NVIDIA Canvas アプリのベータ版がリリース、6 月の Studio ドライバーがダウンロード可能に、新しい NVIDIA Studio ノート PC が続々と登場、Omniverse Design With Marblesコンテストの開催
NVIDIA Studioのエコシステムは、主要なクリエイティブ アプリケーションに向けて、高速化やビジュアルの向上のための機能の改善に取り組んでいます。
Adobeは、同社の 3D 製品ラインナップが大幅にアップデートされ、Adobe Substance 3D コレクションに新しいツールが追加され、既存ツールがさらに強化されたことを発表しました。Substance 3D Painter、Designer、Samplerがバージョン アップし、新アプリケーションSubstance 3D Stagerが登場したほか、モデル、パラメトリック マテリアル、ライティングなどのまったく新しいアセット ライブラリが追加されています。これら 4 つのアプリケーションで構成される 3D コレクションは、RTX アクセラレーションによるレイトレーシング レンダリングとライト ベーキング、さらに AI を活用した各種機能で、3D アーティストの制作作業を飛躍的なスピードで支援します。
また、NVIDIAは、NVIDIA Canvasのベータ版を公開しました。NVIDIA RTX GPU をお使いのすべての皆様が、ちょっとした落書きを魅力的な風景画像に変えることができる、GauGAN のデモの機能を使えるようになります。
Canvas アプリは、9 種類のクリエイティブ アプリにパフォーマンス改善と信頼性強化が適用される 6 月の Studio ドライバー公開に合わせ、ダウンロード提供が開始しました。
Lenovo が発表した新しい NVIDIA Studio ノート PC は、クリエイターの期待に応えるパフォーマンスと信頼性を提供します。目を奪うようなコンテンツの制作がさらに高速に、さらに簡単になります。
さらに高精細な 3D の世界へ
強力なレイトレーシングと AI アルゴリズムを活用し、 3D コンテンツ制作を支援する Substance のアプリケーションは、3Dアーティストの定番アプリケーションとして長年親しまれています。この Substance 3D コレクションに新しいアプリが追加され、連携性がさらに強化されました。一貫性あるエコシステムが提供する操作環境により、初心者でもエキスパートでも、スピーディかつ簡単に、そして直感的かつ品質を犠牲にすることなく、3D デザインを制作できるようになります。NVIDIA RTX GPU をお使いの場合、ワークフロー全体で最大のパフォーマンスを引き出すことができます。
Substance 3D Stager は、リアルなシーンの合成、ライティング、レンダリングを可能にする新しいアプリです。アーティストは、オブジェクトの配置と調整をリアルタイムで行うことができ、さらにRTX GPU によるアクセラレーションを活用したインタラクティブなレイトレーシングが可能になったため、ライティングとシャドウを正確にレンダリングしながら感覚に頼ることなくシーンの作業を進めることができます。最終フレームのレンダリングでも、RTX GPU による大幅な高速化のメリットを活かすことができます。
もうすぐ提供が開始される Substance 3D Modeler (プライベート ベータ版) では、エコシステムの将来性を感じていただけるでしょう。Modeler を使うことで、コンセプト アート、スケッチ、プロトタイピングなどクリエイティブ プロセスのあらゆる段階で、3D モデルの作成と合成が可能になります。このアプリケーションではクロスプラットフォームの Vulkan API で RTX GPU の性能を利用します。プライベート ベータ版の詳細とお申込みについては、こちらをご覧ください。
Substance 3D Designer では、事前構築されたリソースからマテリアルとモデルを生成することも、非破壊環境でゼロからマテリアルを作成することもできます。Substance Painter では、カラーとマテリアルをカスタマイズして 3D モデルに直接適用できます。いずれのアプリでも、NVIDIA Iray のライブ ビューポイントを利用することでスムーズなリアルタイム編集を実現し、レイトレーシングされた焼き込みに RTX アクセラレーションを活用することで、レンダリングを大幅に高速化しています。
Substance 3D Sampler (旧称: Alchemist) では、物理サンプルや写真が、そのまま利用可能な高品質な 3D マテリアルに変換されるため、マテリアルをゼロから構築する手間がなくなり、貴重な時間を節約できます。RTX のインタラクティブなレイトレーシングにより、劣化や摩耗その他のリアルなエフェクトを、リアルタイムでマテリアルに適用することができます。このような処理は CPU だけでは不可能です。Sampler には、いずれも NVIDIA RTX GPU を基盤とする AI 機能である Image to Material および Delighter が搭載されています。
Adobe Substance 3D コレクションの生産性を最大化し待機時間を最小化するには、RTX GPU を搭載した NVIDIA Studio システムで利用するのがお勧めです。これからの 3D 作業をより快適なものにするため、ぜひ 30 日間の無料トライアルで Substance 3D コレクションを体験し、コミュニティに参加してください。
落書きを、驚くほどフォトリアルな風景画像に変換
ベータ版がリリースされた新しいアプリ NVIDIA Canvas を使うと、色ではなく素材を使ったクリエイターの描画作業が可能になります。RTX で高速化されたAI が、ブラシの軌跡を本物そっくりの画像に変換します。まるで写真のようにに洗練された変換結果はアプリにリアルタイムで表示されるため、クリエイターが想像したイメージを、すぐに見ることができるのです。
