NVIDIA

お使いのブラウザーは対応していません。

お使いのウェブブラウザーはこのウェブサイトでは対応していません。いくつかの機能が正常に動作しない可能性がございます。アップグレートいただくか下記のブラウザーのどれかをインストールください。よろしくおねがいします。

「In the NVIDIA Studio」 – コンセプト デザイナーのベン マウロ (Ben Mauro) 氏が「Huxley」の壮大な 3D トレーラーを公開

hdr-in-the-nvidia-studio-september-13

アーティストとの緊密なコラボレーションと NVIDIA GeForce RTX GPU により、SF コミックが魅力的なトレーラーへと変貌

本ブログは、注目のアーティストを称え、クリエイティブ活動のヒントやコツを説明し、NVIDIA Studio テクノロジがクリエイティブ ワークフローを加速する様子を毎週紹介する「In the NVIDIA Studio」シリーズの最新号です。

今週の「In the NVIDIA Studio」では、衝撃的な SF コミック『Huxley』が、興奮と陰謀に満ちたアクション満載の 3D トレーラーとして生まれ変わりました。

3D アーティスト、コンセプト デザイナー、またストーリーテラーでもあるベン マウロ氏は、これまで数々の世界的なエンターテインメント作品に携わってきました。手がけた映画には、『エリジウム』『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』『Metal Gear Solid』などがあり、またビデオ ゲームでは『Halo Infinite』『Call of Duty: Black Ops III』などがあります。

マウロ氏は、その輝かしいキャリアを通じて、多くのインスピレーションを与えてくれるアーティストと出会いましたが、そのうちの幾人かと協力して、『Huxley』に生命を吹き込みました。同氏は、この 3D 版のトレーラーは、10 年にわたるコミック制作に続く、1 年がかりの作業となったものの、費やした時間すべてに価値があったと語っています。

『Huxley』では、躍動感あふれる近未来的な世界が描かれています。

マウロ氏の描く幻想的な架空の世界で、滅亡後の世界の 2 人のスカベンジャーが、古代の知覚を持つロボットという形で残された、忘れられた宝の地図を偶然見つけ、宇宙規模のミステリーに巻き込まれることになります。

コミック『Huxley』のデザインにおいては、マウロ氏はスケッチブックと鉛筆という昔ながらのマジックを使ってキャラクターや環境をスケッチした後に、Adobe Photoshop にそのビジュアルを取り込みました。NVIDIA GeForce RTX 3090 GPU により、高速なパフォーマンスと AI 機能が提供され、クリエイティブ ワークフローがスピードアップされました。

『Huxley』の初期コンセプト アート。「私はどうなってしまったのだろう」とそれは考えました。

マウロ氏は、Photoshop の「アートボード」を使って参考作品をさっと見てインスピレーションを得たり、細かなディテールを再現するために「イメージ サイズ」を使用したりしていました。いずれも GPU によって高速化される機能です。コミックを仕上げるために、Blender ソフトウェアを使ってモックアップを作成し、あとで 2D から 3D に変換することを想定してシーンをブロックアウトしました。

カメラショットは Blender でマッチングされました。

3D トレーラーの制作が進む中、マット ペインター、また環境アーティストであるスティーブ コーマン (Steve Cormann) 氏は、マウロ氏の Blender モデルをスタート ポイントとして利用し、求めた 3D の仕上がりとほぼ一致するものを完成させました。

Autodesk 3ds Max と ZBrush での高度なモデリング。

Autodesk 3ds Max ソフトウェアを専門とするコーマン氏は、シーンの構築において高度なモデリング テクニックを用いました。3ds Max は、GPU アクセラレーションされたビューポートを備えており、高速でインタラクティブな 3D モデリングが行えます。また、アーティストが好みの 3D レンダラーを選択することも可能です。コーマン氏の場合は Maxon の Redshift で、GPU アクセラレーションと AI 搭載の OptiX デノイズを組み合わせることで、最終フレームのレンダリングを非常に高速に処理することができました。

Adobe Substance 3D Painter でテクスチャを適用。

コーマン氏がシーンを Adobe Substance 3D Painter にエクスポートして、さまざまなテクスチャやカラーを適用する際にも効果が表れました。RTX で加速されたライト/アンビエント オクルージョンの機能により、シーン内のアセットをわずか数秒でベイクし最適化できるため、さまざまなビジュアル表現を迅速かつ容易に試すことができました。

ヒーロー キャラクターのテクスチャはすべて、アーティストのアントニオ エスパルサ (Antonio Esparza) 氏とそのチームにより、ゼロから作成されました。

