クラウドでの新たな体験: GeForce NOW のオープンプラットフォームで PC ゲーミングはさらなる高みに

by Phil Eisler · August 28, 2019

GeForce NOW、Android アプリでモバイルに対応へ

今年はクラウドゲーミングが勢いを増していますが、私たちはかなり前から、クラウドでの体験を楽しんでいます。これまでに GeForce NOW サーバーから 1,000 タイトルを超えるゲームがストリーミング配信され、ゲームプレイの総時間数は 3,000 万時間に上っています。

GeForce NOW のパブリックベータ版の提供を開始して以来、NVIDIA は最高のクラウドゲーミングサービスの開発に集中してきました。NVIDIA はクラウドからプレイしたいと考えている何百万人ものゲーマーの皆さまに向けて、ベータ期間を終えたサービスを今後数か月以内に開始する予定です。またそれと同時に、NVIDIAは 2 つの重要なマイルストーンを達成しようとしています。

まずは、ドイツのフランクフルトデータセンターを皮切りに、NVIDIA の GFN ネットワークに向けて、GeForce RTX による画期的なグラフィックスパフォーマンスの提供を開始します。さらに NVIDIA は、GeForce NOWを Android 端末に対応させ、年内にその提供を開始します。

GeForce NOW の新たな地域でのサービス開始については、GeForce NOW Alliance パートナーから近日中に詳細が発表される予定です。初期パートナーであるソフトバンクは日本で、LG U+は韓国で、それぞれ GeForce NOW のサービスを提供開始する予定です。

RTX のパフォーマンスをクラウドで

NVIDIA は、今年開催した GPU テクノロジカンファレンスで RTX サーバーを発表しました。そしてこの度、そのサービス展開を開始します。GeForce RTX のパフォーマンスをいち早くご利用いただけるようになるのは、北カリフォルニアとドイツのゲーマーの皆さまです。将来的には、北米と欧州全域のデータセンターに拡張し、次世代ゲーミングをクラウドでお楽しみいただけるようにしてまいります。

新たに 20 億台のスクリーンでゲーミングが可能に

ゲームプレイに適した性能を備えていない 10 億台もの PC にすでにベータ版という形で楽しい体験をもたらしている GeForce NOW が、もうすぐ世界有数の人気を誇る Android 端末にも対応します。これには、LG とサムスンのフラッグシップモデルも含まれます。

PC や Mac、SHIELD TV のときと同様に、NVIDIA は Android 用モバイルアプリのリリース時にもベータ版を提供し、引き続き体験の向上と最適化を進めていきます。モバイル体験を最大限お楽しみいただくには、SHIELD コントローラー、Razer Raiju Mobile、Steelseries Stratus Duo、Glap Gamepad (韓国) といった Bluetooth 対応ゲームパッドを使ってプレイされることをお勧めします。ゲームによっては、ゲームパッドがなければ Android 端末でプレイできない場合があります。

ゲーマー、パブリッシャー、開発者のためのオープンプラットフォーム

このサービスは人気のあるデジタルゲームストアと接続し、ゲーマーの皆さまは各自のゲームライブラリを持ち込むことができます。その対象には、「Control」 (近日リリース予定)、「Fallout 76」、「フォートナイト」、「シャドウオブザトゥームレイダー」、「Wolfenstein: Youngblood」、「World of Tanks」などの最新作やヒット作も含まれます。これによって、自分がすでに所有しているゲームをデバイス (PC、Mac、SHIELD) を問わずにプレイできます。年内には新たなプラットフォームにも対応する予定です。

NVIDIA はすでに 500 本を超えるゲームをサポートしており、さらに数千のゲームに対応する予定です。また、NVIDIAのライブラリに正式に加わる前でも、ユーザーがお気に入りのゲームをもっとプレイできるようにする方法を検討中です。

人気のデジタルゲームストアで購入したゲームは、ローカルにダウンロードしてプレイすることもできます。GeForce NOW を利用してクラウドでプレイするために再度購入する必要はありません。これはつまり、開発者がゲームを新たなプラットフォームに移植する手間をかける必要や、パブリッシャーが新しいビジネスモデルを導入する必要がないということでもあります。