コンタクト センターのインテリジェントな仮想アシスタント、音声の文字起こし、サイバーセキュリティのためのデジタル フィンガープリントのための AIワークフロー、および 50 以上の NVIDIA AI フレームワークと事前トレーニング済みモデルのサポートを提供するソフトウェア スイート
急速に変動する需要から人員不足、サプライ チェーンの複雑さまで、企業は過去数年間、数多くの課題を乗り越えてきました。2023 年に向けて力強いスタートを切ろうとしている多くの企業は、AI とアクセラレーテッド コンピューティングを使用して、コストを節約しながら成長を促進することを計画しています。
これらのアーリー アダプター、および AI への取り組みを始めたばかりのユーザーをサポートするために、NVIDIA は、広範な分野および業界固有のワークロードにわたって世界中のビジネスをサポートする、NVIDIA AI Enterprise ソフトウェア スイートの最新バージョンを発表しました。
NVIDIA AI Enterprise 3.0 は、コンタクト センターのインテリジェントな仮想アシスタント、音声の文字起こし、およびサイバーセキュリティのためのデジタル フィンガープリントのソリューション ワークフローを導入します。これは、顧客により良いサービスを提供するために AI を採用する企業にとって最も一般的なアプリケーションの一部です。
今月後半に提供開始予定の NVIDIA AI Enterprise 3.0 は、NVIDIA NGC ソフトウェア カタログで利用可能な 50 を超える NVIDIA AI ソフトウェア フレームワークと事前トレーニング済みモデルのサポートも拡大し、世界中の組織の AI 展開を強化および簡素化します。
ドイツ銀行が NVIDIA とのイノベーション パートナーシップを発表
この新しいソフトウェアのリリースは、NVIDIA との協業を発表したばかりのドイツ銀行でも採用されました。ドイツ銀行は、業界内で AI を活用した音声、ビジョン、および不正検出アプリケーションを開発するための戦略の一環として、金融サービスにおける AI の使用を加速します。
ドイツ銀行のチーフ イノベーション オフィサー 兼 クラウド & イノベーション ネットワークの責任者であるギル ペレス (Gil Perez) 氏 は次のように話しています。「AI と機械学習は銀行業務を再定義します。ドイツ銀行はすでに NVIDIA と緊密に協力することで、これらのテクノロジを活用して業界をリードし、顧客サービスの改善、およびリスクの軽減に取り組んでいます。アクセラレーテッド コンピューティングにより、エネルギー効率を向上しながら、トレーダーはより多くのシナリオをより迅速に実行してリスクを管理できるようになります。そして、NVIDIA AI Enterprise は、ドイツ銀行のハイブリッド インフラストラクチャ全体で AI 開発をサポートする柔軟性をもたらします」
NVIDIA AI Enterprise には、AI 実務者向けにクラス最高の開発ツール、フレームワーク、事前学習済みモデルを提供するほか、IT のプロフェッショナル向けにはパフォーマンス、高可用性、セキュリティを確保するための信頼性の高い管理およびオーケストレーション機能が含まれています。
新しい NVIDIA AI Enterprise ソリューション ワークフローがビジネスの成功を加速
このセキュアなクラウド ネイティブ AI ソフトウェア スイートの最新バージョンにより、組織は運用効率を高めつつ、ビジネス上の課題解決が可能となります。データサイエンス パイプラインが加速され、AI モデルの開発と展開を合理化、重要なプロセスを自動化し、データから迅速に洞察を得ることができます。
NVIDIA AI Enterprise 3.0 のコンタクト センター向けインテリジェント仮想アシスタント、音声の文字起こし、およびサイバーセキュリティ デジタル フィンガー プリントのための新しい AI ソリューション ワークフローは、NVIDIA の知見を活用することで開発時間とコストを削減し、展開までの時間を短縮します。
ワークフローは、NVIDIA AI フレームワークと事前トレーニング済みモデル、Helm チャート、Jupyter ノートブックなどを使用して、クラウドネイティブのマイクロサービスとして実行されます。企業は、マイクロサービスを単独の Kubernetes コンテナとして展開するか、他のサービスと組み合わせて、より高い精度とパフォーマンスを備えたすぐに運用可能なアプリケーションを作成できます。
コンタクト センター向けのインテリジェントな仮想アシスタント AI ソリューション ワークフローにより、企業は 24 時間体制で顧客に対応できるようになり、コストを削減しながら待ち時間を短縮します。また、コンタクト センターの人間のエージェントがより複雑な問い合わせに対応するための時間的な余裕が生まれます。企業はこのワークフローを使用して、パーソナライズされた正確な応答を自然な音声で提供するエージェントを開発できます。AI を活用することで、エージェントは音声品質の低い通話でも顧客をより理解できるようになります。
音声文字起こしのAI ソリューション ワークフローにより、企業は、NVIDIA の自動音声認識テクノロジを使用して、英語、スペイン語、北京語、ヒンディー語、ロシア語、韓国語、ドイツ語、フランス語、ポルトガル語で正確な文字起こしを迅速に作成できます。日本語、アラビア語、イタリア語もまもなく追加される予定です。文字起こしワークフローは、完全にカスタマイズ可能な、GPU に最適化されたモデルを活用して、理解を深め、文脈に基づく洞察と感情分析をリアルタイムの精度で実現します。企業は完成したトランスクリプトを使用して、製品開発を改善し、コンタクト センター エージェントのトレーニングを迅速化できます。
デジタル フィンガープリントの AI ソリューション ワークフローは、教師なし学習を使用して脅威検出を採用し、包括的なデータの可視性を実現します。企業がネットワーク全体のすべてのユーザー、サービス、アカウント、および機器に対し、一意にフィンガー プリントを取って異常な動作を検出できるようにすることで、セキュリティを向上させます。いったん展開されると、ワークフローはインテリジェントなアラートと実用的な情報を提供し、検出時間を数週間から数分に短縮し、セキュリティ アナリストによる脅威の迅速な特定や対処を可能にします。
