NVIDIA、グラフィックス・モンスタの新製品、Quadro M6000を発表

投稿者: Sandeep Gupte

NVIDIA Quadro M6000なら、ビーストモードのプロフェッショナル・グラフィックスが手に入ります。

パワフルなカード1枚ですべてが得られるのです。12GBのGPUメモリ。7.0テラフロップスのピーク単精度パフォーマンス。4Kディスプレイ4枚まで対応。さらには、Maxwellアーキテクチャによるずば抜けた電力効率も。

Quadroは、プロフェッショナルが行うデザインやビジュアライゼーションに対応するため開発された製品です。設計から開発、検証、サポートまでのすべてが、プロフェッショナル・ユーザーを対象としているのです。プロフェッショナル向けのアプリケーション、100種類以上で動作保証がされてもいます。

M6000なら、プロフェッショナル向けアプリケーション各種で速度が平均30%も向上するので (1)、グラフィックスの世界が大きく変わります。レイトレーシングも速度が2.4倍まで高まりますし (2)、カラーも、ハイダイナミックレンジのディスプレイに対応できる36ビットをサポートしています。

仕様についてはこのくらいにして、業界の評価を紹介しましょう。

業界では、M6000に対する評価が出はじめています。いずれも、プロフェッショナル向けビジュアル・コンピューティングのワークフローを一変させるものだと絶賛しています。


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CGG GeoSoftwareを使っておられる顧客各社は、いつも、もっと短い時間で多くのアウトプットが欲しいというプレッシャーにさらされています。Insight Earth®M6000を試してみたところ、一番よく使うアルゴリズムの実行時間がK6000の半分まで短縮されました。

CGG社ジョナサン・マーバッハ(Jonathan Marbach)氏

「当社の目標は、フライトシミュレータだとパイロットに感じさせないことです。Quadro M6000は旧世代製品に比べてパフォーマンスが100%も高くなるので、4K解像度でフレームレートを60Hzに保ちつつ、膨大な数の地形対応モデルをレンダリングすることができます。その結果、滑走路や水面に映る影や反射など、シーン細部の描写力が格段に向上します。にせもの感が気にならないレベルまでのビジュアルの忠実度を高められるのです。

Diamond Visionics社ティム・ウッダード(Tim Woodard)氏

「映画の制作でふわふわした毛の動物や流体、群衆といったとても複雑なアセットをAutodesk Mayaで取り扱うとき、Quadro M6000なら、パフォーマンスが25%も高くなります。当社の場合、最高の作品を工程表どおりのタイミングで提出しなければならず、アーティストのワークフローに妥協が許されません。さまざまな機能を使ったりトラブルに対処したり、アセットに手を加えたりといったことが対話的な方法で簡単にできるので、生産性が大きく高まっています。

Framestore社マイケル・ブレイン(Michael Blain)氏

「いままでは物理的精度の高い可視化は不可能でしたが、Quadro M6000があれば、それが可能になります。

Hyundai Design社デビッド・ナイキ(David Nike)氏


Diamond Visionics社はフライトシミュレーションにおいて、M6000を使うことでパイロットが疑似空間であることを忘れるくらい視覚的に忠実性が高いです。

 

NVIDIAが開発を続けているおかげで、SGOは、クリエイティブで効率的なソリューションを次々と顧客のみなさんにお届けし、柔軟でパワフル、かつ、高速で優れたサービスを顧客各社がユーザに提供して競争に打ち勝つ手助けをすることができています。

SGO社ミゲル・エンジェル・ドンセル(Miguel Angel Doncel)氏

M6000ではコア数が増えて単精度パフォーマンスが高くなっているため、レンダリングの時間が大きく短縮されます。顧客のみなさまに、いままで不可能だったエフェクトを生みだしていただくことができるものと思います。

Vizrt社ゲルハルト・ラング(Gerhard Lang)氏

「新しいNVIDIA Quadro M6000で我々のMax Weatherソフトウェアを動かすと、従来に比べて30%も短い時間で目を見はるほどのビジュアルを得ることができます。年内にはMax SkyMax Stormなど、ほかの製品もM6000で動かせるようにしたいと考えているのですが、その日が本当に楽しみです。

WSIリンダ・メイナード(Linda Maynard)氏

Quadro M6000と新発売のNVIDIA Iray 2015を組み合わせると、倍以上のスピードでレンダリングができる上、ビジュアルのリアルさもデザイン・ワークフローのインタラクティビティもこれ以上はありえないというレベルになります。

Irayは、さらなる高速化にも対応しています。最新のQuadroビジュアル・コンピューティング・アプライアンスに8個のM6000を搭載すれば、高解像度のモデルをインタラクティブに可視化し、写真かと思うほどリアルな映像を得ることができます。目を見張ることでしょう。

ビジュアル・コンピューティング・アプライアンスを何台かデータセンターに用意すれば、スケーラブルなレンダリング・パワーを必要なとき、必要なところから自由に使えるようになります。

もうひとつ、Quadroファミリに追加されたものがあります。省スペースのSFFワークステーション用に設計された高速グラフィックス・カード、K1200です。

Quadro M6000もK1200も、世界各地のOEMメーカおよび代理店を通じて販売中です。いろいろなシステム構成があり、詳細は、NVIDIAパートナーの担当者にお問い合わせください。

Quadro M6000は、4月13日から16日にラスベガスで開催されるNABでも紹介される予定です。NABでは、70社以上ものNVIDIAパートナー企業が、NVIDIA製品を使ったデモを展示します。M6000も、AdobeBlackmagic DesignBrainstormHPOpen DrivesRED Digital Cinema、SGOWSIVizrtが取りあげる予定です。どこがNVIDIAパートナー企業であるのか、お知りになりたい方は、こちらをご覧ください。

  • SPECviewperf 12ベンチマークによる測定結果
  • Iray 2015+M6000とIray 2014+K6000との比較