現在のイノベーションに便乗しようとする企業がある一方で、新しいテクノロジに向けて業界を先導する企業があります。
先月、サンフランシスコ ベイエリアに詰めかけた 1,600 人の報道陣と招待客の前で、NVIDIA と提携している Audiは、最先端の新型自動車 SUV e-tron を発表しました。
自動車メーカーの Audiにとって初となる完全電気自動車には、NVIDIA との深い協力関係から生まれた副産物である素晴らしい運転席が備わっています。両社は車載インフォテインメント分野で 10 年以上前に提携を始め、続いて Piloted Driving、そして今では次世代型高級車にまで協力分野を広げました。
Audi の CEO であるアブラハム ショット (Abraham Schot) 氏は、この自動車の発表に際し次のように述べています。「e-tron によって、当社は電気自動車という新世界と、上質な車を製造してきた 100 年以上の経験を融合させます」
Audi は、電化された製品ラインである e-tron をコンセプトモデルとしてまず 2009 年に紹介し、それ以降、持続可能性への姿勢に基づいてそれを発展させ、何年もかけてさまざまな電気自動車のモデルを発案してきました。同社の生産ラインに初めて加わる完全電気自動車 e-tron は、業界リーダーである Audi が新局面に突入したことの証となっています。
毎日の移動のための「スマート空間」
明るく光るディスプレイを即座に起動させ、e-tron は毎日の通勤をストレスのない体験へと変貌させます。
95kWh のバッテリーを備えたこの電動 SUV は、ヨーロッパの試験場でのテストによると、1 回の充電で約 400 km の走行が可能です。Electrify America の高速充電スタンドにも対応しており、わずか 30 分で 80% まで充電されます。この長距離航続性能があるため、e-tron はいつでも、どこへでも行くことができます。航続距離に関する心配は不要です。
ナビゲーション、エンターテイメント、そして車内のコントロールに、e-tron は最新型のインフォテイメント システム、 Audi MMI を利用します。NVIDIA の技術が活かされたこのシステムが、ドライバーの手元に快適性と利便性をもたらします。幅広のディスプレイによって、精細な画像がはっきりと映し出され、ドライバーが情報にいつでも簡単にアクセスできるようになっています。
NVIDIA の技術が活かされたインフォテイメント
システム、Audi MMI がドライバーの手元に快適性と
利便性をもたらします。
Audi のチーフ デザイナーであるマーク リヒテ (Marc Lichte) 氏は、次のように述べています。「このレイアウトはドライバーに向けたものとなっており、形や素材、音、そして光が調和しています。これは言わば、スマート空間です」
上質な車内空間
エンジンによるスペースの圧迫がないため、e-tron は大人 5 人が快適に座れるだけの広い車内空間を確保できています。また、e-tron には仮想のサイドミラーがディスプレイに映し出される機能があります。統合された通行料金支払いモジュールも搭載されており、ドライバーは料金支払い用の電子タグをぶら下げておく必要から解放されます。こういった機能によって、e-tron は車載テクノロジを次のレベルへと引き上げます。最高級の空間に新たなイノベーションの層を付け加えるのが、ハイテクのダッシュボードなのです。
e-tron の洗練されたダッシュボードは、Audi のセダン A8 や A7 で見られた、流れるようなバーチャル コックピット デザインの発展形です。その中核に NVIDIA の技術を搭載したこのシステムは、運転とエンタテイメントに関する機能を、なめらかな画質でディスプレイに映し出します。
業界を牽引するテクノロジと、NVIDIA との協力関係によって生まれた製品である Audi e-tron が、電気自動車の発展に勢いを与えます。