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NVIDIA、CES の基調講演でゲーミング、テレビ、自動車に関するヴィジョンを発表

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NVIDIA は、先週水曜日に開催された CES のオープニング基調講演で、ゲーミング、テレビ、輸送の改革に向けたヴィジョンを発表し、AI、ディープラーニング、ゲーミング、自動車の各分野における自社のリーダーシップを強調しました。

また、NVIDIA の CEO ジェンスン・フアン (Jen-Hsun Huang) は、AI 搭載自動車に関する構想と、自動車業界の多くの主要企業との提携を明らかにしたほか、NVIDIA の GeForce NOW サービスをさらに数百万の PC や Mac に拡大する計画や、世界最先端のストリーミング機能を備えたデバイス SHIELD の最新バージョンも発表しました。

1 時間を超える基調演説では全体を通して、AI における NVIDIA のリーダーとしての役割が中心となりました。

フアンは次のように述べています。「人工知能のおかげで、私たちが長年夢見てきたことが実現できるようになったのです。これまではサイエンス フィクションだったものが、数年以内に現実になろうとしています。」

発表の目玉

このプレゼンテーションにおける最大の目玉の 1 つは、プレゼンテーション自体に利用されたテクノロジでした。お馴染みの黒いレザー ジャケットに身を包んだフアンが話す間、フットボールの競技場ほどの幅のある曲面ディスプレイに、画像やビデオ、アニメーションが映し出されました。それは、あたかも 3,000 人の報道関係者、アナリスト、テクノロジ愛好家などの聴衆を包み込むかのようでした。

巨大スクリーンを前に登壇する NVIDIA の CEO ジェンスン・フアン (Jen-Hsun Huang) の写真
CES 2017 で登場した幅 300フィートを超える NVIDIA の巨大スクリーン

その結果、非常に大きなバーチャル リアリティ体験のような効果が生まれました。このディスプレイは、モントリオールに拠点を置く Immersive Design Studios の CANVAS ソフトウェアと Epic Games の Unreal Engine 4 ゲーム エンジンを採用しており、およそ幅 30,000 ピクセル × 高さ 1,080 ピクセルの規模を誇ります。NVIDIA Quadro GPU を 10 基搭載することで、1 秒間に約 20 億ピクセルを描画できます。

自動車業界の進化を加速

巨大ディスプレイによってフアンが聴衆を遠いデジタルの世界にいざなうなか、NVIDIA のテクノロジが輸送分野での移動のあり方を変えるしくみも目玉の 1 つとなりました。

Audi のアメリカ法人 Audi of America の社長であるスコット・キーオ (Scott Keogh) 氏がフアンのいる壇上に加わり、両社が 2020 年までの路上走行実現に向け最先端の AI 搭載自動車の共同開発を進めることを発表しました。

10 兆ドル規模の輸送産業について語る NVIDIA の CEO ジェンスン・フアン (Jen-Hsun Huang) の写真
CES 2017 – 10 兆ドル規模の輸送産業について語るフアン

キーオ氏は、10 年前に NVIDIA とのパートナーシップを発表して以来、Audi の販売台数は年間 6 万台から 2016 年には 21 万台へと飛躍的に増加したことを明らかにしました。

同氏は、「当社がこの数字を達成できたのは、当社のエンジニアと NVIDIA のエンジニアが共同開発した驚異的なテクノロジがあったからです」と言います。

また、フアンは、地図の作成を手がける HERE および ZENRIN の 2 社とのパートナーシップのほか、世界最大手の自動車部品メーカーである ZF および Bosch の 2 社とのパートナーシップについても詳細を発表しました。

これらはすべて、AI 搭載自動車によって 10 兆ドル規模の輸送産業の改革を目指す当社の取り組みの一環です。AI 搭載自動車では、ディープラーニング型 AI を利用して、運転をより安全に、よりパーソナライズされた、そしてより楽しいものにすることを目的としています。

AI は市街地の道路を運転する際の複雑さに対応する唯一の手段だと、キーオ氏は指摘します。「世界中のどれほど大規模なプログラミングであっても、日常的に道路環境に対応できるものはありません。そのための唯一の手段が人工知能を利用することなのです。」

CES 2017 で NVIDIA CEO と話す Audi of America 社長のスコット・キーオ氏の写真
CES 2017 で NVIDIA CEO と話す Audi of America 社長のスコット・キーオ氏

その機能を実現するうえで中心となるのが、NVIDIA の DRIVE PX プラットフォームDriveWorks ソフトウェアです。これらは、各種センサーと組み合わせて利用でき、過去の経験から学習する複数のニューラル ネットワークと結合できます。

「ゴールドロットでは、今まさに NVIDIA の車載コンピューターを搭載した Audi が自動運転を行っています。来年の年末や、今年の年末ではなく、たった今です。」とフアンは、CES の会場に設置されたデモで上記のテクノロジを直接確認できることに言及しました。

また、この構想の新たな活力となるのが、近日発表される NVIDIAの AI スーパーコンピューター チップ、Xavier です。親指の爪ほどの大きさのチップですが、次世代 GPU アーキテクチャである Volta を採用し、30 TOPS (1 秒あたり 1 兆オペレーション) のパフォーマンスを誇りますが、消費電力はわずか 30 ワットです。

