※本発表資料は台湾時間 2026 年 6 月 1 日に発表されたプレスリリースの抄訳です。
ニュース概要:
- 最新の NVIDIA NemoClaw ブループリント、Nemotron モデル、OpenShell セキュア ランタイム、エージェント スキルを備えた CUDA-X ライブラリなどを含む、新しい NVIDIA Agent Toolkit ソフトウェアが、エンタープライズ開発のためのオープン ソース 基盤を提供
- Cadence、Dassault Systèmes、Siemens、Synopsys は、NVIDIA NemoClaw をいち早く活用し、デジタル コワーカーとしてシミュレーションと検証ワークフローを実行する自律型 AI エンジニアを構築し、従来は数週間かかっていたエンジニアリング作業を数時間に短縮することに成功
- 新しい NVIDIA Nemotron 3 Ultra オープン モデルは、常時稼働型のエージェント向けに設計された、より小型で高速なオープンモデルであり、複雑なエージェント型タスクにおいて推論速度を 5 倍高速化し、コストを最大 30% 削減
- CrowdStrike と Palantir は、Nemotron オープンモデルを搭載した常時稼働型 AI エージェントによりサイバーセキュリティと運用上の意思決定を変革しており、それによってチームはデータをさらに迅速に分析し、複雑な環境にわたって運用の効率化が可能
- NVIDIA と Microsoft は、新しいセキュリティ プリミティブと NVIDIA OpenShell を活用し、パーソナル エージェント向けのネイティブな Windows エクスペリエンスを提供するために協働。一方、Canonical および Red Hat は、PC からデータセンター、クラウドに至るサポートを拡張するため、エージェント向けのポリシーとプライバシー制御を備えた安全なオープン ソース ランタイムとして NVIDIA OpenShell を統合
- cuDF、cuOpt、AI-Q、NeMo、PhysicsNeMo、CUDA-Q などを含む、NVIDIA CUDA-X ライブラリが、エージェントの機能を拡張するためのドメイン固有のスキルとして、AI エージェントからアクセス可能に
台湾、台北 — NVIDIA GTC Taipei — 2026 年 6 月 1 日 — NVIDIA は本日、エンジニアリング、ヘルスケア、ソフトウェア開発、ビジネス オペレーションなどの業界や企業向けの自律型 AI エージェントを構築するため、新しいソフトウェア、オープンソース モデル、および世界有数のソフトウェア プラットフォーム プロバイダーとの提携を発表しました。
主要なソフトウェア企業は、NVIDIA Agent Toolkit ソフトウェアを活用して、デジタル コワーカーとして動作する安全かつ常時稼働型の AI エージェントを構築しています。 これらの自律型エージェントは、モデルから構築します。 そして、モデルをオーケストレーション、コンテキスト、メモリ、ツール使用、セキュリティなどの機能を備えたエージェントに変換するためには、ハーネスと呼ばれるソフトウェア レイヤーが必要になります。
NVIDIA Agent Toolkit ソフトウェアは、企業が従業員と大規模に連携できるエージェントを構築するための基盤を提供します。NVIDIA Nemotron™ オープン モデルおよび NVIDIA NemoClaw™ ブループリントは、主要なハーネスに接続します。NVIDIA OpenShell™ セキュア ランタイムはポリシーとプライバシー制御を設定します。そして、エージェントはスキルとして NVIDIA CUDA-X™ ライブラリを活用できるようになります。
NVIDIA の創業者/CEO である ジェンスン フアン (Jensen Huang) は次のように述べています。「世界のソフトウェアのリーダーが、AI エージェントを業務遂行システムに導入しています。これは、AI コワーカーが従業員の思考を速め、複雑なタスクを実行し、より大きな問題の解決にどのように寄与するかを示しています。NVIDIA NemoClaw は、エンタープライズ ソフトウェアの開発者にオープンな構成要素を提供し、業務の在り方を変革しながら人間の専門知識を強化する、より安全で常時稼働型の AI コワーカーの作成を可能にしています」
設計とシミュレーション分野の先駆的な企業が、NVIDIA NemoClaw で自律型 AI エンジニアを構築
半導体や産業エンジニアリングにおいては、シミュレーションと検証は最も時間のかかる作業であり、設計を進める前に、チームは複雑で反復的なワークフローに数日または数週間かける必要があります。
