リーバイス・スタジアムとそのホーム・チームであるNFLのサンフランシスコ・フォーティナイナーズのセキュリティを管理する場合、試合時間に合わせて準備を整えることが新たに重要になっています。
フットボール・サンデーには6万8千人のファン、先日の第50回スーパー・ボールの期間には7万5千人、グレートフル・デッドのコンサート期間には最大8万人を集める会場でありながら、以前のスタジアムに備わっていたのは、画像の不鮮明な、老朽化した防犯カメラの山であり、それでは最初の防衛線としては不合格でしょう。
スタジアムのセキュリティ担当バイス・プレジデントであるダン・コーリー(Dan Cory)氏は、新しいスタジアムに800台以上のカメラを増設し、ビデオによる監視や分析を導入していますが、さらに用意しているものがあります。それは、観衆の管理とセキュリティに役立つと考えられる、顔認識などの技術です。彼は、このGTCにおいて、「セキュリテイ・チームの考え方に関する洞察」をGPU開発者に提供しています。
GPUによる顔認識テクノロジは、すでに世界中の施設において、セキュリティの取り組みをサポートしています。なぜなら、このテクノロジは、巨大なデータセットの処理やネットワークのトレーニングを行って、画像を分析することができるからです。これらのアプリケーションを利用すれば、コーリー氏は、ホーム・スタジアムで大きな強みを持てるでしょう。
コーリー氏は、以前は英国陸軍に所属し、また、スコットランド・ヤードの特殊作戦部門に勤めるロンドンの警察官であった人物で、スタジアムのセキュリティ問題に対処する方法について、彼の考え方を持ち込みました。
今や、スタジアムの新しいカメラは、練習時、オフシーズン・プログラム、および試合のある期間中に、ナショナル・フットボール・リーグが義務づけた基準を確実に満たすようになっており、チームだけでなくファンに対しても同様に、安全なシーズンを保証しています。
パンチルトズーム・カメラや固定カメラなどのビデオ監視は、スタジアムの公共スペース全体を視覚的に管理し、法廷で使用可能な品質を提供するのに十分な高解像度を確保する必要があり、人々の顔や動きが追跡できなければなりません。
コーリー氏は、次のように述べています。「私たちは、通常のものが欠落していないか、異常なものが存在していないかを確認しています。この点で、ビデオ監視は重要です」
コーリー氏は、標準的な顔認識よりも優れたレベルに到達できるよう、観衆をスキャニングする能力を向上させ、観衆を評価するために行動分析を導入しようと熱心に取り組んでいます。
「いかにして状況の変化を検知し、重要な場所や監視の行き届かない場所にいる人々の集団に焦点を当てるかというテーマに、次は取り組んでいきたいと思っています」