「In the NVIDIA Studio」 – 今週注目のクリエイターとアーティスト

by Gerardo Delgado · December 2, 2022

GeForce RTX 4080 GPU はコンテンツ制作に最適です。またNVIDIA Omniverseは#WinterArtChallengeを盛り上げています

本ブログは、注目のアーティストを称え、クリエイティブ活動のヒントやコツを説明し、NVIDIA Studio テクノロジがクリエイティブワークフローを改善する様子を毎週紹介する「In the NVIDIA Studio」シリーズの最新号です。今回は、新しい GeForce RTX 40 シリーズ GPU の機能、テクノロジ、リソースを紹介し、これらがどのようにコンテンツ制作を劇的に高速化するのかについても深掘りします。

「In the NVIDIA Studio」は、さまざまなアーティストを紹介することで多くのクリエイターの創造力とインスピレーションを刺激し、目標のさらに先に到達して、最高の作品を生み出す後押しをしてきました。

今週のブログでは、3D モデリング、AI、ビデオの編集や配信を専門とするアーティストの作品にスポットライトを当てるとともに、新たな GPU ラインの GeForce RTX 40 シリーズを使うことでクリエイティブプロセスがどのように簡素化、効率化されるのかをご紹介します。

このパワフルなグラフィックスカードは、クリエイティブアプリの最適化、専用の NVIDIA Studio ドライバ、および NVIDIA の AI 搭載アプリで構成されるエコシステム NVIDIA Studio によって支えられています。コンテンツ制作やゲーミングなどで最高の性能を発揮する最新の GeForce RTX 40 シリーズ GPU と NVIDIA Studio のノート PC をぜひご覧ください。

次に、アーティストがよりシームレスなワークフローを実現するために好みの 3D ツールを接続できる 3D デザインコラボレーションとシミュレーションのためのプラットフォームであるNVIDIA Omniverse のコミュニティが、NVIDIA Studio と連携し、 #WinterArtChallenge を開催します。Omniverse チームがシーン作成や質疑応答を行うライブ配信が 11 月 30 日水曜日の午前 11 時 (太平洋時間) に Twitch で開催されます。カレンダーにこのイベントを追加してぜひご参加ください。

最後に、ホリデーシーズンにぴったりな最新の NVIDIA Studio Standout をご覧ください。食べ物をテーマにしたリアルで不思議なアートワークと制作アーティストをご紹介するこの動画を見れば、お腹が空くこと間違いなしです。

GeForce RTX 4080 GPU が驚異の性能を実現

メディア関係者やコンテンツクリエイターは、新しい GeForce RTX 4080 GPU をさまざまなクリエイティブワークフローで試しています。そのレビューをいくつかご紹介します。

新しい GeForce RTX 4080 GPU

「AV1 エンコーディングが追加されたことで、40 シリーズ GPU、つまり同シリーズのすべての GPU は、我々がテストした他のすべての GPU と比較して、このようなレンダリングにおいて PC を大幅に高速化させます。」 — Linus Tech Tips

「RTX GPU を使っていないユーザーは、ストリーマー、YouTuber、ポッドキャスター、アーティスト、アニメーター等としての可能性を無限に広げられる豊富なアプリケーションやサポートを活用できる機会を逃しています。」 — CG Magazine

「GeForce RTX 4080 に NVIDIA Studio ドライバ、そして Twinmotion、V-Ray、Unity、Cinema 4D、Arnold、Adobe Designer、3D Painter、3D Sampler の将来的な DLSS 3 のサポートが加われば、3D アニメーターにとってこれに勝るものはありません。」 — Tuttotech.net

「私の考えとしては、グラフィックスを多用する作業やビデオ制作または高品質な配信を行う人にとってこの製品は、頭を悩ます必要のない選択です。」 — Jay Lippman

