ビジュアル エフェクトを手掛けるスタジオが RTX サーバーのパイオニアとなり、最終フレーム レンダリングを加速

投稿者: Nicole Castro

英国の UNIT が NVIDIA RTX サーバーと Quadro RTX GPU を採用し、より速いコンテンツ制作ワークフローと GPU 高速化 レンダリングを実現

従来、映画品質のビジュアルの制作は、時間もお金もかかるプロセスでした。

しかし、この状況は変わりつつあります。ロンドンを拠点とするビジュアル エフェクトを手掛ける UNIT は、NVIDIA RTX サーバーの利用法を開拓し、映画、テレビ、コマーシャルのポスト プロダクション、デザイン、グレーディング、オーディオ、コンピューター グラフィックスに関する作業のレンダリング ワークフローを劇的に高速化させています。

最高のレンダリング ソリューションを探していた UNIT は、Maxon の Redshift レンダラーを試していた際に、NVIDIA Quadro RTX カードと組み合わせることで、そのパフォーマンスが CPU ベースのシステムよりもはるかに高速であることを発見しました。

そこで UNIT は、8 基の NVIDIA Quadro RTX GPU を搭載したカスタムのレンダー サーバーを開発し、社内のアーティストのワークステーション 1 台 1 台を Quadro RTX カードでアップデートしました。RTX サーバーによって業務全体が合理化されたことで、GPU が簡単に交換可能ですべてのアーティストが使用しやすいものへと変わりました。

RTX によるレンダリングで UNIT がスピードアップ

「NVIDIA RTX が実現する驚異的なレンダリング スピードが、UNIT に大きなパラダイム シフトを引き起こしています」
– UNIT、クリエイティブ ディレクター、ヌーノ ペレイラ (Nuno Pereira) 氏

レンダリングはクリエイティブなプロセスの重要な要素ですが、プロダクション レンダリングのスループットが課題となることがあります。UNIT は映画品質のリッチなビジュアル エフェクトの制作に欠かせないパワーを確保しながら、プロダクション パイプラインを強化したいと考えていました。[

スタジオが実施した NVIDIA RTX サーバーにて高速化されたレンダリング パフォーマンスに関する初期テストでは、レンダリング時間が CPU の場合の 80 分から、55 秒へと短縮されました。

UNIT の 3D 担当クリエイティブ ディレクターであり、VFX の責任者でもあるヌーノ ペレイラ (Nuno Pereira) 氏は、次のように述べています。「一部のアーティストは、ショットのプレビューに最終フレーム レンダリングを使用するようになっています。つまり、今日のレンダリング スピードが非常に速いためです。Quadro RTX のおかげで、創造力をより一層押し上げるために必要な、高速で信頼性の高いパフォーマンスが得られました。」

ソフトウェアの速度が向上することで、プロジェクトのイテレーションをより簡単に回せるようになり、UNIT は最終形に近いレンダリングと画像をより早く得られるようになりました。Sky の「マンデー ナイト フットボール」 (Monday Night Football) に登場した下のカナリアのシーンのレンダリング時間は、1 フレームあたり 50 分から 2 分に短縮されました。

画像提供: UNIT

Quadro RTX をすべてのワークステーションに採用したことで、UNIT のアーティストは、クリエイティブなプロジェクトをこれまでより短期間で完了するために必要な、高速で信頼性の高い、上質のパフォーマンスを手に入れました。

詳細については、NVIDIA のウェビナー「NVIDIA RTX Server for Today’s Mixed Workloads」にご登録してください。