ロボット、スーパーコンピュータ、自動車、このすべてが1つになろうとしています。4月7日にシリコンバレーで開催される当社のGPUテクノロジ・カンファレンスで、トヨタ・リサーチ・インスティチュートCEOであり人工知能における世界の第一人者であるギル・プラット氏が、基調講演を行うことになりました。
プラット氏は昨年、米国防総省の新技術研究開発機関である米国防高等研究計画局(DARPA)から身を転じ、トヨタの一員となりました。今年1月、世界最大の自動車メーカーであるトヨタは、向こう5年間で10億ドルを人工知能に投資すると発表しました。
自動車がロボットに変わる
プラット氏は、ロボット工学の世界では伝説的な人物です。最近では、昨年カリフォルニア州ポモナで3台の半自律ロボットが模擬原子炉を停止したことで世界をあっと言わせた取り組み、DARPAロボティクス・チャレンジを主宰しました。
プラット氏のトヨタへの転身は大きく取り上げられましたが、これは人工知能復興の火付け役となったディープラーニングが今後、世界の自動車業界で果たす中心的な役割を示す最近の例です。そしてGPUは、人間を超える能力を持つ新世代マシンに学習させるうえでの鍵となり、このストーリーの中心となります(「GPUによるAIの高速化――新たなコンピューティング・モデルの誕生」を参照)。
DARPAに入る前、プラット氏はフランクリン・W・オーリン工科大学の教務・研究副学部長の職にありました。1997年に設立されたオーリン工科大学は、またたく間に世界屈指の工科大学となりました。プラット氏には起業家としての一面もあり、3つの新興企業を設立しています。
プラット氏はこのような経験を余すところなく活かし、新たな挑戦に取り組んでいくことでしょう。
トヨタにおいては、世界各国で人口が高齢化する中、新技術を自動車に採り入れて、安全性を向上させ、より多くの人に運転の可能性を広げ、トヨタの技術を屋内でも活かしたいと語っています。
GTCに参加して、ディープラーニング、自律走行車、バーチャルリアリティについてよりより深く、詳しく
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