「全体的に見て、RTX 4080 16GB Founders Edition グラフィックスカードは、2 ～ 3 年前からアップグレードを切に望んでいたコンテンツクリエイターや CG アーティストにとって、素晴らしい選択だと思います。特に、3D GPU レンダリングワークロードに関しては、推奨する価値のある GPU にやっと出会えたことを嬉しく思います。」 — CG Director

「クリエイターにとっての 4080 は、3D モデルまたは 4K ビデオをレンダリングする際にこの GPU を使えば、間違いなく素晴らしい作業ができると思います。また、デュアル AV1 ビデオエンコーダーが搭載されたことで、Discord 等でより高い解像度の配信を行えるようになりました。」 — Press Start

キャラクタークリエイターのパブロムニョスゴメス氏 (Pablo Muñoz Gómez)

コンセプトアーティストのパブロムニョスゴメス氏は、自身のクリエイティブ専門分野であるコンセプトアートとキャラクターアートと同様に、デジタルアーティストの支援にも情熱を注ぎ、3D 講座を開いたり、ZBrush Guides のウェブサイトを運営したりしています。

ZBrush を使った 2D から 3D への線画のリファイン

HARVESTERS は、ZBrush のワークフロー全体を生徒に見せるためにゴメス氏が作成したデモコンセプトです。カラーパレットのブロッキングとリファインによってレンダーラインワークを改良し、仕上げに Z-depth pass を使って被写界深度効果を加えました。

また、ゴメス氏の『Tadpole』という作品を見ると分かりますが、同氏はフォトリアリスティックな 3D キャラクターのモデリングを得意としています。

ゴメス氏は、Adobe Substance 3D Painter を使って、色やマテリアルを 3D モデルに直接適用しています。ビューポートの NVIDIA Iray テクノロジを使うことで、同氏はリアルタイムに編集し、より高速なレンダリングスピードでレイトレースベイキングを使用できます。これらはすべて、同氏が使用しているハードウェアによって高速化されます。GeForce RTX 40 シリーズ GPU を使用することで、アーティストはアセットベイキングの速度をさらに上げることができます。

さらにカスタマイズするために、ゴメス氏は Substance 3D Asset の充実したライブラリからアセットをダウンロードして Substance 3D Sampler にインポートし、いくつかのスライダーを調整してフォトリアリスティックなマテリアルを作成しています。RTX 専用のインタラクティブなレイトレーシングにより、同氏はリアルな効果をリアルタイムに適用できます。GeForce RTX 40 シリーズ GPU を活用することで、こうした作業を前世代の GPU よりもさらに高速に終わらせることができます。

RTX GPU の高速化によって動きが滑らかになった Adobe Substance 3D Stager のビューポート

ゴメス氏のような 3D アーティストは、GeForce RTX 40 シリーズ GPU を活用することで、完全にレイトレースされた環境において物理的に正確でリアリスティックなマテリアルを使って、シーンを構築できるようになっています。これはすべて、NVIDIA Omniverse ベータ版でリアルタイムにプロキシなしで行うことができます。

DLSS 3 テクノロジは、AI を利用した RTX Tensor コアと新しいオプティカルフローアクセラレーターを使って追加のフレームを生成し、フレーム毎秒 (FPS) を劇的に向上させます。これにより、ビューポイントの動きがスムーズになり、速くなります。また、NVIDIA は、DLSS 3 の統合に向けて、人気の高い 3D アプリの Unity や Unreal Engine とも協力しています。

ZBrush Guides および 3D Concept Artist アカデミーの創設者であるゴメス氏の講座やチュートリアル、プロジェクト等は、同氏のウェブサイトからご覧いただけます。

カレン X. チェン氏 (Karen X. Cheng) が AI で描く未来

アワード受賞歴のあるディレクター、カレン X. チェン氏は、AI を使用した素晴らしいビジュアルのデザインにおいて第一線で活躍しています。同氏の革新的な作品は、Adobe、Beats by Dre、Instagram といったブランドのソーシャルメディアビデオに起用され、人目を引く効果を生み出しています。同氏が制作した動画は、5 億回を超える再生回数を獲得しています。

