自動運転車は、私たちを安全に保つよう設計されています。しかし、人間が運転する場合であっても、私たちに代わり AI が目配りすることができます。
運転用に構成されていれば、AI はガーディアン エンジェル (守護天使) のように、車を操縦することさえできるでしょう。
NVIDIA の CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang) は、先月、シリコンバレーで開催された当社の GPU テクノロジ カンファレンスにおいて、AI がどのように機能できるかについて、基調講演で紹介しました。
NVIDIA の AI Co-Pilot テクノロジは、自動車の内外に設置されたカメラとマイクから収集したセンサー データを利用し、ドライバーの周囲の環境を追跡します。
AI が問題に気付いた場合、例えば、近づいてくる歩行者からドライバーが目をそらしていると、AI はアラート音を鳴らすことができます。
デモの中で、車両の AI システムは、別の自動車が赤信号を突っ切ろうとしているのに気付きます。そこで、AI がドライバーに代わってスロットルを停止させ、発生していたかもしれない衝突を防止します。
「Cloud-to-Car」HD マッピング
他に、AI が人々を危険から遠ざけるのに役立つ方法として、高精度地図を作成し、ドライバーや自動車が前方にある物体を予測するのを支援するというやり方があります。
フアンはまた、NVIDIA がどのように、ディープラーニングや NVIDIA DriveWorks SDK を利用して、HD マップを作成し、更新し続けているかを紹介しました。次の動画で、どのように行われているかをご覧ください。
まず、自動車は運転を開始し、カメラやレーダー、LIDAR を利用して周囲の環境をスキャンします。マッピング システムが、スキャンにより収集されたデータにディープラーニング手法を適用して分析します。このプロセスを通じ、道路の特徴を検出し、HD マップの作成が可能になります。
完成したマップが自動車に送り返されると、車両の位置を特定できます。物体検出は、DriveWorks ディープ ニューラル ネットワークを通じ、自動車に搭載された NVIDIA DRIVE PX 2 AI スーパーコンピューター上で行われ、歩行者や自動車、自転車、その他の物体を識別します。
人間が自動車を運転しているか、または自動運転中かを問わず、AI は、あらゆる人々のために道路をより安全にしています。
AI Podcast: ディープラーニングは運転をどのように進化させるのか
ディープラーニングが運転をどのように進化させていくかにご興味があれば、AI Podcast のエピソード 4 をぜひお聴きください。Podcast のホストであるマイケル コープランド (Michael Copeland) との会話に、NVIDIA のオートモーティブ事業のシニア ディレクターであるダニー シャピーロ (Danny Shapiro) が登場しています。
トヨタ・リサーチ・インスティチュートの CEO であるギル プラット (Gill Pratt) 氏が「シミュレーションが自律走行の鍵を握る――トヨタのエグゼクティブがその理由を説く」で詳しく語っています。