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NVIDIA RTX が Adobe Substance Alchemist と Blender の新しい AI 機能を高速化

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Substance Alchemist と Blender の最新版がAI を使ったデノイジングとマテリアル作成で何百万人ものアーティストの制作ワークフローを加速

世界中のアーティストやデザイナーの制作ワークフローが、AI と NVIDIA RTX GPU によって大きく加速されようとしています。

Substance AlchemistBlender の最新版は、デノイジングやマテリアル作成など AI を利用した機能を導入して、世界の何百万というコンテンツ クリエイターに AI のパワーをもたらします。

写真を使ってリアルなマテリアルを作成する Substance Alchemist

先日のリリースで、Adobe のマテリアル作成ツールである Substance Alchemist は、AI によって Image to Material 機能をアップグレードしました。この機能により、アーティストは現実世界のサーフェスの写真をキャプチャし、コンテンツ制作に使える 3D 用のテクスチャを作成できます。これはリアルなマテリアルをより速く簡単に作るための方法です。

Image to Material は、NVIDIA RTX GPU によって高速化され、写真の中の形状や物体を認識する AI アルゴリズムを実行します。ベース カラー マップ、高さマップ、法線マップを含む、高品質で正確なテクスチャ マップを自動的に生成するため、アーティストはマップのリファインメントに時間を取られることなくクリエイティブな作業に注力できます。

最後には、ボタンをクリックするだけで、これまでよりも精密なマテリアルが仕上がります。

Adobe の プロダクト マネージャーであるバプティスト マントー (Baptiste Manteau) 氏は次のように述べています。「AI の力によって、アーティストは高品質のデジタル マテリアルを数分で、それも 1 枚の写真から作れるようになりました。物理的な世界をデジタルのマテリアル作成プロセスに持ち込むのは、Substance Alchemist にとってわくわくするような次へのステップです」

AI を利用した Image to Material 機能は、Bitmap 2 Material (B2M) に代わって写真を Alchemist にインポートします。AI の力がなければ、B2M が写真の中の形状を正しく識別するのは難しく、B2M によるテクスチャ マップでは、アーティストがさらに時間をかけて手動でリファイン、微調整、ライト除去を行わなければなりませんでした。


「Bitmap 2 Material」と AI を利用した「Image to Material」の品質の比較

Oneblock City の共同所有者で ArchViz のアーティストであるダニエル マーグナート (Daniel Margunato) 氏は次のように述べています。「デザイナーはいつも時間と戦いながら仕事をしています。Alchemist の Image to Material を Quadro RTX 5000 で実行すると、非常に細密な画像をほぼ一瞬でロードし、分析、レンダリングすることができます。節約した膨大な時間は、自分のデザインを細かく調整して磨き上げるのに使えるので、これは大変なぜいたくと言えます」

AI デノイジングでビューポートのインタラクティビティを加速させる Blender

今月の初めにリリースされた Blender 2.83 では、アーティストはビューポートでのデザイン作業に、AI を利用したデノイジング (部分的なレンダリング結果から最終イメージを予測するプロセス) を組み込むことができます。これにより、どういう見え方になるのかを完全に把握した上で、新しいアイデアを探求し、デザインの選択肢を素早く繰り返し試すことが可能になります。


画像制作: Efflam Mercier

Blender の AI デノイジングは、NVIDIA OptiX SDK をベースにしており、RTX GPU の AI 機能で高速化されています。その土台には、Blender Cycles 2.81 で導入された RTX で高速化されたレイトレーシングと、バージョン 2.82 で実現した最終フレーム レンダリングの速度向上があります。

この猛スピードのアップデートは、RTX アクセラレーションが 3D アーティストや 3D デザイナーにもたらす革新的進歩に対する、Blender のオープンソース開発コミュニティが熱望していることの表れです。

Blender の開発マネージャーである ダライ フェリント (Dalai Felinto) 氏は次のように述べています。「私たちは NVIDIA と緊密に連携して、Blender Cycles のレンダリング性能を継続的に向上させてきました。そして NVIDIA RTX GPU を使ったレイトレーシングの性能を最適化するために NVIDIA OptiX を統合し、Cycles のためのまったく新しいバックエンドを共同で完成させました。これによって、ユーザーは時間を大幅に節約できるようになり、制作上の自由はさらに拡大するでしょう」

RTX で高速化されるレイトレーシングと AI デノイジングの強力な組み合わせをビューポートで使うと、いかに 3D 制作がインタラクティブなものになり、その結果アーティストが新しいアイデアの探求に集中してあの完璧なショットにたどり着けるようになるかをご覧ください。

Blender の OptiX デノイジングに関するユーザーのご意見をご紹介します。

CGI アーティストで CGI のインストラクターでもある aka askNK のンコロ アンセレム (Nkoro Anselem) 氏は次のように述べています。「単一のスタイル化されたショットや、クリーンなプロダクション品質のレンダリング結果が必要なときに、OptiX デノイジングを使うと時間を大幅に節約できます。ライトや動きで遊べて、リアルタイムのフィードバックを得られるのです。これは Blender を使った仕事のやり方を変えるでしょう」

343 Industries のシニア コンセプト デザイナーであるベン マウロ (Ben Mauro) 氏は述べています。「NVIDIA OptiX を使った Blender Cycles のアップグレードで、ビューポートと最終レンダリング時間が大幅に高速化しました。納期を守るためには 1 秒 1 秒が大切になるような私の仕事にとって、AI ベースのデノイジングは素晴らしいアセットであり、時間を大幅に節約してくれます」

コンテンツ制作ワークフローに AI を利用した機能を取り入れる人気のクリエイティブ アプリケーションはますます増えており、Blender と Alchemist の最新版もこれに加わります。この他には、Adobe Premiere Pro および LightroomAutodesk VREDBlackmagic Design DaVinci ResolveChaos Group V-RayCorelDRAW Graphics SuiteLuxion Keyshot などがあります。これらのアプリはパラダイム シフトの一端を担っており、コンテンツ クリエイターの時間を大幅に節約しています。

アプリケーションの最新版で最適な体験を得るには、最新の NVIDIA Studio ドライバまたは Quadro ODE ドライバをお使いください。ドライバは GeForce Experience または Quadro Experience アプリの他、ドライバのダウンロード ページからダウンロードできます。

その他の NVIDIA RTX 対応アプリケーションについて、詳細をご覧ください。

メイン画像提供: Daniel Margunato


Stanley Tack

Stanley Tack is a Product Manager at NVIDIA, focusing on NVIDIA Holodeck and virtual reality technology. Stanley holds an MBA from Kellogg School of Management, an MS from Northwestern University, and a BEng from the University of Pretoria.

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