすべてがクリスマスのライトに照らされています。
ジョンソンは言います。「ホリデー シーズンになると温かい気持ちになります。音楽を聴いて、家族と一緒にツリーを飾り、甘いお菓子を食べながら着心地のいい服を身にまとう。この作品で私が伝えたかったのは、そんな気持ちです。」
マケベニュー氏と同じく、ジョンソンは自分の作品を迅速に操作し、ビューポートの角度とライティングをほぼ遅延なしで変更し、信じられないほどリアルなビジュアルをシーンに適用しました。
以下で視聴できるビデオにて、ジョンソンはオーナメントを操作し、アセットのサイズを変更して細かいディテールを追加しています。
次に、Adobe Substance 3D Painter Connector を使って色とテクスチャを容易に適用しました。
Omniverse をダウンロードして、壮大な仮想世界を構築しましょう。
クリエイティブ アプリのアップデートがこのホリデー シーズンに早くも登場
Wondershare の直感的なビデオ編集アプリである Filmora のユーザーは 1 億人を突破しています。その Filmora は最新バージョン 12 のアップデートで、GeForce RTX 40 シリーズ GPU に搭載されたNVIDIA AV1 デュアル エンコーダーの機能を統合しました。デュアル (2 つの) エンコーダーが連携して動作し、作業を自動的に分割して出力を 2 倍にし、書き出し時間を半分に短縮します。
また、GeForce RTX 40 シリーズ GPU では NVIDIA デコーダ (NVDEC) でさらに高速なデコードが可能になったことで、高解像度かつ高ダイナミック レンジのビデオをスムーズに再生できるだけでなく、GPU で高速化されたビデオ エフェクトをさらに高速にレンダリングできるようになります。
Filmora のアップデートの詳細については、こちらをご覧ください。
ゲーマー、コンテンツ クリエイター、PC エンスージアスト向けの高性能のギアおよびシステムを扱うCORSAIR は、新しい GeForce RTX 40 シリーズ GPU をサポートする iCUE ソフトウェアをリリースしました。
iCUE バージョン 4.31 以降のアップデートでは、NVIDIA Broadcast のテクノロジが統合され、AI機能を利用することができます。ノイズ除去とルーム エコー除去機能により、タイピング音や不快なマイクの雑音、うるさい PC ファンの音などが除去されるため、コンテンツ クリエイターやクリエイティブ プロフェッショナルが GeForce RTX 40 シリーズ GPU を搭載したシステムで作業する際に静かな環境を確保できます。
クリエイティブ アプリの最新アップデートについては、今月の NVIDIA Studio ドライバーをダウンロードしてください。
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