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より高い標準の実現を目指して: NVIDIA が業界の安全グループに貢献

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ISO、SOTIF、ASAM でリーダー的立場にある自動運転車開発チームが、CLEPA とも協力

安全性こそが私たちの原動力であり、最高の品質基準を満たす自動運転車を目指し、私たちが世界中の自動車業界と連携している理由です。

NVIDIA は自動運転車に関する規格や規制の制定を行う主要な国際組織に協力しています。そのような組織の例としては、ISO (国際標準化機構)、UNECE (国際連合欧州経済委員会)、NHTSA (米運輸省道路交通安全局)、ASAM (自動化システムおよび計測システムの標準化協会) が挙げられます。

様々な業界のリーダ達との共同作業に加え、NVIDIA は、高度なコネクテッド機能を搭載した自動運転車を扱う CLEPA (欧州自動車部品工業会) のワーキング グループでリーダーを務めることになりました。この欧州の自動車部品メーカーで構成されるグループは、UNECEによる自動運転車の新たな評価方法の開発に貢献しようとするものです。

大手自動車メーカー、サプライヤー、スタートアップ企業がメンバーとして名を連ねるこれらの組織は、自動運転車に関する規制や規格の検討において大変重要な役割を果たしています。

NVIDIA には、シミュレーション技術と機能安全の分野で培ってきた豊かな歴史があります。NVIDIA の自動運転車チームは、自動車の安全性とエンジニアリングに関する貴重な経験を有しています。さらに私たちは、その中で得た教訓をどのように活かしているかを公開しており、米国の道路交通安全局に提出した包括的な報告書でも詳しくご覧いただけます。

これらのグループに参加することによって、私たちは私たちの経験を自動車業界と共有し、考え得る最善の規格が制定されるよう協力しています。

仮想環境での実証

業界 は「監査による評価」、「コースでの試験」、「実環境での試験」、「仮想環境での試験 (シミュレーション)」という 4 つの主要な実証領域を検討対象にしています。シミュレーションは自動運転車の開発における強力な手段となっており、NVIDIA DRIVE Constellation のようなプラットフォームを利用することで、メーカーは独自の技術に対し、稀な状況や危険な状況を含め、長距離の走行試験を行うことができます。しかもその際には、実環境で同じ距離を走行することを想定した場合に比べ、わずかな時間しかかかりません。

この機能は、検証と妥当性確認を行う上で特に有益です。実環境で他の道路利用者を危険にさらさずに再現することが難しいエッジケース (特殊なケース) などの状況に対し、規制当局が専用の試験を設計できるためです。

また NVIDIA は、メーカーやTier1サプライヤー、ツール ベンダー、エンジニアリング サービス プロバイダー、研究機関からの専門家が集まるドイツ拠点の標準化団体 ASAM と協力し、シミュレーション試験の用語標準やテスト標準の更新に当たっています。

このような共同作業を通じ、シミュレーション シナリオの作成に向けたオープンな規格を制定し、道路のトポロジー表現、センサー モデル、ワールドモデル、さらに業界が自動運転車の導入に向け実証手法を向上させるための基準や主要な性能指標も定義します。

機能安全

自動運転車に求められるのは、新たな形の検証だけではありません。安全性そのものに関する最新の規格も必要です。

ISO 26262 は、今日の車両の機能安全について定めた規格であり、自動車のハードウェアと低レベル ソフトウェアを対象として、故障の発生を防ぐための部品の仕様を規定しています。しかしながら、はるかに高いレベルのソフトウェアと機械学習を利用する自動運転車では、機能安全に関してまったく新しい考え方も求められます。

このギャップを解消するため、業界は新たな規格として SOTIF (Safety of the Intended Functionality) とも呼ばれる ISO 21448 の開発を進め、車両のすべてのコンポーネントが正常に機能している場合でさえ起こり得る、許容不可能なリスクの回避を目指しています。

例えば、車両に搭載されたディープ ニューラルネットワークが標識や路上の物体の識別を誤ると、ソフトウェアが異常動作したわけではなくても、危険な状況が生じる可能性があります。

これらの状況を定義するのとても複雑ですが、緊密な協力を通して問題に取り組み、国際標準へ向け業界全体で作業することで、お互いの経験を共有し、他者から学び、そして自動運転車の安全な導入に向けた強固な基盤を築いていきます。


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