GDC 2016: Unityゲーム・エンジンがVRWorksを新たにサポート

投稿者: Jason Paul

サンフランシスコで開かれたゲーム・デベロッパ・カンファレンス(GDC)で、NVIDIAによるバーチャル・リアリティ(VR)の勢いがさらに大きく増しました。Unity Technologiesが、VR SLIやMulti-res ShadingといったNVIDIA VRWorksのサポートをUnityゲーム・エンジンに追加すると発表したのがその理由です。

Unityエンジン内で直接サポートされるので、VRWorksテクノロジをUnityプラットフォーム上で統合するのが、開発者にとってはるかに容易になります。

開発者は、クロスプラットフォームのゲーム・エンジンとしてUnityを使用し、3Dゲームや2Dゲームを開発したり、さまざまなプラットフォームでインタラクティブなエクスペリエンスを作成します。

Unityエンジンを使用したVR作品はすでにいくつかあり、Cloudlands: MiniGolf VRHover JunkersJob Simulatorなどがその例です。ゲーム以外でも、ソーシャル、医療、ツーリズム、デザイン、教育、トレーニングなど、さまざまな種類のVRアプリケーションでUnityエンジンが使用されています。

VRWorksは、VRゲーム開発者向けにNVIDIAが提供しているソフトウェア開発キットです。ヘッドセットとゲームの開発者が優れたVRエクスペリエンスを実現できるよう、API、ライブラリ、機能の一式がまとめられています。

VRWorksのコンポーネントであるMulti-res Shadingを使用すると、パフォーマンスが最大50パーセント向上することが確認されています。

NVIDIAのGeForce GPUおよびQuadro GPUは、VRWorksテクノロジと合わせて使用すると、最速のパフォーマンスを最小の遅延時間でVRエクスペリエンスにもたらし、VR業界のリファレンス・ハードウェアとみなされています。ゲームやアプリケーションにVRWorksを追加することにより、開発者はUnityプラットフォームでの作業を、従来よりずっと容易に進められます。