IBM Edge Application Manager が NVIDIA の EGX エコシステムの最新ツールに
NVIDIA は、エッジ ネットワークの展開を加速させるべく、IBM との長年の連携を拡大します。IoT センサーを取り入れて自社が生み出す大量のデータからリアルタイムの洞察を得ようとする企業によって、世界中でエッジ ネットワークの導入が進んでいるためです。
このたび、IBM がエッジ コンピューティング用の新たなソリューションを発表しましたが、その中には、NVIDIA EGX プラットフォーム上で実行される IBM Edge Application Manager も含まれています。この組み合わせによって、アクセラレーテッド コンピューティングや AI に対応するもっとも強力な製品に、世界クラスのソフトウェア管理が提供されます。
この IBM ソリューションを採用すると、IT マネージャーは新たなアプリケーションや AI モデルを 10,000 台ものエッジ デバイスに同時に展開できるようになります。また、ソフトウェアによって、それらの要素の管理作業がそのライフサイクルを通して自動化されます。
IBM Edge Application Manager は柔軟性に加えてスケーラビリティも可能にします。Red Hat OpenShift を利用してコンテナーをサポートしているため、ジョブをマイクロサービスとして開始および停止でき、それらは Kubernetes によって調整され、Docker を実行するデバイスに展開されます。
これらの機能は、エッジ ネットワークへの移行を進めている世界中の企業が今すぐ利用できます。
NVIDIA は、NGC ソフトウェア カタログを通じて最新の GPU に最適化されたコンテナーを提供しています。データ サイエンティストや DevOps チームは、ネットワークのエッジのどこでデータが生成され処理されるかに関係なく、IBM Edge Application Manager の手厚いサポートを受けることができます。
ユーザーは自社のエッジ ネットワーク上でジョブを実行することで、より速く洞察が得られるようになるだけでなく、信頼性が高まるとともに、データをリモートの集中型サーバーに送信することによるコストや脆弱性を回避できます。
EGX: エッジに適した強固な基盤
工場、スーパーマーケット、倉庫のほか、さまざまなビジネスがすでにエッジ コンピューティングの恩恵を受けています。
NVIDIA EGX プラットフォームでは、NVIDIA Metropolis などのアプリケーション フレームワークをサポートしており、スマート シティやインテリジェント ビデオ分析といったユース ケースを可能にします。また、NVIDIA Aerial ソフトウェア開発者キットを搭載しているので、仮想化された 5G 無線アクセス ネットワークやそれに基づくサービスを実現できます。
NVIDIA の EGX は、フルラックの NVIDIA T4 Tensor コア GPU 上でも、手のひらサイズの Jetson Nano モジュール上でも動作します。EGX プラットフォームは、Red Hat をはじめとする初期パートナーとともに昨年 10 月に発表されました。
EGX エコシステムには、スタートアップから、既存のソフトウェア ベンダー、クラウド サービス プロバイダー、グローバルなサーバーおよびデバイス メーカーまで、世界の 100 社を超えるテクノロジ企業が名を連ねています。そして今回、IBM が EGX の最大の協力者に加わることになりました。
IBM と NVIDIA は、ハイパフォーマンス コンピューティングにおける長い歴史を共有しています。世界でもっとも強力なスーパーコンピューターである Summit の共同開発もその一例です。
現在、我々はその専門知識をネットワークのエッジに活かそうとしています。コンピューティングの新たな時代には、エッジで何十億という常時オンの IoT センサーが 5G によって接続され、AI によって処理されるようになるでしょう。