「In the NVIDIA Studio」– GeForce RTX 4080 GPU で、クリエイターのパフォーマンスが 1.6 倍向上

投稿者: Gerardo Delgado

他にも、映像作家のケイシー ファリス氏による、 RTX で高速化されたビデオ編集ワークフローの紹介や、11 月の Studio ドライバ アップデート、#WinterArtChallenge と、盛りだくさんの内容をお届けします

編集者注記: 本ブログは、注目のアーティストを称え、クリエイティブ活動のヒントやコツを説明し、NVIDIA Studio テクノロジがクリエイティブ ワークフローを加速する様子を毎週紹介する「In the NVIDIA Studio」シリーズの最新号です。また、新しい GeForce RTX 40 シリーズ GPU の機能、テクノロジ、リソースについて概説し、それらがコンテンツ制作を劇的に加速する方法についても詳しく説明しています。

コンテンツ クリエイターのみなさま待望の GeForce RTX 4080 GPU が提供開始になりました。ASUS、Colorful、Gainward、Galaxy、GIGABYTE、INNO3D、MSI、Palit、PNY、ZOTAC などの大手アドイン カード プロバイダーをはじめ、世界中のシステム インテグレーターやシステム ビルダーから入手できます。

今週の「In the NVIDIA Studio」では、才能あふれる映像作家のケイシー ファリス (Casey Faris) 氏と、Release the Hounds! Studio に所属する彼のチームが登場します。SF にインスピレーションを受けた短編映画、『Tuesday on Earth』をご紹介します。

また、11 月にアップデートする Studio ドライバをダウンロードして、今お使いのクリエイティブ アプリの機能を強化し、反復作業を減らし、クリエイティブな作業を高速化しましょう。

さらに、NVIDIA Studio の #WinterArtChallenge が開催中です — この記事の最後に紹介する注目のアーティストをチェックしてください。

速さの その先へ – GeForce RTX 4080 GPU の提供開始

新しい GeForce RTX 4080 GPU は、第 3 世代 RT コア、第 4 世代 Tensor コア、第 8 世代デュアル AV1 エンコーダー、16GB メモリを搭載し、GeForce RTX 3080 Ti GPU と比較して最大 1.6 倍という大幅なパフォーマンスの向上を実現します。最大 12K の RAW ビデオ ファイルや、大規模な 3D シーンの編集にも十分対応できます。

新しい GeForce RTX 4080 GPU

3D アーティストのみなさまは、3D シーンの制作時に、正確でリアリスティックなライティング、物理、マテリアルを使用して、すべてリアルタイムで、プロキシなしで作業できるようになります。NVIDIA Omniverse ベータ版で使用可能になった DLSS 3 は、RTX Tensor コアと新しいオプティカル フロー アクセラレーターを使用することで、フレームを追加で生成し、フレーム毎秒 (FPS) を劇的に増加させます。これにより、ビューポートの滑らかさが向上します。Unity と Unreal Engine 5 は、DLSS 3 を搭載したアップデート版をまもなくリリースします。

ビデオやライブストリーミングのクリエイティブ ワークフローも、新しい AV1 エンコーダーによって高速化されます。エンコードの効率が 40% 向上し、解像度がさらに高くなって画質がさらに鮮明になります。AV1 は、OBS Studio、DaVinci Resolve、Adobe Premiere Pro に統合されます (Adobe Premiere Pro は Voukoder プラグイン経由)。

新しいデュアル エンコーダーは、GeForce Experience と OBS Studio を介してリアルタイムで最大 8K の解像度を 60 FPS でキャプチャし、ビデオの書き出し時間をほぼ半分に短縮します。Adobe Premiere Pro (一般的なプラグインである Voukoder を使用) や Jianying Pro (中国で一番利用されているビデオ編集アプリ) など、人気のあるビデオ編集アプリがこの設定を有効にするアップデートをリリースしています。Blackmagic Design の DaVinci Resolve と MAGIX Vegas Pro も今週、デュアル エンコーダーのサポートを追加しました。

DaVinci Resolve のほか、Photoshop、Premiere Pro などの Adobe アプリで、AI による画像生成や新しい編集ツールなどの最先端の AI テクノロジによって、クリエイターは次のレベルの作業が可能になります。コンセプトを迅速にブレインストーミングし、高度なエフェクトを簡単に適用し、退屈な反復作業をなくします。GeForce RTX 40 シリーズ GPU に搭載されている第 4 世代 Tensor コアがこれらすべての AI ツールを高速化し、前世代に比べて最大 2 倍のパフォーマンス向上を実現します。

クリエイティブ制作の可能性を広げたいなら、今すぐ GeForce RTX 4080 GPU を入手しましょう。小売での提供状況については、こちらをご確認ください。詳細については、GeForce.com にアクセスしてください。

『Tuesday on Earth』の紹介

映像作家のケイシー ファリス氏と Release the Hounds! Studio のチームは SF が大好きです。短編映画『Tuesday on Earth』は、『E.T.』、『メン・イン・ブラック』、『クリッター』など、子どもの頃から好きだった SF 映画のオマージュとして制作されました。

大変だったことについて、「壮大さを感じさせながらも、数分に収めるには大きすぎないストーリーを作ることが難しかった」とファリス氏は述べています。

プリプロダクションでは主に、人気のデジタル イラスト アプリ Procreate を使用して iPad に描いたラフ スケッチを使用しました。次に、チームはすべてのシーケンスを撮影しました。「私たちは何時間も森の中いました。何度も蚊に刺され、小さなバスルームに閉じ込められ、昼休憩には中古店に何度も足を運んで宇宙船の部品を買いました」と、ファリス氏はジョーク混じりに語ります。