AI が運転助手に

AI Co-Pilotについて説明する NVIDIA CEO のジェンスン・フアンの写真
AI Co-Pilot について説明する NVIDIA CEO のジェンスン・フアン

NVIDIA は、上記の能力を AI Co-Pilot で活用することにより、自動車がドライバーと周辺環境の両方を理解できるようにします。

自然音声認識機能を備えた AI によって、ドライバーの音声指示が検出されます。また、顔認識機能を備えた AI によって、車がドライバーを認識できるようになり、個人の好みが設定され、鍵を取り出す必要性がなくなります。視線検出機能を備えた AI によって、ドライバーが注意を払っているかどうかを車が確認できるようになり、読唇機能を備えた AI により、ラジオから音楽を流していても、次にかけたい曲名を言えば、ドライバーの唇の動きを読み取ることができます。

車内の AI 以外にも、AI Co-Pilot は外部センサーと組み合わせて利用できるので、曲がろうとする際に死角から自転車が近づいてきたことや、歩行者が道路を渡ろうとしていることなどをドライバーに知らせることができます。

ドライバーのより安全で快適な運転を支援するだけでなく、新しい AI Auto-Pilot を利用すれば、一連のセンサーや、HD 地図、さらには (データ共有機能によって) 最も熟練したドライバーよりもはるかに深い経験から得られたデータを結集し、自動運転を実現できます。

「当社はお客様の自動車を AI に変えたいと考えています。このテクノロジを応用することで、自動車を変革し、何百万人もの人々に満足と、快適さと、安全性をもたらすことができるでしょう。」

GeForce ゲーミングをすべての人に

「GeForce Now」サービスを発表する NVIDIA CEO のジェンスン・フアンの写真
「GeForce Now」サービスを発表する NVIDIA CEO のジェンスン・フアン

クラウドは自動車よりもはるかに効果的です。輸送からゲーミングへと話題を移したフアンは、Mac および PC 向けの「GeForce NOW」を発表しました。このサービスでは、クラウドから何百万台もの PC および Mac コンピューターに、高パフォーマンスの NVIDIA Pascal ゲーミング PC をオンデマンドで提供します。

高パフォーマンスの GeForce GTX ゲーミング機材を持っていない新規プレイヤーでも、すばらしい PC ゲーミングを容易に体験できるようになります。このサービスでは、ゲーマーをクラウド上の GeForce GTX 1080 PC に接続し、最新の NVIDIA GameWorks ビジュアル テクノロジによってゲームをレンダリングして、それらのゲームを PC や Mac に高精細でストリーミングします。

自宅に AI をもたらす

フアンは、SHIELD の最新バージョンについても紹介しました。この最新バージョンは、4K HDR をサポートし、ストリーミング機能を備えた他の市販デバイスの 3 倍のパフォーマンスを提供します。

4K HDR に対応した Amazon Video が加わったことで、SHIELD は、美しい 4K に対応した最も大規模かつオープンな一連のメディアを提供するようになりました。また Netflix、YouTube、Google Play ムービー、VUDU もサポートされています。

最新の SHIELD を発表する NVIDIA CEO のジェンスン・フアンの写真
発表された最新の SHIELD

また SHIELD は、クラウド上の Pascal 世代の GeForce GTX GPU、強化された GameStream、および最新のネイティブ Android ゲームを搭載した、GeForce NOW へのアクセスも提供します。

最後に、近日リリース予定の多くの機能によって、SHIELD は AI ベースのスマート ホーム対応ハブへと進化します。SHIELD では、Google Assistant のハンズフリーをサポートする予定です。さらに今後の更新で、SmartThings もサポートするようになり、数百種類のスマート ホーム デバイスに接続できるスマート ホーム ハブへと進化するでしょう。

フアンは次のように述べています。「NVIDIA は、お客様の自宅を AI へと進化させたいと考えています。当社は、お客様とお客様の自宅が自然かつシンプルな方法で連動するようになると信じています。」

さらにフアンは、SHIELD の利用範囲をお客様の自宅全体に拡張すべく、SHIELD のアクセサリーである「SPOT」を発表しました。この AI マイクによって、インテリジェントな制御を自宅全体に拡張できるようになります。

「NVIDIA Spot」を発表する NVIDIA CEO のジェンスン・フアンの写真
「NVIDIA Spot」を発表

Danny Shapiro

Danny Shapiro is NVIDIA’s Senior Director of Automotive, focusing on solutions that enable faster and better design of automobiles, as well as in-vehicle solutions for infotainment, navigation and driver assistance. He's a 25-year veteran of the computer graphics and semiconductor industries, and has been with NVIDIA since 2009. Prior to NVIDIA, Danny served in marketing, business development and engineering roles at ATI, 3Dlabs, Silicon Graphics and Digital Equipment. He holds a BSE in electrical engineering and computer science from Princeton University and an MBA from the Hass School of Business at UC Berkeley. He lives in Northern California, where his home solar panel system charges his electric car.

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