標準以下のパフォーマンスと使い勝手の悪さでは、クラウドからアクセスした地理情報システム(GIS)プロジェクトにうまく対応できない場合があります。 しかし、NVIDIA GRIDとArcGIS Proがあれば、情報量の豊富な可視化された地図が、複雑すぎたり、データセットが大きすぎて、リモート配信できないということはありません。
Esriは、空間データの処理で主要なアプリケーションであるArcGIS Proを最大限に活用するには、ある閾値を満たす必要があることを理解しています。長年、さまざまな組織が、ワークステーション上でこのようなパフォーマンスを達成していますが、事実上あらゆるデバイスで複数のユーザに任意の場所で同じ使い勝手を提供することは、難しい課題のままでした。
状況は、NVIDIAのグラフィックス仮想化テクノロジにより一変します。NVIDIA GRID、NVIDIA Quadro、ArcGISの融合により、完全なモビリティを実現できます。任意のデバイスで、任意の場所から、強力なGISの可視化を容易に分析、管理、作成できるようになるのです。
NVIDIA GRIDにより、最大32人のユーザが、1台のホスト上にある大規模で複雑なGISデータセットを同時に扱うことができます。この能力を効果的な形式で実証するため、6月27日から7月1日にサンディエゴで開催されるEsriユーザ・カンファレンスにおいて、9つの異なるGISデータセットを「同時に」可視化することを企画しています。
NVIDIAが提供するのは、ArcGIS Pro Interactive Map Wallを使用した、ユーザから提供された3DのArcGIS Proプロジェクトの表示です。このウォールは、NVIDIA Quadroグラフィックス・カードの比類ないパフォーマンスによるマルチディスプレイ・テクノロジである NVIDIA Mosaic により実現されます。ArcGIS Proの可能性をすべて解放し、NVIDIAのオファリングは、1システムあたり最大4つのQuadro GPUと最大16台のディスプレイを、アプリケーション・パフォーマンスを低下させることなく同期させます。
業界標準のインターフェースに基づいた組み込みツールを利用すると、可視化クラスタを容易に構成し、あらゆる場所から管理できるようになります。NVIDIAは、NVIDIA nViewデスクトップ・マネージャ、3つのQuadroカード、1つの同期ボード、すぐに利用可能なQuadroドライバに加えて、ほんの数度クリックするだけでインタラクティブな巨大地図ウォールを提供します。
このウォールで可視化されるプロジェクトには次のようなものがあります。
- ティファナ川国立河口研究保護区の3Dモデルを表示
- 火星の表面を3Dで調査
- ハワイのマウイ島における土地区画の価値の変化量を示す3Dビュー
- ミネソタ州における2012年の選挙結果に関する町別の空間分散を可視化
- フェニックスにおける空間パターンを明らかにするために旅行の発着地を抽出
サンディエゴ・コンベンション・センター・アトリウムのユーザ・マップ・ギャラリーにぜひお立ち寄りください。プロジェクトについて地図の作者と談義し、それを実現するテクノロジについてNVIDIAのスタッフと話してみてください。ArcGISの可視化によるメリットをより深く知るには、次の講演会にお出かけください。
- ArcGIS Proの仮想化 – 6月29日(水)午後0時30分~1時15分
- クラウド環境におけるArcGIS Proによる3D仮想化 – 6月29日(水)午後1時30分~2時45分