世界で最も重要なコンシューマーエレクトロニクスの展示会が、先週ラスベガスで開催されましたが、世界で最も重要なコンシューマー エンターテイメントの分野も、見過ごすことはできません。

その分野とは、「PC ゲーミング」です。

NVIDIA は、もちろん、今回の CES で多くのニュースを提供しました。例えば、大画面での PC ゲーミング体験を実現する新しい Big Format Gaming Displays を発表しました。また、PC ユーザー向けの GeForce NOW ベータ版^* を拡張することで従来よりもはるかに多くの PC に AAA タイトルのゲーミングをお届けするほか、ゲームプレイをカスタマイズできる GeForce Experience の新機能も展開します。

PC ゲーミング市場は、330 億ドル規模の巨大さを誇り、今も成長を続けています。具体的な数字を見ていきましょう。

まず、現時点では、世界中に 10 億人以上の PC ゲーマーがいますが、この数字は 2020 年までに 14 億人にまで伸びる見込みです。

この数字からも、世界で最も新しいスポーツ観戦分野として e スポーツが台頭してきていることが分かります。ファンの数は 2020 年までに 6 億人近くまで増える見込みで、この数字は 2016 年のほぼ 2 倍になります。

また最近はゲーム実況が、世界で最も新しいマスメディアの一形態となりつつあり、6 億 5,000 万人以上の視聴者が、YouTube や Twitch.tv のようなチャネルでプレイ動画を見ています。

例えば、『PlayerUnknown’s Battlegrounds』 (プレイヤーアンノウンズ バトルグラウンズ、以下「PUBG」) というゲームがあります。この流星のように登場した、熱狂的な乱戦状態を楽しむゲーム (開発したのは Bluehole 社) は、PC というプラットフォームがなければ実現できなかったはずです。わずか数か月で、世界中から数百万人のゲーマーが PUBG に参加し、その実況動画は多くの視聴者を獲得しました。

今日の時点でこのゲームを見たことがある視聴者の数は、2 億人に達しています。この数字は、「サンデー ナイト フットボール」の視聴者数の 10 倍です。プレイしているゲーマーの数は、視聴者数よりも少ない 2,500 万人で、そのうち 90% は GeForce を使っています。

ゲーム中のプレイ画像も、ソーシャル メディアや NVIDIA のゲーム内フォトグラフィー ツール「Ansel」のようなソフトウェアを利用することで、独自の芸術形態として数多くのファンを獲得するまでになっています。

NVIDIA Ansel により、ゲームの世界を今までにない形で探求することが可能に。

これらの数字の背景に、他に類を見ない好循環が生まれています。

PC のプラットフォームはオープンであるため、その技術的な進歩は止まることがありません。こうした進歩の結果、PC の能力はさらに増強され、PC ゲーミングも、より多くの開発者を引き付けています。これらの開発者が、さらに魅力的なコンテンツを創造することで、ファンの数も増え続けています。

NVIDIA も、この好循環を促進するために貢献を続けてきました。

T&L、プログラム可能な頂点シェーダーとピクセル シェーダー、そして GPU の発明などのテクノロジに関して言うなら、PC の 3D グラフィックス イノベーションの大部分は、NVIDIA が実現してきたものです。

そして NVIDIA は今後も、PC ゲーミングの発展を目指します。

当社のフラッグシップ製品である GeForce GTX 1080 Ti GPU は、ゲーミング用の新世代の超高精細ディスプレイを実現し、新しい没入型の仮想現実体験をサポートするほか、さまざまに遊べる新しい視覚効果の豊富なパイプラインをゲーム開発者に提供します。

NVIDIA の創業者兼 CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang) が、2017 年 3 月に GeForce GTX 1080 Tiを発表しました。

NVIDIA は、ゲームプレイ画像を共有する機能と、他のプレイヤーのプレイ画像を見る機能も提供ています。GeForce Experience はこれまでに、10 億以上の画像や動画を撮影してきました。

これだけではありません。NVIDIA は先週の CES で、プレイヤーによるゲーム映像のカスタマイズをサポートする GeForce Experience の新機能「NVIDIA Freestyle」のほか、画期的なゲーム内フォトグラフィー ツール「NVIDIA Ansel」の更新版 UI を発表しています。

現在のゲーマーの数は 10 億人――さらなる 10 億人を目指して

NVIDIA は 2018 年も、ゲーミングへの取り組みの拡大を続けます。

最新の成功事例は、任天堂のゲーム機「Nintendo Switch」で、昨年の発売以来、1,000 万台以上が売れています。これは、世界中、そして米国と日本で、ゲーム機として史上最速ペースの売れ行きを記録している PS4 にも匹敵する数字です。

Switch に搭載されている NVIDIA のプロセッサには、GeForce ゲーミング グラフィックス カードと同じアーキテクチャの GPU が含まれています。

NVIDIA は、ディスプレイそのものの大型化にも取り組んでおり、CES にて、新世代の 65 インチ 4K HDR ゲーミング ディスプレイを発表しました。その名も「Big Format Gaming Displays」 (BFGD) です。

BFGD は、サクサク動くスムーズなゲーミング体験を PC ゲーマーに提供します。

そして、輝かしい受賞歴を誇る NVIDIA の Max-Q デザインにより、軽量な薄型ノート PC を使用するゲーミング カテゴリも流行しつつあります。前世代のゲーミング ノート PC と比べて 3 倍の速度と 1/3 の厚さを実現する Max-Q は、すべての大手ノート PC メーカーに採用されています。このためゲーマーは、お気に入りの PC ゲームをどこへでも持ち運べるようになりました。

ゲーマーの数だけでなく、楽しいゲームの数もますます増えていく

PC ゲーミングの世界では、アクションゲームが花盛りですが、NVIDIA は、今後もその中心に居続けます。

そしてゲーマーのあなたにも、ますます睡眠不足になるような素晴らしいゲーミング体験を提供することをお約束します。

*「GeForce Now」は現時点で国内における展開は未定