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Into the Omniverse: Rhino 3D に 3D のモデリングと開発を強化する OpenUSD 機能が登場

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本ブログは、アーティスト、開発者、企業が OpenUSDNVIDIA Omniverse の最新の進歩を用いてワークフローをどのように変革できるかに焦点を当てたシリーズ、「Into the Omniverse」の最新号です。

パワフルな 3D ツールと画期的なテクノロジがタッグを組めば、デザイナーがビジョンを実現する方法に変革が起こります。Universal Scene Description (OpenUSD) が、その相乗効果の実現に一役買います。OpenUSD ベースのツールと 3D ワークフローの開発を可能にする NVIDIA Omniverse プラットフォームのベースとなっているのが、このフレームワークです。

Rhinoceros (通称 Rhino または Rhino 3D) は、教育やジュエリー デザインから建築や海洋モデリングに至るまで、さまざまな業界で使用されているパワフルなコンピューター支援設計 (CAD) および 3D モデリング ソフトウェアです。最新のソフトウェア リリースでのアップデートにおいて特に注目なのが OpenUSD エクスポートへのサポートで、新しい 3D 標準を採用する多くのアプリケーションの中でも際立っています。

創造性を CAD リアリティに変える

3D アーティスト兼イラストレーターの Tanja Langgner 氏はオーストリアで育ち、現在はイギリスの田舎にある豚小屋を改造した家に住んでいます。工業デザインを学んだ彼女は、ヨーロッパ中の多くのデザイン事務所と仕事をする機会がありました。

過去 10 年間、彼女はフリーランスとして制作やビジュアライゼーションの仕事に従事し、コンセプト デザインやコンセプト考案から CAD や 3D モデリングに至るまで、クライアントのタスクを支援してきました。工業デザインの仕事に携わることが多く、生産評価やレンダリングなど目的を問わず、Rhino を利用して CAD モデルを構築しています。

複雑な表面パターンが求められるデザインに直面した場合、「パラメトリック モデラーである Rhino の Grasshopper は、複雑なパラメトリック形状の作成に優れている」と彼女は言います。

Langgner 氏は OpenUSD も利用しており、OpenUSD を使うと、あるアプリケーションから別のアプリケーションへのアセット転送が簡単にできるため、作品のビジュアライゼーションがより効率的にできます。Rhino の最新アップデートにより、Rhino から OpenUSD ファイルをエクスポートできるようになり、デザインのワークフローがさらに合理化されました。

ニュージャージー工科大学の建築学およびデザイン学の助教授である Mathew Schwartz 氏も、3D ワークフローで Rhino と OpenUSD を使用しています。Schwartz 氏が研究とデザインで利用するラボである SiBORG は、特にアクセシビリティ、ヒューマン ファクター、自動化に関する設計ワークフローの理解と改善に重点を置いています。

OpenUSD を使用することで、研究結果、Python コード、3D 環境、レンダリングを Omniverse にある好きなツールと組み合わせることができます。

Schwartz 氏は最近、Langgner 氏とともにコミュニティのライブストリームに参加し、車椅子や松葉杖を使用している人が空間内でどのように移動できるかをリアルタイムで示すナビゲーション グラフの作成方法など、自身の研究結果を詳細に発表しました。工業デザインの経験を活かし、Rhino 3D を使用した計算と、シームレスなデザイン プロセスのための生成 AI の使用を実演しました。

「OpenUSD と Omniverse のおかげで、データ分析とビジュアライゼーションをデザイン プロセスと簡単に組み合わせることができるため、研究の対象範囲を広げることができた」と彼は言います。

詳細については、コミュニティのライブストリームのリプレイ動画をご覧ください。

Rhino 3D のアップデートで 3D コラボレーションが簡素化

現在提供中の Rhino 8 は、3D モデリング体験を大幅に強化します。ユーザーはメッシュ、メッシュの頂点カラー、物理ベースのレンダリング マテリアルとテクスチャのエクスポートが可能で、強化された視覚要素を使用して 3D デザインをシームレスに共有し、共同作業ができます。

最新の Rhino 8 リリースにおいて向上した機能は以下のとおりです。

  • モデリング: プッシュ/プル直接編集、さまざまなジオメトリの周りに防水メッシュを作成できる ShrinkWrap 機能、SubD Crease コントロール ツールによるサブディビジョン サーフェスへの制御強化などの新機能のほか、機能改善によってさらに滑らかなサーフェス フィレットが実現できます。
  • 描画とイラストレーション: クリッピングやセクショニング操作における精度が向上したほか、天井伏図を作成できる新機能や、線種オプションの大幅な改善、UV マッピングの強化によるテクスチャ調整の改善など。
  • オペレーティング システム: Apple シリコン プロセッサと Apple Metal ディスプレイ テクノロジにより、Mac ユーザーのエクスペリエンスがこれまで以上に高速に。また、Cycles エンジンのアップデートによってレンダリングが大幅に高速化しています。
  • 開発: 新しい Grasshopper コンポーネントで、アノテーション、ブロック、マテリアル、ユーザー データが利用可能に。新しく強化されたスクリプト エディターも付属しています。

Rhino は今後のアップデートでエクスポート機能の拡張を予定しており、NURBS カーブとサーフェス、サブディビジョン モデリング、OpenUSD コンテンツのインポート オプションなどが追加されます。

Rhino チームは、今後利用したいインポート プラットフォームやアプリケーションに関するユーザーのフィードバックを積極的に求めており、今後も OpenUSD ファイルに広くアクセスし、3D 環境全体で適応できるよう取り組んでいます。

OpenUSD の世界に入り込もう

NVIDIA の GTC で、OpenUSD について詳しく学びエキスパートたちに会いましょう。3 月 18 日から 21 日までサンノゼ コンベンション センターで開催される AI 時代のカンファレンスである NVIDIA GTC では、下記のような見逃せないコンテンツが用意されています。

  • 3 月 18 日 (月)Alliance for OpenUSD (AOUSD) のメンバーたちが 3D インターネットのスタンダードである OpenUSD のパワーについて講演します。
  • 3 月 19 日 (火) の OpenUSD Day では、産業デジタル化を実現する生成 AI 対応 3D パイプラインとツールを構築する方法を解説します。
  • 基礎の学習から OpenUSD ベースのアプリケーションの構築まで、あらゆるスキル レベルを対象とした、OpenUSD のハンズオン トレーニングが開催されます。

標準ライセンスを無料でダウンロードして、NVIDIA Omniverse を使ってみましょう。OpenUSD リソースにアクセスし、Omniverse Enterprise がチームをまとめる 方法を学びましょう。InstagramMedium X から最新情報を入手できます。さらに詳しく知りたい方は、NVIDIA フォーラムDiscord サーバーTwitchYouTube チャンネルの Omniverse コミュニティにご参加ください。

本ブログで使用した画像は Tanja Langgner 氏よりご提供いただきました。


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