Autodesk Mayaを利用されている3Dアーティストや3Dデザイナーの皆さまは、mental rayレンダリング・ワークフローの大幅な向上をまもなく実感していただけるようになります。
NVIDIAは、Maya 2017ユーザーの皆さまを対象に、本日からmental rayを無料のベータ版として直接提供します。
Maya 2017向けmental rayによる機能強化
新しい「NVIDIA mental ray for Maya」は、先進的なインタラクティビティを備えたファイナルフレーム・レンダリング機能をMayaのビューポートに直接提供します。高品質のグローバル・イルミネーションでは、1つの品質調整スライダで制御できる使いやすいGI-Nextソリューションによって、これまでの2倍の高速化を達成しました。
また、GI-NextはGPUアクセラレーションに対応しているため、1つの最上位GPUを追加するだけで10~20倍の高速化が可能になります。これらすべての機能強化によって、クリエイティブなプロセスを加速する、ライティングやマテリアルの編集に最適なインタラクティブ・ワークフローが実現します。
現在のmental rayユーザーの皆さまは、最小限の操作でGI-Nextをご利用いただけます。皆さまのシーンですでに何らかのグローバル・イルミネーションを使用されている場合は、GI-Nextに切り替え、GPUアクセラレーションを持っている場合にはこれを有効にします。それだけで完了です。
GI-Nextは、既存の照明やシェーダーと完全な互換性を備えており、GPUかCPUかにかかわらず同じ結果をもたらします。GPUメモリに読み込むのはジオメトリーだけなので、テクスチャを多用するシーンでも処理速度が低下することはありません。
「当社では、Mayaでmental rayを5年間使用してきました。統合サンプリングによって、1フレームあたり平均30~40分で映画品質のレンダリングを行えます。おかげで、これまで大規模なレンダー・ファームに投資することなく、予定どおり納品をこなすことができました。今後は、新しいmental rayのインタラクティブ・ビューポートとGI Nextを、すべてGPUアクセラレーションによって利用できるようになるので、非常に楽しみです」 — Hollywood Visual Effects、VFXスーパーバイザ、ジェイソン・ハウィー(Jason Howey)氏
Foxのテレビ・シリーズ『The Mindy Project, Season 2 Finale』で使用された
「エンパイア・ステート・ビルディング」、制作:Hollywood Visual Effects
NVIDIAは、リリースされたMaya 2017バージョンに対する運用テストを完了したのち、2016年夏にはmental ray for Mayaの提供を開始する予定です。今後、mental rayはNVIDIAから直接提供されるため、ユーザの皆さまはMayaのアップデートを待たずに新機能やアップデートをご利用いただけるようになります。
mental rayの実際の動作をぜひご覧くいただくには、アナハイム・コンベンションセンター(Anaheim Convention Center)で7月26~28日に開催されているSIGGRAPHのNVIDIAブース(509番)にお越しいただくか、mental rayやGPUレンダリングに関する講演にご参加ください。展示会の最新情報については、#SIGGRAPH2016をフォローしてください