マウロ氏の協力者はさらに続きます。リード キャラクター アーティストのアントニオ エスパルサ氏とそのチームは、3ds Max を使用して個々のシーンを洗練させ、膨大な数のヒーロー キャラクターを生み出すために多くの時間を費やしました。この作業には、各キャラクターや小道具ごとの独自のテクスチャ作成も含まれます。エスパルサ氏は、GeForce RTX 2080 SUPER GPU により、キャラクターの修正とレンダリングのエクスポートが、以前のハードウェアよりも劇的に速く処理できるようになったと述べています。

エスパルサ氏は、ハードウェアをアップグレードする前は、「1 日の最後の時間はほとんど、私はここでじっと待っているようなものでした」と冗談交じりに述べています。サヴァ ジヴコヴィッチ (Sava Živković) 監督は、エスパルザ氏に「アントニオ、電気を消してくれ、そのプログレス バーを見たくないんだ」とよく言っていたそうです。

一方、ジヴコヴィッチ氏は、3ds Max のライティングに焦点を当てました。同氏が信頼を寄せる GeForce RTX 2080 Ti GPU は、デフォルトの Autodesk Arnold レンダラーで RTX アクセラレーションによる AI デノイズ処理を可能にし、高度なインタラクティブ性を維持しながらフォトリアルなビジュアルを実現しました。これにより、監督はシーンを自由自在に調整、修正できるようになりました。

街のシーンは、既製のキャラクター アセットを備えたシンプルな群衆シミュレーション ソフトウェアである Anima を使用してリアルに表現されています。

レンダリングとテクスチャが順調に進んだので、リギングおよびモデリング アーティストであるルーカス サーモン (Lucas Salmon) 氏が、3ds Max でメッシュ作成とリギングを開始し、アニメーションの準備を始めました。次にモーション キャプチャの作業は、ベオグラードを拠点とし、高い評価を受けているスタジオ「Take One」に委託されました。54 台の Vicon 製カメラとヨーロッパ最大級のキャプチャ ステージで制作された『Huxley』のアニメーション品質が世界トップ クラスであることは、驚くまでもありません。

ビジュアル エフェクトは Adobe After Effects で付け加えられました。

その後、ジヴコヴィッチ氏は Adobe After Effects を用いて合成処理を行いました。ビジュアル エフェクト (VFX) の約 90% は、ビルトインのツールやストック映像、また各種プラグインを使用して作成されました。船の煙の軌跡などの主要な 3D VFX は、Blender でシミュレーションした後、コンポジションに追加されています。複数のアプリケーション間を素早く行き来できるのは、RTX GPU のパワーを証明するものだとジヴコヴィッチ氏は述べています。

「VRAM が追加された RTX 3090 GPU を愛用しています。特に、ますます大規模になるシーンでは、すべてを本当に美しく見せたいし、高品質なテクスチャ サイズにしたいからです」とマウロ氏は述べています。

フォトリアリスティックなディテールが、トレーラーの視聴者に没入感をもたらしています。

トレーラーの出来栄えに納得したマウロ氏は、芸術性について次のように述べています。「クリエイターとして、もし私たちがエンターテイメントで体験したい映画やゲーム、宇宙を見ることができなかったら、苦労して得たスキルでそれを創り出す立場にあります。これは、私たちがそこに到達する前に存在した以上の想像の世界を残し、世界と次世代のアーティストやクリエイターにインスピレーションを与え、私たちが行った以上のことを押し進めることは、アーティストやクリエイターとしての義務だと感じています。」

ストーリーテラーでありコンセプト デザイナーであるベン マウロ氏。

マウロ氏の素晴らしいポートフォリオは、ウェブサイトでご覧いただけます。

映画『Huxley』は現在制作中です。

『Huxley』は歴史と陰謀に満ちた世界であり、現在、長編映画およびテレビ シリーズへと展開中です。

さらなる展開

マウロ氏が用いたテクニックの多くは、NVIDIA Studio YouTube チャンネルにある無料の「Studio Session」チュートリアルを視聴して学ぶことができます。

創造的思考を刺激し、活性化するためのコアとなる基礎的なウォームアップ エクササイズを行い、小道具などの SF オブジェクトをデザインする方法を学習し、2D スケッチを 3D モデルに変換することができます。

応募方法は簡単です。過去の作品と最近の作品を並べて投稿して、アーティストとしての成長をアピールしてください。また、InstagramTwitterFacebook で NVIDIA Studio をフォローして、ハッシュタグ #CreatorsJourneyを付けてご参加ください。

NVIDIA Studio のニュースレターに登録すると、創造性を刺激する最新情報を直接入手できます。


You may also like...