NVIDIA Studio クリエイター プラットフォームに新たな AI 機能、Omniverse アップデート、Studio ノート PC が追加
COMPUTEX 2022 で、オンラインで行われた NVIDIA の基調講演において、コンテンツ制作の未来像が披露されました。NVIDIA Studio プラットフォームが、新しい Studio ノート PC および RTX 搭載の AI アプリで拡張し、そのすべてが本日リリースされた 5月の Studio ドライバ によってサポートされています。
ASUS、Lenovo、Acer、HP のクリエイター向けのデザインが、NVIDIA Studio ノート PC のラインナップに加わりました。最高でGeForce RTX 3080 Ti または NVIDIA RTX A5500 を搭載するこれらの新しいマシンは、3D レンダリングおよび AI アプリケーションで比類のないパフォーマンスを実現します。
NVIDIA Studio は、コンテンツ制作における AI 革命を推進しており、クリエイターがコンセプトから完成までの時間を短縮するのに役立つ時間節約ツールを提供します。最新のドライバでは、AI を利用した数多くのソフトウェア アップデートがサポートされています。特に、NVIDIA Studio で Blackmagic Design DaVinci Resolve 18 を使用することで、以前は面倒だった作業が簡単なボタンクリックに変わる 3 つの新機能を活用することができます。
展示されている新しいハードウェア
ASUS は最近、新しい Zenbook Pro 14 Duo、Pro 16X OLED、Pro 17 に加えて、GeForce RTX 30 シリーズLaptop GPUを搭載した Vivobook Pro14X、15X、16X ノート PC を発表しました。これらの新しいシステムは、NVIDIA Studio ノート PC として ProArt ラインに加わり、クリエイターに豊富な選択肢を提供します。ビデオ編集に適したディスプレイを備えたプロフェッショナルグレードのProArtノート PC、美しいデザインと強力な GPU を搭載し、持ち運びが簡単でバランスの取れた Zenbook、そして意欲的なクリエイターや上級ユーザーに最適な新しい Vivobooksです。
Lenovo の新しい NVIDIA Studio ノート PC で、クリエイティブな野心を最大限に発揮しましょう。Lenovo Slim 7i Pro X および Lenovo Slim 7 Pro X (一部の地域ではYoga Slim 7i Pro X およびYoga Slim7 Pro X) は、3K 120Hz の Lenovo PureSight ディスプレイを搭載し、Delta E <1の色精度に合わせて調整され100% の sRGB 色空間とカラーボリュームに対応しています。これにより、ディスプレイがどの明るさに設定されていても、完全な精度を実現します。これらのノート PC のラインナップには GeForce RTX 3050 GPU まで搭載することができます。
Acer の ConceptD 5 と ConceptD 5 Pro には、それぞれ最高で GeForce RTX 3070 Ti および NVIDIA RTX A5500 GPU を搭載することができます。1 インチ未満の厚さで、洗練された耐久性のあるメタルデザインにより、外出先に簡単に持ち運びできます。
HP ZBook Studio G9 は、薄くて軽いフォーム ファクターでプロレベルのパフォーマンスを提供するように設計されています。NVIDIA RTX A5500 または GeForce RTX 3080 Ti Laptop GPU、およびプロフェッショナルグレードの HP Dreamcolor ディスプレイを搭載した、HP ZBook Studio G9 は、マルチタスク、3D モデルのレンダリング、または強力なクリエイティブ ツールの使用に最適なパフォーマンスを提供します。HPはまた、GeForce RTX 3060 を搭載した HP Envy 16 も発表しました。美しいデザインと拡張ディスプレイを備えた、HP Envy 16 は、ビデオ編集者にとって素晴らしいノート PC です。
それは魔法ではなく、NVIDIA Studio にあります
今週の 「In The NVIDIA Studio」では、RTX GPU を使用した Blackmagic Design DaVinci Resolve18 の ビデオ編集を効率化するのに役立つ 3 つの新機能について詳しくご紹介します。
DaVinci Resolve は、編集、カラーグレーディング、視覚効果 (VFX)、およびオーディオ ポストプロダクションを行える唯一のオールインワン アプリです。NVIDIA Studio の利点は、GPU で高速化されたカラーグレーディング、ビデオ編集、およびカラースコープ、ハードウェア エンコーダーとデコーダーによるビデオ トランスコーディングの高速化、RTX で高速化された AI 機能など、ソフトウェアにも及んでいます。
複数の編集者、カラーリスト、VFX アーティスト、オーディオ エンジニアが、同じプロジェクト、同じタイムラインで、世界中のどこからでも同時に作業できる、信じられないほど価値のある新しいクラウド コラボレーションのアップデートに加えて、最近のアップデートでは、RTX GPU で高速化される多くの新機能も導入されました。
