未来の顔の作成: NVIDIA Omniverse ACE で AI アバターを構築

投稿者: Stephanie Rubenstein

早期アクセスで利用可能になった Omniverse Avatar Cloud Engine で、インタラクティブなアバターをカスタマイズし展開

アバターとバーチャル アシスタントを構築する開発者とチームは、NVIDIA Omniverse Avatar Cloud Engine (ACE) の早期アクセス プログラムに登録できるようになりました。これは、インテリジェントなバーチャル アシスタントやデジタル ヒューマンの構築と展開を大規模なかたちで容易にするクラウドネイティブ AI マイクロサービスのスイートです。

Omniverse ACE は、アバターの開発を容易にし、事実上あらゆるエンジン上に構築され、任意のクラウドに展開されたアバターにインテリジェンスとアニメーションを追加するために必要な AI ビルディング ブロックを提供します。 これらの AI アシスタントは、さまざまな業界の組織向けに設計できるため、組織は既存のワークフローを強化し、新しいビジネス チャンスを切り開くことができます。

ACE は、クリエイターが 3D ワールドとメタバースの開発を加速するのに役立つ いくつかのジェネレーティブ AI アプリケーションの 1 つです。 このプログラムに参加するメンバーは、NVIDIA の AI マイクロサービスのプレリリース バージョンにアクセスできるほか、インタラクティブなアバター アプリケーション用のクラウドネイティブ AI ワークフローを開発するために必要なツールとドキュメントにアクセスできます。

Omniverse ACE でインタラクティブな AI アバターに命を吹き込む

アバターを開発する方法には、多くの場合、専門知識、専用の機器、手作業による集約的なワークフローが必要です。 アバターの作成を容易にするために、Omniverse ACE は、ほとんどのエンジン上に構築され、パブリック クラウドまたはプライベート クラウド上に展開されたアバター アプリケーションに、事前に構築されたモデル、ツールセット、ドメイン固有の参照アプリケーションを含むNVIDIA の AI テクノロジ をシームレスに統合できるようにします。

9 月に発表されて以来、Omniverse ACE は初期のフィードバックを得るために、厳選されたパートナーと共有されてきました。 現在、NVIDIA は、マイクロサービスに関するフィードバックを提供し、製品を改善するために協力し、リアルでインタラクティブなデジタル ヒューマンの限界を押し広げてくれるパートナーを探しています。

早期アクセス プログラムには、次のような ACE アニメーション AI および対話型 AI マイクロサービスのプレリリース バージョンへのアクセスが含まれます。

  • サードパーティ アバター向けの 3D アニメーション AI マイクロサービスOmniverse Audio2Face ジェネレーティブ AI を使用して、音声ファイルのみからリアルな顔のアニメーションを作成し、Unreal Engine やその他のレンダリング ツールでキャラクターに命を吹き込むことが可能。
  • 2D アニメーション AI マイクロサービスであるLive Portraitは、ライブ ビデオ フィードを使用して、2D のポートレートや定型化された人間の顔を簡単にアニメーション化することが可能。
  • テキスト読み上げ マイクロサービスNVIDIA Riva TTS を使用し、音声のパターンやリズムなどの追加情報なしで生の原稿から自然な響きの音声を合成。

また、プログラム メンバーはツール、サンプル リファレンス アプリケーション、サポート リソースにアクセスして、開始に役立てることができます。

アバターは業界全体に浸透

Omniverse ACE は、業界全体でエクスペリエンスを向上させるインタラクティブなデジタル ヒューマンの構築を支援し、以下を提供します。

  • 最小限の専門知識でキャラクターに命を吹き込むことができる、キャラクターの簡単なアニメーション化。
  • クラウド上で展開できるため、クイック サービスのレストラン キオスク、タブレット、バーチャル リアリティ ヘッドセットなど、事実上どこでもアバターの使用が可能。
  • NVIDIA Unified Compute Framework (UCF) 上に構築されたプラグ アンド プレイ スイートは、NVIDIA AI と他のソリューション間の相互運用性を可能にし、各ユース ケースに適合する最先端の AI を保証。

Ready Player MeEpic Games などのパートナーは、Omniverse ACE が AI アバターのワークフローをいかに強化したか体験しています。

Omniverse ACE アニメーション AI マイクロサービスは、クロスゲーム アバターを構築するためのプラットフォームである Ready Player Me の 3D キャラクターをサポートします。

Ready Player Me の CEO 兼共同創設者である ティム トーケ(Timmu Tõke) 氏は次のように述べています。「デジタルアバターは私たちの日常生活の重要な一部になりつつあります。 人々はゲーム、仮想イベント、ソーシャル アプリでアバターを使用しており、さらにはメタバースに入る手段としても使っています。私たちは 7 年を費やして完璧なアバター システムを構築し、開発者がアプリやゲームに簡単に統合し、ユーザーが 1 つのアバターを作成してさまざまな世界を探索できるようにしました。NVIDIA Omniverse ACE を使用することで、チームはこれらのキャラクターに生命を吹き込むことができるようになりました」

Epic Games の高度な MetaHuman テクノロジは、リアルで忠実度の高いデジタル ヒューマンの作成を一変させました。Omniverse ACE を MetaHuman フレームワークと組み合わせることで、ユーザーは魅力的な 3D アバターの設計と展開をさらに簡単に行うことができます。

デジタル ヒューマンは、対話型である必要はありません。 AIアバターのToy Jensen (TJ)のように、歌手になることもできます。 NVIDIA のクリエイティブ チームは、Omniverse ACE を使用して歌手の声を抽出し、それを TJ の声に変換して、TJ によるホリデー パフォーマンスをすばやく作成しました。 これにより、アバターは元のアーティストと同じピッチ、同じリズムで歌うことができました。

多くのクリエイターが、ライブストリーミングの新しい方法である VTubing に挑戦しています。 ユーザーは 2D アバターを体現し、視聴者と対話します。 Omniverse ACE を使用すると、クリエイターは自分のアバターを 2D アニメーションから写真や様式的な顔が含まれ る3D でアバターを動かすことができます。ユーザーはクラウドからアバターをレンダリングし、どこからでもキャラクターをアニメーション化できます。

さらに、NVIDIA Tokkio リファレンス アプリケーションは拡大しており、初期のパートナーは通信会社、銀行業などの業界向けにクラウド ネイティブのカスタマー サービス アバターを構築しています。

早期アクセス プログラムに参加する

Omniverse ACE への早期アクセスは、アバターやバーチャル アシスタントを構築する開発者やチームが利用できます。

CESのNVIDIA特別講演を是非ご視聴ください。NVIDIA Omniverse ACE の詳細を確認し、早期アクセス プログラムに参加登録してください。