私たちが見ているものがあなたにも見えますか? RTX GPU アクセラレーションにより、モーション ブラー エフェクトがさらに高速に適用されます。

4K の映像はすべて、チェックサムを実行する Hedge アプリを介して Blackmagic Design の DaVinci Resolve 18 にコピーされました。これにより、ビデオファイルが適切に転送され、バックアップ映像が迅速に生成されました。

「クリエイティブのエキスパートの誰に聞いても、NVIDIA は当然の選択だと答えます。NVIDIA GPU を使うかどうかはもはや問題ではなく、問題なのはどの NVIDIA GPU を使うかだけです。」 — 映像作家ケイシー ファリス氏

ファリス氏は、その多用途性から DaVinci Resolve を専門的に扱っています。「1つのアプリ、1つのタイムラインでほぼ何でもできます。これにより、コンポーズ、再編集、サウンドミキシングの調整を簡単に繰り返すことができます。すべて一緒に機能するため、大した作業ではありません」と彼は言います。

DaVinci Resolve は GPU アクセラレーションに大きく依存する、プロフェッショナル グレードのパワフルなソフトウェアで、どんな作業もこなします。ファリス氏のシステムには GeForce RTX 3070 が搭載され、タスクを十分にこなしていました。

彼の RTX GPU によって、DaVinci Resolve ソフトウェア内で NVIDIA Studio のメリットが発揮されました。RTX で高速化されたハードウェア エンコーダーおよびデコーダーにより、ビデオのトランスコーディングが高速化され、ファリス氏は編集を高速化できました。

タイムライン内での映像の調整と移動はシームレスにできて、ほぼスローダウンがなく、ビデオ内のセッションがさらに効率的になりました。

RTX GPU のおかげで、カラー グレーディングも高速化されたと彼は言います。

DaVinci Resolve で NVIDIA および GeForce RTX GPU を使用すると、カラー グレーディングが高速になります。

ファリス氏の GeForce RTX GPU によって高速化された AI の機能が重要な役割を果たしました。

RTX GPU によって最適化された「シーン カット検出」機能は、ビデオ ファイル内のタグ カットをすばやく検出し、手動編集では大変だった長時間のスクラビング作業を排除します。ファリス氏はこの機能のおかげで効率性を向上できました。

特殊効果の追加には、ファリス氏は DaVinci Resolve 内にある RTX GPU で高速化された Fusion ページ内で作業しました。これは数百の 2D および 3D ツールを備えたノートベースのワークフローで、ハリウッドに匹敵する効果を作成できます。『The Hunger Games』や Marvel の『The Avengers』などの大ヒット作は Fusion を使用して制作されました。

ファリス氏は、DaVinci Neural Engine によるオブジェクト マスク トラッキング機能を使用して、簡単なペイント ストロークだけで直感的にオブジェクトを分離しました。これにより、男性のヒーローをマスキングして背景に鮮やかな紫の色合いを適用する、といったことがはるかに簡単にできるようになりました。新しい GeForce RTX 40 シリーズ GPU を使用すると、この機能は前世代よりも 70% 高速になります。

DaVinci Resolve の AI を活用した「自動深度マップ」。

さらに、ファリス氏は自動深度マップの AI 機能を使用してシーンの 3D 深度マットを即座に生成し、背景から前景をすばやくグレーディングしました。次に、周囲に霧の効果を追加することで、帰宅シーンの雰囲気に変化を加えました。さまざまなシーンで、ぼかしや被写界深度を追加してショットをさらに向上させることで、さまざまな高品質レンズの特性を模倣しました。

Blender での 3D アニメーション

コンピューターで生成した画像を Blender Cycles に移行したときも、RTX で高速化された OptiX レイトレーシングをビューポートで使用することで、ファリス氏はフォトリアリスティックなディテールで滑らかかつインタラクティブな動きの 3D アセットを作成することができました。

ファリス氏は自身の作品で冒険を世界中に発信できることに感謝しています。さらに彼はこう言います。「創造性を発揮し、独自の素晴らしい作品を制作するということを人々に広めるのはクールなことです。私が一番好きなことは、そういうことです。私たちはクールな作品を作ることができますが、その作品で他の人にインスピレーションを与えることができれば、さらに良いことです。」

映像作家のケイシー ファリス氏

ファリス氏は最近、ビデオ編集のワークフローをさらに加速させるために、新しい GeForce RTX 4080 GPU を手に入れました。

上のビデオでファリス氏が自身の考えを語っています。ファリス氏の YouTube チャンネルをチェックしてください。

#WinterArtChallenge に参加しよう

今年の年末は NVIDIA Studio の #WinterArtChallenge に参加しましょう。冬をテーマにした作品を InstagramTwitterFacebook に投稿して、NVIDIA のソーシャル メディア チャンネルで紹介されるチャンスをつかみましょう。

  • @RippaSats、天体レンダリングが見事な『Mystic Arctic』は多くの人の心と精神を呼び覚まします。
  • @CrocodilePower と彼女のアニメーション『Reflection』 には、一目見ただけでは分からない複雑さが存在してします。

ご参加の際は、ハッシュタグ #WinterArtChallenge をつけることを忘れずに。

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