さらに、このツールにはスタイル フィルターがあり、生成した画像を特定の画家のスタイルに変換することができます。NVIDIA Canvas は別々の画像をつなぎ合わせたり、テクスチャを切り貼りしたりするだけでなく、アーティストのようにまったく新しい画像を制作するのです。
RTX をお使いの場合、Canvas ベータ版をダウンロードできます。ぜひお試しいただき、NVIDIA フォーラムにフィードバックをお寄せください。
ドライバー更新のお知らせ — 6 月の Studio ドライバーでは、各種の新機能とパフォーマンス向上の機能強化を提供
NVIDIA の 6 月のアップデートでは、Studio ドライバーとして以下の主要機能のサポートが初めて追加されています。
- Resizable BAR – CPUのグラフィックス メモリへのアクセスを効率化することで、GeForce RTX 30 Series GPU の性能をさらに向上します。
- Dynamic Boost 2.0 – NVIDIA Ampere アーキテクチャー搭載ノート PC の CPU、GPU、GPU メモリの最適な電力バランスを AI によって調整する Dynamic Boost 2.0 が、クリエイティブ アプリに最適化されました。
- 仮想化サポート – GeForce GPU の視覚化サポートにより、Linux ホスト PC のユーザーが、仮想 Windows ゲスト OS で GPU パススルーを実行できます。
6月の Studio ドライバーにより、大手 3D レンダラーのパフォーマンスもさらに向上します。最も顕著なのが Blender で、モーション ブラー レンダリングを最大 41% 高速化できます。
ゲーム コンテンツや動画コンテンツを人気のライブ ストリーミング サービスにキャプチャー カードなしでキャプチャーおよび配信できる人気アプリ、 NDI 5 に、NVIDIA Decode のサポートが追加されました。これによりユーザーは、最大 4K 120 FPS のコンテンツをシームレスに配信および録画できるようになります。
Substance 3D の各種アプリ、NVIDIA Omniverse、NVIDIA Canvas (ベータ版)、Adobe Premiere Pro、Adobe Lightroom、NDI 5、Pixotope 1.5、Red Giant Universe など、今回のドライバーで最適化されるアプリの全リストについては、リリース ノートのハイライトでご確認いただけます。ぜひご覧いただき、6 月の Studio ドライバーをダウンロードしてください。
最新の Studio ノート PC をご紹介
Lenovo は最近、新しい超薄型 ThinkPad P1 Gen 4 を含む、3 種類のプロフェッショナル向け NVIDIA Studio ノート PC の提供を新たに開始しました。
場所を選ばないクリエイティブな作業を実現するために再設計された ThinkPad P1 では、熱設計が強化されたことで、最新の NVIDIA RTX Laptop GPU (最上位で RTX A5000 または GeForce RTX 3080) を超薄型のフォーム ファクターに組み込むことに成功しました。最新の 16 インチ パネルを採用しつつベゼルをスリム化しているのも、同モデルの特長です。
最も要求の厳しいクリエイティブ用途を想定して設計された新しい ThinkPad P15とThinkPad P17 Gen 2 は、ThinkPad P1 と同様に最上位で RTX A5000 または GeForce RTX 3080 GPU を搭載、それぞれ 15.6 インチおよび 17.3 インチの UHD OLED カラーキャリブレーション ディスプレイが組み込まれています。
HPは、パフォーマンス ワークフローのために設計されたノートPC、ZBook Studio G8を発売しました。最高でNVIDIA RTX A5000またはGeForce RTX 3080 Laptop GPUを搭載し、クリエイティブなプロジェクトのレンダリング、デザイン、マルチタスクをシームレスに行うことができます。DCI-P3 PANTONE® として認証された100%DreamColor Displayを搭載しながら、重さは約1.5kgと軽量で、アーティストは外出先でも簡単に創作活動を行うことができます。
最近 Dell が発表した Studio ノート PC (XPS 15 および 17、Inspiron 15 および 16、Vostro 15ノート PC、Precision 5560、5760、7560、7760 プロフェッショナル向けノート PC) は、現在ご購入いただけます。
RTX 3070 GPUを搭載した Acer の ConceptD 300 デスクトップ PCと、RTX 3060、3070、3080 GPU のいずれかを搭載し、 PANTONE 認証取得済みで複数のディスプレイモードを提供する 4K UHD ディスプレイのConcept 7 Ezel も、いよいよ販売が開始されました。
NVIDIA Omniverse の新しい #CreateWithMarbles コンテストを開催
あの #CreateWithMarbles が帰ってきました。2 回目を迎える今回も、あらゆるスキル レベルのクリエイターに向けたシンプルなコンテストとして開催されます。参加者は、事前構築済みの Marbles RTX アセットのコレクションと Omniverse Create を使用して、ビー玉が通過する一連の流れを組み立てます。ビー玉を配置し、Omniverse の物理計算とパストレーシングまたはレイトレーシング モードを有効化し、シーンにライティングを適用し、レンダリングしてください。
クリエイターの皆様は、米国時間7 月 30 日までに動画で応募してください。入賞者には、3 種類の最先端の RTX 対応 NVIDIA GPU のいずれか 1 つが贈呈されます。
その他のヒントやテクニックについては、コンテストのチュートリアルをご覧ください。 Omniverse のエキスパートと交流できるフォーラムや Discord Serverの利用もお勧めです。
その他の最新情報については、NVIDIA Studio ニュースレターの購読をお申し込みください。