Cadence、Dassault Systèmes、Siemens、Synopsys、Flexcompute、Luminary、Neural Concept、nTop、P-1 AI、PhysicsX、Synera は、いち早く NVIDIA NemoClaw を活用し、従業員を支援する自律型 AI エンジニアを構築しています。常時稼働する自律型 AI エンジニアにこれらのタスクを任せることで、従来は数週間を費やしていたエンジニアリング サイクルを数時間で完了し、人間の専門知識を最も必要とされる作業に振り分けることができます。
Cadence は、NVIDIA OpenShell を活用して、チップ設計と検証を実行する完全自律型 AI エンジニアである ChipStack AI Super Agent の安全性を確保しています。NVIDIA は、ChipStack を使用してチップ設計を自律的に検証する最初の顧客です。
Dassault Systèmes は、NVIDIA NemoClaw と OpenShell を使用して、設計、シミュレーション、製造業務の全般で長時間実行される自律型エージェント向けの 3DEXPERIENCE エージェント型プラットフォームを製品化しています。
Siemens は、Fuse EDA AI Agent に、NVIDIA NemoClaw と OpenShell を統合しています。これは、半導体、3D 集積回路、プリント基板システム設計全体にわたってマルチ ツール ワークフローを計画および調整する専用の自律型エージェントです。
Synopsys は NVIDIA と協力し、ワークフローの完全な自律化を実現することに重点を置き、チップ設計のための常時稼働する自律型 AI エンジニアを構築しています。
また、Foxconn は本日、Nurabot および CoDoctor プラットフォーム向けに NVIDIA NemoClaw を試験導入すると発表しました。これは、専門の AI エージェントのチームを活用して、臨床推論、文書化、治療の調整を支援するものです。また、Foxconn は、NVIDIA FOX と NemoClaw ブループリントを使用して、工場運用エージェントである MOMClaw を構築しています。これは、センサーと機械のデータを AI エージェントと接続し、NVIDIA OpenShell のプライバシー制御とセーフティ ガードレールを用いて、リアルタイムの洞察とアクション プランを提供するものです。
NVIDIA、常時稼働型エージェントを強化する新しい Nemotron オープン モデルを発表
NVIDIA は本日、自律型エージェントのインテリジェンスを促進するために、NVIDIA Nemotron Coalition からの協力のもと開発された、常時稼働型エージェント システム向けの新しいオープン モデルとデータセットを発表しました。
NVIDIA Nemotron 3 Ultra は、5,500 億パラメーターの Mixture-of-Experts (MOE) モデルであり、コーディング、調査、エンタープライズ ワークフロー全体で長期にわたって実行されるエージェントにフロンティアレベルのインテリジェンスを提供します。同クラスのオープンなフロンティア モデルと比較して、最大 5 倍高速な推論と、最大 30% のコスト削減を実現し、エージェントがより迅速かつ低コストでタスクを完了できるようにします。
Nemotron 3 Ultra は、主要なエージェント プラットフォームおよびハーネス向けにポストトレーニングされており、Hermes Agent、Langchain Deep Agents、OpenClaw、OpenHands、OpenCode といった、企業がエージェントの展開や連携を行うために使用するオーケストレーション フレームワークに対応しています。
さらに、安全性が高く音声認識が可能な新しい Nemotron モデルにより、効率的で専門性の高いエンタープライズ エージェントを構築するためのモデル ファミリー機能がさらに拡張されます。
NVIDIA Nemotron モデルにより、CrowdStrike や Palantir などの企業が提供するエンタープライズ プラットフォーム全体で、新たなクラスの常時稼働型 AI エージェントが実現できます。これらのエージェントは、サイバーセキュリティやエンタープライズ環境全体で複雑なデータの分析、タスクの調整、運用の合理化などを支援します。
