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NVIDIA が COMPUTEX 2022 にてデータセンター、ロボティクス、ゲーミング、コンテンツ制作のイノベーションを発表

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最も複雑な製品の生産方法に革命をもたらすデジタル ツイン。データセンターを AI ファクトリーに変革させるシリコンとソフトウェア。世界で最も人気のあるゲームに命を吹き込むゲーミングの進歩。

台湾は、世界に最新のイノベーションをもたらす原動力になっています。そのため、今週台北で開催された COMPUTEX テクノロジ カンファレンスは、NVIDIA のリーダー達が最高のアイデアを発表する申し分のない機会でした。

NVIDIAのゲーミング製品担当シニア バイス プレジデントであるジェフ フィッシャー (Jeff Fisher) は参加者に次のように述べました。「台湾は PC エコシステムの発祥の地であり、COMPUTEX の精神は、この 5,000 億ドル規模の業界を築いた素晴らしい道のりを祝福することです」

NVIDIAから発表した主要なニュースは以下となります:

  • NVIDIA は、台湾の大手コンピューター メーカーが、デジタル ツイン、AI、ハイパフォーマンス コンピューティング、クラウド グラフィックスおよびゲーミングにわたる幅広いワークロードに対応する NVIDIA Grace CPU Superchip と Grace Hopper Superchip を搭載したシステムの第一弾をリリース予定であると発表しました。
  • NVIDIA は、データセンター向けの液冷NVIDIA A100 GPU を発表しました。これは秋に PCIe カードとして利用可能になり、OEMから出荷されるHGX A100 サーバーにも搭載可能になります。液冷のH100 は、2023 年初頭にはH100 PCIeカードとして利用可能になると共に、HGX H100 サーバーでも搭載可能となります。
  • NVIDIA Jetson エッジ AI およびロボティクス プラットフォームを活用して製品を開発しているパートナー各社が、NVIDIA Orin システムオンモジュールをベースとした 30 を超えるサーバーとアプライアンスを発表しました。
  • NVIDIA RTX の勢いが加速しています。現在、250 を超える RTX 対応のゲームとアプリケーションが利用可能であり、これは昨年の COMPUTEX と比べて 2 倍の数となっています。さらに、GeForce ゲーマーもアップグレードを続けており、現在30% 以上が RTX ハードウェアを使用し、RTX で 15 億時間以上のプレイ時間を記録しています。また、DLSS はゲーマーがプレイしたいゲームでサポートされており、新たに12のゲームが新たに、拡大し続けるDLSS対応ゲーム ライブラリの仲間入りを果たしました。

NVIDIA の 6 人のリーダーが、講演でロボティクスから AI、シリコンからソフトウェアに渡るこれらの進歩を発表すると共に、業界全体のパートナーの取り組みにも焦点を当てました。

時計回り、左上から:NVIDIAのアクセラレーテッド コンピューティング担当バイス プレジデント イアン バック (Ian Buck)、ハードウェア エンジニアリング担当シニア バイスプ レジデント ブライアン ケレハー (Brian Kelleher)、アクセラレーテッド コンピューティングの製品管理ディレクター イン イン シー (Ying Yin Shih)、CTO マイケル ケーガン (Michael Kagan)、GeForce 担当シニア バイス プレジデント ジェフ フィッシャー (Jeff Fisher)、組み込みおよびエッジ コンピューティング担当バイス プレジデント ディープゥ タッラ (Deepu Talla)。

データセンターの変革

まず、ハイパースケールおよび HPC 担当の NVIDIA バイス プレジデントであるイアン バック (Ian Buck) が、データセンターが AI ファクトリーに変革しつつあることを詳しく説明しました。

「この変革により、NVIDIAはハードウェアからソフトウェア、チップからインフラストラクチャ、システムに至るまで、あらゆるレベルでデータセンターを再考する必要があります」とバックは述べています。

これにより、データセンター、HPC、デジタル ツイン、クラウドベースのゲームにおける NVIDIA のパートナーに、「5 兆ドルの市場機会」という大規模なビジネス チャンスがもたらされます。

これらの最新の AI ファクトリーを稼働させるには、あらゆるレベルでエンドツーエンドのイノベーションが必要だとバックは述べています。

また、データセンターが「AI ファクトリー」になるにつれ、データ処理が不可欠になっています。

これには、NVIDIA Quantum および Spectrum スイッチによって相互接続されたビルディング ブロックとしての NVIDIA Hopper GPU、NVIDIA Grace CPU および NVIDIA BlueField DPU が含まれます。

CTO のマイケル ケーガン (Michael Kagan) は次のように述べています。「Quantum および Spectrum ネットワークスイッチと共に、Bluefield DPU は、将来の AI ファクトリーのインフラストラクチャ プラットフォームを構成します」

NVIDIA のテクノロジは、クラウド ゲーミング向けの NVIDIA CGX、デジタル ツイン向けの OVX、およびサイエンス、データ分析、AI 向けのHGX Grace と HGX Grace Hopper など、幅広いサーバー設計で採用されます。