チェン氏は、GeForce RTX GPU を持っている人なら誰でも無料でダウンロードできる AI を利用した NVIDIA Canvas アプリをいち早く取り入れました。NVIDIA Canvas を活用することで、同氏はフォトリアリスティックな画像を簡単に制作して共有することができます。NVIDIA Canvas には GauGAN2 AI モデルが搭載され、RTX GPU 専用の Tensor コアによって高速化されています。

NVIDIA Canvas で AI を使ってシンプルなブラシストロークをリアルな風景画像に変換

このアプリは、AI を使って基本的な線や形を解釈し、リアルな風景画像やテクスチャに変換します。アーティストはどんなスキルレベルであっても、この高度な AI を使用することで、シンプルなブラシストロークをリアルな画像にすばやく変換し、コンセプトの探求をスピードアップして反復作業を増やすことで、アイデアを可視化するための貴重な時間を手にできます。

最近では、チェン氏は AI モデルを使って 2D 画像を高解像度の 3D シーンにほぼ瞬時に変換する Instant NeRF テクノロジに注目しています。

チェン氏とそのコラボレーターたちは、2D シーンを 3D 化させる実験を行っており、その結果、驚異的な鏡の NeRF と雲の世界を見事なカメラの動きで実現しました。

また、チェン氏とチームは、サイドウォーク NeRF を制作し、Instagram で 100 万回を超える再生回数を獲得しています。

NeRF は、複雑なシーンを処理する計算集約型のアルゴリズムです。新しい GeForce RTX 40 シリーズ GPU は、クリエイターがこうしたワークフローを進め、できるだけ早くアートワークを仕上げるのに最適な選択です。

チェン氏の数々の素晴らしい作品は、Instagram でご覧いただけます。

ライト、カメラ、アクション、WATCHHOLLIE

思いやりにあふれ、躍動的な配信を行う WATCHHOLLIE は、その名のとおり、大文字の名前がぴったりなストリーマーです。ビデオ編集者として教育を受けた WATCHHOLLIE は当初、YouTube チャンネルを試しましたが、その後、ゲームの世界に戻る方法として Twitch を見つけました。

彼女の配信は、メンタルヘルスの啓蒙と包括性を促進し、彼女自身のような LGBTQ+ コミュニティのメンバーが安心できる場所となっています。彼女は、ダイバーシティにフォーカスしたチーム「WatchUs」を立ち上げ、意欲的なクリエイターにビジネスの拡大、ブランドパートナーシップの構築、配信環境の改善の方法を教えることで、クリエイティブコミュニティに恩返ししています。

WATCHHOLLIE や他のライブストリーマーは、AV1 エンコーディングによって効率性を 40% 高め、より高解像度で鮮明な画質を実現する第 8 世代の NVIDIA ビデオエンコーダー (NVENC) を搭載した GeForce RTX 40 シリーズ GPU を選ぶことができます。OBS Studio と Discord は、毎秒 60 フレームの 1440p と 4K 解像度で AV1 に対応しています。

また、GeForce RTX 40 シリーズ GPU は、デュアルエンコーダーを搭載しているため、クリエイターは最大 8K60 でキャプチャできます。ライブ配信のオンデマンドビデオを切り抜く際、デュアルエンコーダーは連携して作業を自動的に分割することで、書き出し時間を約 50% 短縮します。

Blackmagic Design の DaVinci Resolve、Adobe Premiere Pro (WATCHHOLLIE が好んで使用しているソフトウェア) 向けの人気のプラグイン Voukoder、中国で人気が最も高いビデオ編集アプリの Jianying はいずれも、エンコードプリセットを通じてデュアルエンコーダーに対応しており、最終ファイルを迅速に書き出します。

GeForce RTX 40 シリーズ GPU は、性能を最大 4 倍加速させる NVIDIA DLSS 3 テクノロジとともに、ゲームライブ配信に PC ゲームにおける今までにない世代間のフレームレートの向上をもたらします。

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