CrowdStrike は、脆弱性やポリシーの誤設定を継続的に識別し、優先順位を付け、修正を行う専門エージェントに NVIDIA Nemotron モデル活用しています。それにより、セキュリティ チームの運用負担を軽減しながらサイバー攻撃を早い段階で防ぐのに役立ちます。
Palantir は、NVIDIA Nemotron モデルを AI FDE (Forward Deployed Engineer) プラットフォームに統合し、複雑なタスクを自律的に実行させることで、エージェントのやり取りから継続的に学習し、ドメイン固有のエアギャップ環境のエンタープライズ システムを構築しています。
主要なソフトウェア プラットフォームがセキュアなエージェント ランタイムと NVIDIA OpenShell を統合
コードの記述やサブ エージェントの生成、セッション全体でのコンテキストの記憶が可能な自律型エージェントは、ローカル ファイルにアクセスし、新しいツールを学習し、自律性を高めながら高度なワークフローを実行します。エージェントの能力が向上するほど、プライバシーおよびセキュリティ制御により、自律型エージェントをより安全かつ大規模に展開できる調整可能なランタイムで動作することが重要になります。
NVIDIA と Microsoft は、新しい Windows セキュリティ プリミティブと NVIDIA OpenShell ランタイム全体で提携し、エージェントが安全に、かつ完全なユーザー制御の下で実行されるようにしています。
新しい Windows プリミティブは、エージェントをネイティブに構築して実行するためのアイデンティティ、コンテナ化、ポリシー、およびエンドツーエンドのセキュリティ機能を提供します。NVIDIA OpenShell はこれらのプリミティブを基盤として構築され、追加のポリシー機能を提供します。ユーザーのプライバシー ポリシーに基づいてクエリをローカル モデルにインテリジェントにルーティングするほか、クラウド モデルに送信されるクエリ内の個人情報を隠蔽します。
Canonical は、サポートされている OCI 準拠コンテナと知られる snaps および rocks を通じて OpenShell を Ubuntu に統合し、世界中のエンタープライズ サーバーで自律型エージェントを実行できるようにします。
Red Hat は、OpenShell をフルスタックの Red Hat AI プラットフォームに統合し、インフラ レベルで監視とポリシーを維持します。 また、同社は、OpenShell アップストリーム オープン ソース プロジェクトにも大きく貢献し、エンタープライズ プラットフォームでのエージェント管理方法の標準化を支援しています。
本日の発表は、SAP による最近の統合に基づいています。SAP はエンタープライズ AI エージェント向け SAP Business AI Platform の一部である Joule Studio ランタイムに OpenShell を組み込み、ServiceNow のエンタープライズ 自律型デスクトップ エージェントである Project Arc を OpenShell で確保し、企業の安全のためのポリシー ベースの管理を追加しました。
OpenShell は、オンプレミス、ハイブリッド、エンタープライズ クラウド環境、NVIDIA RTX Spark、NVIDIA DGX Spark™、システム プロバイダーによるGB10 システム、および NVIDIA パートナーの NVIDIA RTX Station™ for Windows および NVIDIA DGX Station™ GB300 システムなどのローカル デバイスで動作します。
NVIDIA CUDA-X ライブラリ、自律型エージェントのスキルとして利用可能に
NVIDIA CUDA-X ライブラリが、ドメイン固有のスキルとして AI エージェントから利用可能になりました。これにより、AI エージェントは専門的な機能を活用して、科学、産業、エンタープライズにおける最大の課題に取り組むことができます。その例としては、次のようなものがあります。
- NVIDIA cuDF :大規模な構造化データセットに対するデータ処理と分析を高速化し、エージェントがエンタープライズ データに基づいて迅速に推論できるようにします。
- NVIDIA cuOpt™ :エージェントが複雑な経路計画、スケジューリング、リソースの割り当て、サプライ チェーン、意思決定の最適化といった問題をリアルタイムで解決するのを支援します。
- NVIDIA AI-Q:エンタープライズの調査およびナレッジ ワークフロー向けに、インテリジェントなルーティング、永続的なコンテキスト、組み込みの評価をエージェントに提供します。