事前トレーニング済みモデルによる説明可能性と理解のサポート
NVIDIA AI Enterprise 3.0 は、NVIDIA TAO Toolkit の最新リリースからの、暗号化されていない事前トレーニング済みモデルとソースコードも備えています。NVIDIA TAO Toolkit は音声およびコンピューター ビジョン AI アプリケーション向けの、高精度でカスタマイズされた、すぐに運用可能な AI モデルを作成するためのロー コード AI 開発ソリューションです。
暗号化されていないモデルは NVIDIA AI Enterprise でのみ利用可能で、病理腫瘍検出、人物検出、車両検出、骨格推定、行動認識など、ヘルスケア、スマートシティ、小売業向けのさまざまな画像処理および視覚 AI タスクをサポートします。
暗号化なしで事前トレーニング済みのモデルを使用すると、開発者はモデルの重みやバイアスを見ることができるため、モデルの説明可能性とモデルのバイアスの理解に役立ちます。さらに、暗号化されていないモデルはデバッグが容易で、カスタム化されたAI アプリケーションへの統合も容易です。
NVIDIA AI Enterprise 3.0 では、以下の幅広い NVIDIA AI フレームワークとインフラストラクチャ オプションのサポートも導入されています。
- NVIDIA Clara Parabricks と MONAI によるヘルスケアの向上: NVIDIA Clara Parabricks の新しいサポートにより、シーケンス センター、臨床検査室、ゲノミクス研究者、ゲノミクス機器メーカーは、より高速で正確なゲノム解析を行うことができます。また、NVIDIA AI Enterprise は、ドメイン特化型の医用画像処理 AI フレームワークである MONAI もサポートしています。MONAI は、トレーニング済みのモデルと、データのラベル付けと堅牢な AI モデルのトレーニングのための、コラボレーティブでスケーラブルなワークフローを提供します。
- カスタマー サービス、安全性、売上などを向上させる NVIDIA AI フレームワーク: NVIDIA AI Enterprise 3.0 で現在サポートされている 50 以上のフレームワークと事前トレーニング済みモデルには、NVIDIA Riva が含まれます。これは、完全にカスタマイズ可能なリアルタイムの AI パイプラインを構築および展開するための、GPU アクセラレーテッドの音声 AI ソフトウェア開発キットであり、主要なすべてのクラウド、オンプレミス、エッジ、および組み込みデバイスで世界クラスの精度を提供します。NVIDIA Morpheus を使用すると、サイバーセキュリティの開発者は、大量のリアルタイム データをフィルタリング、処理、分類するための最適化された AI パイプラインを作成できます。TAO Toolkit やビジョン AI 向けの NVIDIA DeepStream などの NVIDIA Metropolis インテリジェント ビデオ解析プラットフォームの SDK がサポートされており、大規模で高性能なレコメンダー システムを構築するための NVIDIA Merlin オープンソース フレームワークもサポートされています。
- クラウドの認証の拡大: NVIDIA AI Enterprise 3.0 により、ハイブリッド クラウド戦略を採用している組織は、Oracle Cloud Infrastructure の GPU アクセラレーテッド インスタンスでソフトウェアを実行する柔軟性を得られます。NVIDIA のチャネル パートナーのいずれかを通じてライセンスを購入した顧客は、指定された OCI インスタンスで NVIDIA からの完全な認証とサポートを受けて、OCI に展開できます。これは、Amazon Web Services や Microsoft Azure などのアクセラレーテッド インスタンスに対する既存の NVIDIA AI Enterprise 認証に追加されるものです。
- Hewlett Packard Enterprise と NVIDIA がハイブリッド データセンターの AI サポートを拡張: HPE と NVIDIA は、HPE GreenLake と HPE Ezmeral で NVIDIA AI Enterprise 3.0 をサポートする共同のオファリングを提供します。このソリューションにより、管理された HPE GreenLake インスタンスで NVIDIA AI Enterprise を簡単に調達、展開でき、顧客は AI アプリケーション開発を安全にスピードアップできます。
- 拡張されたストレージと仮想化のサポート:NVIDIA AI Enterprise 3.0 は、NVIDIA Magnum IO GPUDirect Storage をサポート可能になり、ローカルまたはリモートのストレージと GPU メモリの間に直接のデータパスが提供され、AI ワークロードがさらに高速化されます。また、Red Hat Enterprise Linux の KVM や VMware vSphere 8 など、拡張された仮想化オプションも提供します。
NVIDIA AI Enterprise は現在提供中です。価格については、世界中の NVIDIA パートナーにお問い合わせください。NVIDIA AI Enterprise 3.0 は、現在および新規のサブスクリプションをお持ちの顧客が今月後半に利用できるようになる予定です。NVIDIA AI Enterprise のライセンスは、Dell Technologies、Hewlett Packard Enterprise、Lenovo、Supermicro のシステムなど、NVIDIA H100 PCIe GPU を搭載した NVIDIA パートナーのサーバーにも含まれています。
企業は、NVIDIA LaunchPad の NVIDIA AI Enterprise でサポートされている NVIDIA AI ワークフローとフレームワークを無料で試すことで、AI の専門知識を深めることができます。