NVIDIAは、GeForce GTX 1080の発表に伴い、NVIDIAのPascalベースのGPUがVRにおいて実現できることを示すために、当社が初めて一から築き上げたバーチャルリアリティ体験、NVIDIA VR Funhouseを発表しました。
VR Funhouseは、見て、聞いて、触れることを、優れたグラフィックス、完全にインタラクティブなオーディオ、物理的なシミュレーションの組み合わせにより強化することで、VRの新たなレベルの没入感をもたらすために作られたものです。HTC Vive対応のルームスケールの体験が、ValveのSteamデジタルディストリビューションサービスにより、近日中にGeForce GTX PCで利用可能になります。
プレイヤーは、バスケットボールを投げたり、風船を割ったり、漫画のような大砲で標的を狙ったりなど、カーニバルのような雰囲気のなかで挑戦に挑める10のミニゲームを行き来できます。開発者、アーティスト、愛好家などが、同じように魅力的な体験をUE4とGTX 1080の力を借りて創造できるよう、ゲームはオープンソース化されています。
我々が提供する体験は、一風変わった優れ技であふれている一方、Pascalの画期的な技術を披露するために作られたものでもあり、これまでで最も技術的に高度なVR体験です。蓋を開けてみれば、楽しさの裏には、以下をはじめとする多くのテクノロジが隠れています。
- NVIDIA Flow – 弓矢を手に射的ミニゲームをお楽しみください。矢に火を放ち、的を射ると、当てられた標的が炎に包まれます。NVIDIA Flowテクノロジが、VR Funhouse全体にわたり、炎などの事象を物理的にシミュレーションします。
- NVIDIA HairWorks – 色鮮やかな「Whack-a-Mole」と「Mole Boxing」の風変わりな印象は、NVIDIA HairWorksテクノロジによって強化されています。敵に一撃を食らわせてみてください。強打すれば色鮮やかな髪が揺れ、頭を撫でれば広がった髪型が平らになります。
- PhysX for VR – つついたり、殴ったり、叩いたりして探索。VR Funhouseは、ハンドコントローラを使用して驚くような形でやりとりができるようなオブジェクトが数多く収録されています。PhysX for VRテクノロジにより、ゲーム内のオブジェクトの物理的な挙動はリアルなものとなり、適切なグラフィックス、衝突判定、触覚フィードバックなどが可能となっています。
- NVIDIA FleX – 「Wallwalker Toss」ミニゲームでは、手の中で驚くような伸び方や揺れ方をする、ネバネバした、色鮮やかな軟体生物を手に取り、標的めがけて投げ、地面に流れ落ちる様子を見ることができます。この次世代の粒子ベースの物理的シミュレーションは、VR Funhouseのいたるところで用いられています。
- NVIDIA VRWorks Audio – 「Crown Creeper」の世界では、潜んでいるドローンの在り処を耳で探ります。VRWorks Audioでは、Pascal GPUを利用して、音波の光線追跡をリアルタイムで行い、音が室内でどのように伝わり反響するか、現実的にシミュレーションします。VRWorks Audioが生み出す反響とエコーにより、ドローンの在り処を探る能力を試すことができます。
- VR SLI – 多い方が楽しい。GPUが2つある場合、このテクノロジを利用して1つのGPUで左目に画像を表示し、もう1つで右目に表示することで、パフォーマンスを最大化し、レイテンシを最小化できます。
ほかにもたくさんあります
上記は、当社のVRWorksテクノロジによるVR Funhouseの強化例のほんの一部です。
これらのテクノロジや、新たなSingle Pass StereoやLens Matched Shadingなど、その他の体験可能なものについての詳細は、VRWorksとVR Funhouseを詳しく紹介したGeForce.comをご覧ください。
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