NVIDIA は、NVIDIA Grace CPU Superchip と Grace Hopper Superchip を搭載したシステムの第一弾が 2023 年の前半に発売される予定であることを発表しました。

ハードウェア エンジニアリング担当の NVIDIA シニア バイス プレジデント、ブライアン ケレハー (Brian Kelleher) は次のように述べています。「Grace は、AI、データ分析、科学計算、ハイパースケール コンピューティングにとって素晴らしいものになるでしょう。そしてもちろん、NVIDIA ソフトウェア プラットフォームの完全なスイートも Grace 上で動作します」

ASUS、Foxconn Industrial Internet、GIGABYTEQCTSupermicro、そしてWiwynnから提供される、Grace搭載システムが、x86 やその他の Arm ベースのサーバーに仲間入りし、幅広い選択肢を顧客に提供します。

コンピューティング担当製品管理ディレクターであるイン イン シー (Ying Yin Shih) は次のように述べています。「これらのサーバーはすべて、NVIDIA アクセラレーテッド コンピューティングのソフトウェア スタック用に最適化されており、NVIDIA-Certified Systemsのラインナップの一部として認証することができます」

NVIDIA はまた、企業がグリーンなデータセンターを展開するためのオプションを提供するために、ダイレクト チップ冷却を備えた初のデータセンター向けPCIe GPU を発表しました。

液冷式の A100 PCIe GPU は、少なくとも 10 以上のシステム ビルダーによってメインストリーム サーバーでサポートされ、今年の第 3 四半期に出荷が開始予定です。

「これらすべてを組み合わせて、大規模なワークロードを処理する将来のデータセンターのインフラストラクチャを提供します」とバックは述べています。

最後に、これらすべてをシームレスに実行するには、常時稼働の安定した AI 展開を実現する NVIDIA AI Enterprise ソフトウェアが必要となります。

「データセンターを再創造するうえで、NVIDIA は将来の AI ファクトリーを構築するためのハードウェアとソフトウェアの完全でオープンなプラットフォームを提供します」とバックは述べています。

AI でロボティクスに革命を起こす

AI はまた、私たちの身の回りの世界に深く入り込んでいます。

組み込みおよびエッジ コンピューティング担当バイス プレジデントであるディープゥ タッラ (Deepu Talla) は、世界的な自動化への動きにより、ロボティクスが AI の主要な新しいアプリケーションになっていることについて話しました。

NVIDIA は今週、世界中の 30 を超える主要なパートナーが、台北の COMPUTEX にて、NVIDIA Jetson AGX Orin を搭載した量産システムの第一陣を発表したことを明かしました。

新製品は、エッジ AI、AIoT、ロボティクス、および組み込みアプリケーションで使用するために、台湾を拠点とする12のカメラ、センサー、およびハードウェア プロバイダーから提供されることになります。

「私たちはロボティクスの時代に突入しています。自律動作マシンは、環境を鋭敏に認識し、行動についてスマートに判断することができます」とタッラは述べています。

3 月に開催された GTC から世界中で利用可能になった NVIDIA Jetson AGX Orin 開発者キットは、前世代の NVIDIA AGX Xavier と同じピン互換のフォーム ファクターで、8 倍の処理能力となる最大 275 TOPS を実現しています。

Jetson Orin は、NVIDIA Ampere アーキテクチャ GPU、Arm Cortex-A78AE CPU、次世代のディープラーニング アクセラレータおよびビジョン アクセラレータ、高速インターフェイス、より高速なメモリ帯域幅、および複数の並列 AI アプリケーション パイプラインへのフィードが可能なマルチモーダル センサーを備えています。

エッジ AI にサーバークラスのパフォーマンスを提供する新しい Jetson AGX Orin 量産モジュールは 7 月に利用可能になり、Orin NX モジュールは 9 月に利用可能になる予定です。

タッラによると、このようなモジュールは、私たちの周りの世界によりスマートなデバイスを組み込むための鍵となります。

NVIDIAのロボティクス プラットフォームである NVIDIA Isaac には、4 つの柱があると彼は説明しました。

最初の柱は、AI を作成することです。これは、「非常に時間のかかる困難なプロセスですが、NVIDIAが迅速かつ簡単に作成できるように取り組んでいます」とタッラは述べ、合成データ生成用の Isaac Replicator、NVIDIAの事前トレーニング済みモデルが入手可能なNGC、そして NVIDIA TAO ツールキットなど、各種ツールがこの課題の解決にいかに貢献しているかを強調しました。

2 つ目の柱は、ロボットを実世界に展開する前に、Isaac Sim を使用して仮想世界でロボットの動作をシミュレートすることであるとタッラは説明しました。

3 つ目の柱は、物理的なロボットの構築です。

そして4 つ目の柱は、ロボットの生涯を通じて、10 年を超えてとは言わないまでも、概して何年にもわたって、ロボットの製品群を管理することです。

その一環として、タッラは、DeepMap、CuOpt、Metropolisなどのテクノロジを詰め込んだ、自律移動ロボット (AMR) 用の最先端のコンピューティングおよびセンサーのリファレンス デザインである Isaac Nova Orin について詳しく説明しました。

