おもてなしで知られる国で、NVIDIA のグローバル ツアーである GPU テクノロジ カンファレンス (GTC) の最終行程として GTC Japan が開催され、その出席者は、暖かい歓迎とドリンクの提供を受けました。
この礼儀正しいホストは、人間ではありません。気の利いた円筒形の回転ロボットで、その名を Orion Star といいます。NVIDIA Jetson AI モジュールを搭載するこのロボットは、自律的に室内をすばやく移動し、コーヒーのボトルを配ってゲストを喜ばせます。
Orion Star は、GTC Japan で展示された 18 体のロボットの 1 つです。回転し、ゆっくりとまたはすばやく移動するこれらのデバイスは、製造、小売、農業、研究、高等教育、およびその他の分野における、自律型のマシンに向けた動きをよく表しています。
これらの驚異的なメカの中心にあるのは、NVIDIA のモジュール型 AI スーパーコンピューターである Jetson です。コンパクトなフォーム ファクターに収められた強力なコンピューティングを提供します。
家事をしなくちゃいけない? そのためのロボットがあります
聴衆を大いに沸かせたロボットの 1 つは、日本の EXAWIZARDS が開発しました。複数の指が付いた手を持つ 2 本腕の AI ロボットは、たいていの人よりも上手にタオルを畳みます。これは、機械が従来の家事に対処する能力を持つことの表れです。
カンファレンスの出席者は、VR ゴーグルを試着し、実際のロボットを操作できるシミュレーション環境に入る順番を熱心に待っていました。参加者には、別々のボールからさまざまなサラダの材料を取り出し、混ぜ合わせるタスクが用意されました。ショーに行き慣れた人たちも見物し、参加者が挑戦するたびに手を叩いて喜んでいました。
このロボットは、ディープラーニングの能力を通じ、新しいタスクを身に付けて学習することもできます。
コマツと NVIDIA が AI を建設にもたらす
世界の大手建設/鉱山機械メーカーであるコマツが開発した重機のキャブ (運転室) が、センター ステージで展示され、このショーでの大きな発表であった NVIDIA とコマツの協業を実物大で示しました。
私たちはコマツと協業し、NVIDIA GPU を展開することで、労働者から資材や機械類に至るまで、建設現場全体を可視化し、分析しようとしています。Jetson は、これら重機の頭脳のような役割を果たし、現場の安全と生産性を向上させます。
NVIDIA Jetson を活用したコマツ製のキャブ (運転室)
日本におけるその他の活発な動き
その他、以下のパートナーのロボットが展示されました。
- Atoun – 同社のパワーアシスト スーツは、荷物を運び、物体を検出してアイテムを収集するのに利用できます。
- アイシン精機 – 同社のカートは、コンピューター ビジョンを利用した物体検出を通じ、安全な運転と自律的な追跡を可能にします。
- 自律制御システム研究所 (ACSL) – 同社の自律飛行ドローンは、物流、空中写真撮影、災害調査に利用されています。
- FANUC – 同社のファクトリ オートメーション ロボットは、GPU によるディープラーニングを通じ、表面欠陥の検出に対処します。
- Fellow Robots – 同社の在庫管理ロボットは、カメラやその他のセンサーを備えており、通路を進んで商品棚をスキャンし、何が在庫切れになっているかを迅速に店舗に伝えます。
- Redtail – 同社のドローンは、複雑で地図に表されていない場所を GPS なしで飛行できます。
- ロボカップ ヒューマノイド – 千葉工業大学のサッカーをするロボットは、ディープラーニングを通じてボールを扱い、ゴールを検出します。
- Skycatch – 同社の商用ドローンは、建設、採掘、エネルギー開発などに最適です。
- SoftBank – 同社の対話型ヒューマノイドは、いずれ、毎日の生活の中で人間を支援するでしょう。
- つくばチャレンジ ロボット – 5 つの大学が製作した各ロボットは、道路沿いの交通信号や標識、その他の物体を識別し、歩行者や自転車など、障害物を回避できます。
2018 年にシリコン バレーで開催される GPU テクノロジ カンファレンスには、さらに多くの自律型ロボットが登場します。ご期待ください。