「自動深度マップ」 は、AI を使用してシーンの 3D 深度マットを即座に生成し、前景を背景とは別にすばやくグレーディングします。その逆も同様です。
この機能により、クリエイターはビデオにクリエイティブな効果や色補正を簡単に追加することができます。霧や雰囲気などの環境効果を追加して、ムードを変えることができます。また、ぼかしや被写界深度を追加してショットをさらに強化することで、さまざまな高品質レンズの特性を簡単に模倣できます。
「オブジェクトマスク トラッキング」は、AI を利用して、手動でロトスコープを行うことなく、何千もの固有のオブジェクトの動きを認識してトラッキングします。
マジックマスク パレット内にある「DaVinci Neural Engine」は、動物、乗り物、人、食べ物などの無数の要素を直感的に分離し、高度な二次グレーディングやエフェクト アプリケーションを可能にします。
「サーフェス トラッキング」は、RTX GPU に搭載されている CUDA コアを使用して、サーフェスをすばやく計算およびトラッキングし、劇的に歪んだり視点が変化したりするサーフェスにグラフィックスを適用します。
これにより、クリエイターは、移動するほぼすべてのものに静的またはアニメーションのグラフィックスを追加することができます。カスタマイズ可能なメッシュは、テクスチャのついたサーフェスの動きに追従します。つまり、動きのある人物のしわのあるTシャツのように、歪んだり視点が変化したりするビジュアルでも対応可能です。また、不要なオブジェクトのクローンをすばやく簡単に作成できます。
NVIDIA GPU がすべての大変な作業を行うことで、クリエイターはこれらの新しくアンロックされた機能を活用して、長時間の手作業を排除し、より多くの時間を制作に集中することができます。
AI で創造性を補う
新しい AI 機能は、面倒な作業を削減または排除することで、クリエイターをサポートします。
今月初めにバージョン 6.1 に更新された、Topaz Labs の Gigapixel AI は、NVIDIA GPU での顕著なパフォーマンスの改善により、写真をアップスケーリングする際の顔の回復に改善を導入しました。AI モデルを DirectML から TensorRT に移行することで、ユーザーは RTX GPU の Tensor コアを活用して、写真を最大 2.5 倍高速に処理できます。
現在入手可能な Marmoset Toolbag 4.04 には、多数の新機能が含まれています。1 つの例は、レイトレースされた被写界深度 (DoF) を含むカメラ オブジェクトの被写界深度です。被写体と焦点が合っていない領域の間の遷移がより自然になり、より高品質な効果が得られます。また、このアップデートでは、ソフトウェアが DirectX 12 に移行し、NVIDIA GeForce RTX のユーザーは 1.3 倍向上したレンダリング速度が得られます。
Reallusion は最近、iClone 8 と Character Creator 4 を発表し、それぞれの Omniverse Connector を更新しました。iClone 8 では、ActorCore キャラクターに NVIDIA ボリュメトリック ライティングと GPU アクセラレーテッド スキニングが導入され、スムーズなアニメーションを実現しています。
DaVinci Resolve 18 を含むこれらのアプリの時間節約 AI 機能はすべて、今日ダウンロード可能になった 5月の Studio ドライバに支えられています。
NVIDIA Omniverse の革新
世界中のクリエイターが、3D ワークフローを相互接続するためのハブとして Omniverse を活用しています。COMPUTEX では、Omniverse の新機能が発表および紹介され、クリエイターやテクニカル アーティストがこれまでになく迅速かつ簡単に制作できるようになりました。
Omniverse Cloud は、3D デザイナー、アーティスト、開発者がどこからでも簡単にコラボレーションできるようにするクラウド サービスのスイートです。Omniverse Cloud Simple Share は、アプリケーションによる早期アクセスで利用できるようになりました。Omniverse ユーザーは、ワンクリックで Omniverse シーンをパッケージ化して友人に送信できます。
Omniverse Audio2Face には、完全なフェイシャル アニメーションの制御や、オーディオ ファイルのみからリアルな表情を生成する AI を利用したアニメーション機能である Audio2Emotion など、数週間以内にリリースされる一連の新しいアップデートが予定されています。
Omniverse XR App (ベータ版) は、世界初の完全な忠実度のフル レイトレース VR であり、モデラーはすべてのリフレクション、ソフト シャドウ、無制限の光を見ることができ、特別なインポートなしでハイ ポリゴン モデルを即座にレンダリングできます。
Omniverse Machinima は、シーケンサーが刷新され、アニメーションおよびレンダリング機能が追加されたことで、3D アーティストが短編アニメーションの制作をこれまでになく簡単にできるようになります。また、『Post Scriptum』、『Beyond the Wire』、『Shadow Warrior 3』および『Squad』の新しい無料のゲーム アセットがアプリから利用できるようになりました。
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