そして彼は、NVIDIA Fleet Command が AMR 製品群の安全な管理を可能にすることを説明しました。

「これは業界で最も包括的なエンドツーエンドのロボティクス プラットフォームであり、私たちはこれに投資し続けています」とタッラは述べています。

ゲームとコンテンツ制作のためのより多くのパワー

最後にフィッシャーが、ゲーマーとコンテンツ クリエイターにイノベーションを提供するための NVIDIA の取り組みを詳しく説明しました。

フィッシャーによると、過去 20 年間、NVIDIA とそのパートナーは、ゲーミングとコンテンツ制作に最適なプラットフォームの構築に専念してきました。

「今では何億人もの人々が遊び、働き、そして学ぶためにこのプラットフォームを頼りにしています」と彼は述べています。

2018 年に発表した NVIDIA RTXは、リアルタイム レイトレーシングなどの高度な機能でグラフィックスを再発明し、その勢いはますます高まっています。

フィッシャーによると、現在、250 以上の RTX ゲームとアプリケーションが利用可能となっています。この数字は、昨年の COMPUTEX から 2 倍に増えています。

NVIDIA DLSS は、クラス最高のパフォーマンスと画質によって超解像の基準を高め続けており、現在 180 以上のゲームとアプリケーションに実装されています。

COMPUTEX では、ゲーマーがプレイしたいと思うゲームに DLSS が実装され、その増え続けるリストに新たに 12 のゲームが加わりました。

ハイライトとして、高い評価を受けている『HITMAN 3』の開発者たちが、5 月 24 日に同ゲームがレイトレース不透明リフレクションとレイトレース シャドウとともに NVIDIA DLSS に対応すると発表しました。

さらに、NVIDIA Reflex は、現在 38 のゲーム、22 のディスプレイ、および 45 のマウスでサポートされています。毎月 2,000 万人以上のゲーマーが Reflex ON でプレイしており、Reflex は NVIDIA の最も成功したテクノロジーの 1 つになっています。

Reflex エコシステムは成長を続けています。ASUS は世界初の 500Hz G-SYNC ディスプレイとして、ASUS ROG Swift 500Hz ゲーミング モニターを発表しました。また、Acer は、Predator X28 G-SYNC ディスプレイを発売しました。一方、Cooler Master は、Reflex 対応のゲーミング マウスであるMM310 とMM730を発表しました。

ゲーミング ノート PC は、最も急速に成長し続けている PC カテゴリであり、薄型で軽量なノート PC を実現する NVIDIA の最新の設計である第 4 世代の Max-Q テクノロジは、新しいレベルの電力効率を実現しています。GeForce RTX ノート PC のモデルは現在合計 180 を超えています。

「これらは、これまでで最もポータブルで、最高のパフォーマンスを誇るノート PC です」とフィッシャーは述べています。

これらのパワフルなシステムは、相互接続された大規模な 3D 世界の構築を支援するために使用されています。

数十の SDK を含み、最高のクリエイティブ アプリとツールを高速化する RTX 搭載プラットフォームである NVIDIA Studio と、相互接続された 3D 仮想世界を構築するためのプラットフォームである NVIDIA Omniverse は、コラボレーションと仮想世界の構築を可能にするように設計されている、とフィッシャーは述べています。

Omniverse は、クリエイターのワークフローを加速するいくつかのアップデートが行われています。Omniverse Cloud Simple Share は、現在クローズド アーリー アクセス中であり、ユーザーが Omniverse のシーンを送信して、他のユーザーがワンクリックで表示できる機能です。フィッシャーによると、Audio2Emotion は間もなく Audio2Face に登場し、AI を利用してオーディオ ファイルからリアルな表情を生成するアニメーション機能を提供します。

さらに、Omniverse XR アプリがベータ版で利用できるようになりました。これにより、フォトリアルなOmniverseシーンを開くと、完全な没入型のバーチャル リアリティが体験可能になるとフィッシャーは述べています。また、Omniverse Machinima がアップデートされ、3D アーティストが短編アニメーションをこれまでになく簡単に作成できるようになりました。

「Omniverse は、3D コンテンツ制作の未来であり、仮想世界の構築方法を表しています」とフィッシャーは述べています。

「これまでの 20 年を越える期間で、NVIDIA とそのパートナーは、ゲーミングとクリエイティブに最適なプラットフォームの構築に専念してきました。今では何億人もの人々が遊び、働き、そして学ぶためにそれを頼りにしているのです」

画像クレジット:ynes95、 Some Rights Reserved.


Brian Caulfield

Brian Caulfield edits NVIDIA's corporate blog. Previously, he was a journalist with Forbes, Red Herring, and Business 2.0. He has also written for Wired magazine.

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