主要な NVIDIA Omniverse アップデートにより、3D 仮想世界、デジタル ツインおよびアバターが強化され、8 月の NVIDIA Studio ドライバによって確実にブーストされます。また、#MadeInMachinima コンテストの勝者が明らかに。
本ブログは、注目のアーティストを称え、クリエイティブ活動のヒントやコツを説明し、NVIDIA Studio テクノロジがクリエイティブ ワークフローを加速する様子を毎週紹介する「In the NVIDIA Studio」シリーズの最新号です。
NVIDIA の創業者/CEO のジェンスン フアン (Jensen Huang) が特別演説を締めくくった際、AI が投入された仮想世界の未来が、世界最大のコンピューター グラフィックス専門家の集まりである SIGGRAPH で垣間見ることができました。
発表には、NVIDIA Studioソフトウェア スイートの柱で、3D デザイン コラボレーションと世界シミュレーションのためのプラットフォームである NVIDIA Omniverseに対する多数のアップデートが含まれています。Create、Machinima、Audio2Face、Nucleus などのアプリの新機能と改善により、3D アーティストによる仮想世界、デジタル ツイン、メタバースのアバターの作成を支援します。
毎月の NVIDIA Studio ドライバのリリースによって、アーティスト、クリエイター、3D 開発者に、クリエイティブ アプリケーションで作業する際に、最高のパフォーマンスと信頼性を提供しています。現在入手可能な 8 月の NVIDIA Studio ドライバは、Omniverse とお気に入りのクリエイティブ アプリを使用するための最高の信頼性をクリエイターに提供します。
さらに、今週の NVIDIA Studio アーティストであるサイモン ラヴィ (Simon Lavit) 氏には、#MadeInMachinimaコンテストの優勝者として Omniverse のお手本を示していただきます。この 3D アーティストは、優勝した短編映像『Painting the Astronaut』のクリエイティブ ワークフローも紹介しています。
Omniverse の広がり
仮想世界を構築および接続するための Universal Scene Description (USD) に基づくオープンプラットフォームである NVIDIA Omniverse に、大幅なアップグレードが実施されました。
Create2022.2 を含む Omniverse アプリは、ソフトボディ シミュレーション、パーティクルクロス シミュレーション、ソフトコンタクト モデルを備えた PhysX のメジャー アップデートを受け、物理的に正確な仮想世界にさらなるリアリズムをもたらします。追加された OmniLive ワークフローにより、非破壊的な USDワークフロー用の新しいコラボレーション インターフェイスを通じ、アーティストはさらなる自由を獲得できるようになります。
Audio2Face 2022.1 のベータ版が公開されました。これには、AI を利用した感情制御とフル フェイシャル アニメーションを可能にするメジャーアップデートが含まれ、これまで以上にリアルな表現を実現します。ユーザーは、時間軸で感情を演出できるようになり、喜び、驚き、怒り、悲しみなどの重要な感情を組み合わせることができます。AI は、アバターの肌に加えて、目、歯、舌の動きを指示することも可能で、さらに完全なフェイシャル アニメーション ソリューションを提供します。
これらのアップデートなどの詳細については、こちらをご覧ください。
#MadeInMachinima コンテスト優勝
最初にペンを持ってから、サイモン ラヴィ氏はアーティストとして活動してきました。#MadeInMachinima コンテストの優勝者として、現在、ラヴィ氏はそのクリエイティブ ツールのリストに Omniverse Machinima を追加しています。
彼の作品『Painting the Astronaut』は、多くのクリエイティブな専門家を含む評価の高い審査員団によって選ばれました。
GeForce RTX 3090 GPU を搭載したラヴィ氏のクリエイティブ ワークフローは、Omniverse、そのアプリ、コネクタの幅広さと相互運用性を示しています。彼はライティングとシーン設定を使用して短編映像の変化するムードを確立し、視聴者が物語の進行を理解できるようにしました。たとえば導入部は明るく明確です。その後、映画は暗くなり、主人公が旅を始めるにあたって未知の世界を表現しています。
ラヴィ氏は、紙に絵コンテを描いた後、Machinima アプリと Omniverse Create アプリでデジタルの作業を開始しました。彼はすぐに NVIDIA の組み込み3D アセットライブラリを利用して、『Mount & Blade II: Bannerlord』、 『Mechwarrior 5: Mercenaries』、 『Squad』 などの無料のシーンを作り上げました。
次に、ラヴィ氏は Autodesk Maya を使用して、主人公の Sol の宇宙船などの主人公のアセット用の 3D モデルを作成しました。Maya Omniverse Connector を使用すると、Omniverse Create 内のシーンを可視化できます。彼はまた、RTX で高速化されたレイトレーシングと Maya の AI デノイズの恩恵を受け、高度にインタラクティブでフォトリアリスティックなレンダリングを実現しました。
次に、ラヴィ氏はOmniverse Connector も用意されている Adobe Substance 3D でモデルのテクスチャリングを行いました。Substance 3D は、テクスチャやサブスタンスに NVIDIA Iray レンダリングを使用します。また、ライトとアンビエント オクルージョンのベイキングが RTX で高速化されており、アセットを数秒で最適化することができます。
その後、ラヴィ氏は最終的なレイアウト、アニメーション、レンダリングのために Machinima に戻りました。結果は Adobe After Effects を使用して合成され、エフェクトと音楽のレイヤーが追加されました。最終的にコンテストで優勝した芸術作品になったのは、ラヴィ氏いわく「複雑さを最小限に抑えるための非常にシンプルなワークフロー」でした。
どこからでも将来の創造性を発揮できるように、ラヴィ氏には ASUS ProArt Studiobook 16 が贈呈されました。この NVIDIA Studio ノート PC には、ユーザーが GeForce RTX 3080 Ti Laptop GPU と美しい 4K ディスプレイのワールドクラスのパワーを活用しながら外出先での作業を可能にするよう、最先端のテクノロジが詰め込まれています。
フランスで生まれ、現在は米国を拠点とするラヴィ氏は、すべてのプロジェクトを冒険と見なしています。彼が生まれた国とは別の国に住むことで、芸術に対するビジョンが変わったと彼は語っています。ラヴィ氏は、アレハンドロ ホドロフスキーが原作で、メビウスこと著名な漫画家ジャン ジローがイラストを手掛けたフランスのグラフィック小説シリーズ『The Incal』から定期的にインスピレーションを得ています。
目標への到達
次世代のクリエイティブ プロフェッショナルがキャンパスに戻ってきます。最適な NVIDIA Studio ノート PC を選ぶのは難しいことがありますが、学生はこのガイドを参考にすることで、GeForce RTX 3050 Laptop GPU を搭載した NVIDIA Studio ノート PC である Lenovo Slim 7i Pro X のような創造性を高めるのに最適なツールを見つけることができます。
#MadeInMachinima コンテストは終了しましたが、クリエイターは 8 月 19 日金曜日まで開催される #ExtendOmniverse コンテストで NVIDIA RTX A6000 GPU へとアップグレードするチャンスがあります。独自の NVIDIA Omniverse Extension を作成して、魔法のような何かを実行することで、RTX A6000 または GeForce RTX 3090 Ti のどちらかを獲得する機会が得られます。受賞者は 9 月の GTC で発表されます。
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