ヘンリー カヴィル(Henry Cavill)氏もキアヌ リーブス(Keanu Reeves)氏もゲーマーです。かつてはゲームを趣味とする人は少なく、それを好意的に受け止める人はさらに少ないという状況でした。
しかし今や、ゲームは大衆文化のあらゆる側面に織り込まれており、その世界的な広がりは映画、スポーツやテレビを上回るほどです。
スマートフォンの普及により数十億人がゲームをプレイできるものとなり、家庭用ゲーム機は数億台普及しています。しかし、PC ゲーミングの規模は常に大きく、eスポーツは何万人もの熱狂的なファンがアリーナを埋め尽くし、世界中で5 億人の観客がオンラインで視聴するほどの文化的な現象となっています。
eスポーツ単独での今年の売上は 11 億ドルになる見込みです。
世界中に 27 億人以上のゲーマーが存在する現在、文化的現象としてのゲームが存在しない場所はありません。また、こうしている間にもゲームを支えるテクノロジは進化し続けています。
2018 年に発表された NVIDIA GeForce RTX GPU に組み込まれたリアルタイム レイトレーシングの対応により、ゲーム開発者は、ライティング、シャドウ、リフレクションを制御できるようになりました。それは、かつては一流の映画制作者だけが利用できるものでした。
ゲームに起源を持つ NVIDIA GPU で生まれたディープラーニングは、グラフィックスをよりシャープに、ゲームをよりスマートなものにしています。
NVIDIA Max-Q デザインと新世代デスクトップクラスのモバイル GPU を搭載したすべての大手ブランドのノート PC は、家庭用ゲーム機並みのパフォーマンスを発揮し、どこにいても素晴らしいゲームをプレイできます。その成果、ゲーミング ノート PC の売上はこの 6 年で 12 倍に急増しました。
また、長期にわたる GeForce NOW サービスへの継続的な投資により、クラウドゲームによって 10 億台のデバイス (性能不足の PC、Mac、スマートフォン) で高品質のゲームをプレイできるようになっています。
NVIDIA は、これらすべての次世代テクノロジの開発をリードしてきました。これは現在、ゲーム業界全体に普及しており、あらゆる場所で文化的な現象の発生を促進させています。
ライト、カメラ、アクション
レイトレーシングは、現実世界で光がどのように動くかをモデル化するもので、長い間映画を支えてきました。映画では、レンダー ファームと呼ばれるパワフルなサーバー群を使用して各シーンを作成します。
NVIDIA GeForce RTX GPU に組み込まれたハードウェア ベースのレイトレーシング機能により、開発者はこの映画で使われるツールをゲームに導入して、より没入感のある環境を作り出すことができます。
しかし変化は、リアルなライティングやシャドウ、リフレクションだけにとどまりません。
リアルタイム レイトレーシングにより、ゲーム開発者はより仕事が早くできるようになり、またゲーマーの自由度はより高くなります。レイトレーシングは光の動きをリアルタイムでモデリングすることで、すべてのシーンを「プリベイク」しておくという苦労から開発者を解放することができるのです。
また、ハードウェア アクセラレーションによるレイトレーシングで、事前にライティングを計算して作成しておく作業の負担もまた軽減されます。GPUは、そのプロセスを従来のアプローチよりも桁違いに高速化します。
例えば、Microsoft の Minecraft を見てみましょう。
RTX に対応する Minecraft のような無限大の建築ゲームにリアルタイム レイトレーシングが導入されることで、Minecraft のブロックが組み合わされた世界がよりシネマチックに変化します。
ほんの数年前では、ゲーム中でありうる数十億もの組み合わせの中から、その一部をモデル化することは不可能でした。
しかし、リアルタイム レイトレーシングを使うと、ゲーマーは作成した環境に反応してシーンのライティングが変化するサンドボックスの中でプレイできるようになります。
まずはできるだけ多くのユーザーにレイトレーシングのメリットを提供できるよう取り組んでいます。
RTX GPU へのレイトレーシングの実装、また Microsoft および Khronos Group と協力して、PC をはるかに超えたソフトウェア スタンダードのサポートを推進してきました。
引き続き、プラットフォームを問わず、次世代のゲームを開発している開発者やパブリッシャーと協力して、この取り組みを継続していきます。
ゲームの高速化
ゲームもまた高速化しています。それは、ゲーマーが信頼を寄せる NVIDIA GPU でディープラーニングに基づく現代の AI 革命が生まれたためです。そして今、その革命はすべてが始まった場所であるゲームに戻ってきて、さらにゲームを高速化しようとしています。
GeForce RTX GPU は、超高速にディープ ニューラル ネットワーク処理を実行する Turing の Tensor コアを搭載し、ディープラーニング スーパーサンプリング (DLSS) に対応しています。DLSS は、ディープラーニングと AI をレンダリング技術に応用して、ゲーム内のレンダリングされたオブジェクトのエッジを鮮明かつ滑らかなものにします。
NVIDIA GPU は、洗練されたディープラーニングのアルゴリズムを動かすために使用されており、芸術作品のスタイルをシーン全体に適用して、ゲーム体験のルック アンド フィールを変えることができます。
今後も AI の機能が増えていくでしょう。NVIDIA GPU によって、AI の競争が激化すればするほど、その機能がゲームへ展開されます。
ゲーム開発者がパワフルな AI 音声生成アルゴリズムを利用して、台本からリアルで感情的な音声を生成し、世界の主要言語すべてがゲームで利用できることを想像してみてください。
さらに、会話型 AI が台本自体を生成してユーザーのアクションにすぐに反応できたり、ゲームのノン プレイヤー キャラクターが実際のプレイヤーから学習することで、そのキャラクターとの出会いは常に進化し、刺激的なものになるでしょう。
クラウド
クラウドゲームはあらゆるプラットフォームに、待ち時間のない最先端のゲーム体験をもたらします。
そして、スマートフォンやタブレットでプレイしている10億の人々に最高品質のゲームを提供します。
また、PC 上と同じような自由度があるため、ノート PCやデスクトップ PC 上で既に楽しんでいるゲームを、どこからでもプレイできます。
クラウドは所有しているゲームにアクセスするもう一つの手段であり、NVIDIA は先月公開した GeForce NOW でそれを実現しました。
その他
もちろん、まだまだたくさん続きます。
NVIDIA の多くのデザイン イノベーションによって、ゲーミング ノート PC はさらに薄く、軽くなっていきます。
NVIDIA G-SYNC ディスプレイ テクノロジは、競技ゲームで現在広く使用されていますが、テアリングやスタッター (カクつき) を無くし、より正確で効率的にプレイできるようになります。
NVIDIA が開発した「可変レート シェーディング」は、フレームのさまざまな領域でシェーディング レートを変化させることにより、レンダリングのパフォーマンスと品質を向上させます。次世代の Xbox に搭載される予定です。
NVIDIAは、ゲーマーの入力と画面の表示との間の遅延やずれを削減ために設計された多くのテクノロジを開発してきました。
また、NVIDIA が先駆けて開発した新世代のゲームストリーミング ツールにより、 TwitchやYouTube上のゲーマーは、今では自身のゲーム歴を誇示する有名人に匹敵する影響力を持っています。
このような機能や他に類を見ないパフォーマンスによって、GeForce のゲーマーは、サイバーパンク2077 のような最も期待されているゲームを最高の体験でいち早く楽しむことができるのです。
このエコシステムに対応していない領域はありません。まだ「クール」とは言えないようなものにも対応済みです。
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