- NVIDIA NeMo :特定のドメインおよび地域向けのプロンプト、スキル、モデルのルーティング、モデルのカスタマイズを通じて、エージェントの最適化、評価、ガバナンスを加速します。
- NVIDIA PhysicsNeMo™:複雑な科学および工学シミュレーション向けに、高精度な AI フィジックス モデルを構築、ベンチマークする機能をエージェントに提供します。
- NVIDIA CUDA-Q により、AI エージェントによるインストールの合理化、量子プログラムの生成とテスト、量子システムのシミュレーション、量子アプリケーションのオーケストレーションを可能にします。
NVIDIA はまた、オープンソースのフィジカル AI ライブラリ、スキル、モデル、フレームワークの主要なコレクションもリリースしました。これにより、AI エージェントと開発者が、ロボティクス、自動運転車、産業システムの開発を迅速化するワークフローを構築できるようになります。
提供について
NVIDIA NemoClaw は、現在利用可能です。NVIDIA OpenShell は早期プレビューにて利用可能です。
NVIDIA Nemotron 3 Ultra は、6 月 4 日に NVIDIA NIM™ マイクロサービスとして Hugging Face、ModelScope、OpenRouter、build.nvidia.com を通じて、また NVIDIA Cloud Partner、推論プラットフォーム、クラウド サービス プロバイダーの広範なエコシステムを通じて利用可能になる予定です。
NVIDIA GTC Taipei のジェンスン フアンの基調講演をご覧になり、詳細をご確認ください。
NVIDIAについて
NVIDIA (NASDAQ: NVDA) はAIとアクセラレーテッド コンピューティングの世界的なリーダーです。
NVIDIA の製品、サービス、技術の利益、影響、性能、提供可能性、および関連する動向と推進要因;協力企業やパートナーを含む NVIDIA の第三者との取り決めに関する期待、技術開発および関連する動向、推進要因に関する見通し;予測される市場成長と動向;AIおよび関連産業に関する見通し;およびその他の歴史的事実でない記述は、また、これらに限定されない記載に関する利点と影響など、本プレスリリースに記載されている記述の中には、1933年証券法第27A条および1934年証券取引法第21E条(いずれも改正済み)に定める将来予測に関する記述に該当し、当該条項により定められた「セーフハーバー」の適用を受けるものであり、実際の結果が予想と著しく異なる原因となるリスクおよび不確実性に影響を受ける可能性があります。実際の結果が大幅に異なる可能性のある重要な要因には、以下のものが含まれます:世界的な経済状況;NVIDIAの製品を製造、組み立て、梱包、テストする第三者への依存;技術開発と競争の影響;新製品や技術の開発または既存製品、技術の改良;NVIDIAの製品またはパートナーの 製品の市場受け入れ状況;設計、製造またはソフトウェアの欠陥;消費者ニーズや需要の変化;業界標準やインターフェースの変更;NVIDIAの製品または技術がシステムに統合された際の予期せぬパフォーマンスにより生じる損失などを含み、NVIDIAが証券取引委員会(SEC)に提出する最新の報告書(年次報告書Form 10-Kおよび四半期報告書Form 10-Qを含むがこれらに限定されない)において随時開示されるその他の要因です。SECに提出された報告書は、NVIDIAのウェブサイトに掲載されており、NVIDIAから無償で入手可能です。これらの将来予測に関する記述は、将来の業績を保証するものではなく、本資料の発表現在時点での状況に基づくものであり、法律で義務付けられる場合を除き、NVIDIAは、将来の出来事や状況の変化を反映のためにこれらの将来予測に関する記述を更新する義務を負いません。
本リリースに記載されている製品や機能の多くはまだ様々な段階にあり、利用可能になった時点で提供される予定です。記述は、コミットメント、約束、または法的義務として意図されたものではなく、またそう解釈されるべきでもありません。また、NVIDIA製品について説明された特徴や機能の開発、リリース、および時期は変更される可能性があり、NVIDIA単独の裁量に委ねられます。NVIDIAは、ここに記載された製品、特徴または機能の不提供または遅延について、いかなる責任も負いません。
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