Gamescom にて、NVIDIA は Project G‑Assist の初めてのメジャー アップデートをリリースします。これは、音声やテキスト コマンドで NVIDIA RTX システムをカスタマイズできる実験的なオンデバイス AI アシスタントです。
このアップデートでは、VRAM 使用量を 40% 削減する新しい AI モデルが導入され、ツール呼び出しインテリジェンスが向上し、ノート PC を含む 6GB 以上の VRAM を搭載したすべての RTX GPU に G-Assist のサポートが拡張されます。さらに、新しい G-Assist Plug-In Hub により、ユーザーはプラグインを簡単に見つけてダウンロードし、より多くの G-Assist 機能を有効にできます。
また、NVIDIA は 9 月に NVIDIA RTX Remix MOD 制作プラットフォームに導入される新しいパストレース パーティクル システムも発表しました。このシステムは、完全にシミュレートされた物理演算、動的なシャドウ、リアルな反射を視覚効果に提供します。
さらに、NVIDIA は NVIDIA and ModDB RTX Remix Mod Contest の受賞者を発表しました。優勝者とファイナリストの RTX Mod については、RTX Remix GeForce の記事をご覧ください。
G-Assist がさらにスマートになり、より多くの RTX PC に拡張
現代の PC はパワフルですが、その潜在能力を最大限に引き出すには、システム ソフトウェア、GPU および周辺機器のユーティリティ、コントロール パネルなど、複雑に入り組んだ設定を巧みに操作する必要があります。
Project G-Assist は、こうした複雑さを解消するために開発された、無料のオンデバイス AI アシスタントです。中央コマンド センターとして機能し、これまでメニューに埋もれていた機能に、音声またはテキスト コマンドで簡単にアクセスできます。ユーザーはアシスタントに以下の操作を指示できます。
- ゲーム パフォーマンスを最適化するための診断を実行
- フレームレート、遅延、GPU 温度を表示またはグラフ化
- GPU やキーボードの照明などの周辺機器の設定を調整
G-Assist アップデートでは、応答精度を維持しながら、より高速でメモリ使用量を 40% 削減した、大幅に効率化された新しい AI モデルも導入されます。この効率化により、G-Assist はノート PC を含む、6GB 以上の VRAM を搭載したすべての RTX GPU で実行できるようになりました。
使い始めるのは簡単です。NVIDIA アプリ と最新の Game Ready ドライバーをインストールし、アプリのホーム画面から G-Assist アップデートをダウンロードして、Alt + G キーを押すだけで起動できます。
9 月に予定されている他の G-Assist アップデートでは、NVIDIA BatteryBoost や Battery OPS などの機能でノート PC 固有のコマンドがサポートされる予定です。
Mod.io と連携した G-Assist Plug-In Hub が登場
NVIDIA は mod.io と協力し、G-Assist Plug-In Hub を立ち上げました。これにより、ユーザーは G-Assist プラグインに簡単にアクセスできるだけでなく、コミュニティが作成したプラグインを見つけてダウンロードできるようになります。
最新のアップデートでは、mod.io プラグインにより、G-Assist にハブで利用可能な新しいプラグインを直接問い合わせ、自然言語でインストールできるようになりました。
先日開催された G-Assist Plug-In Hackathon では、G-Assist コミュニティの素晴らしい創造性が披露されました。彼らの成果を少しだけご紹介します。
ファイナリストには以下が含まれます。
- Omniplay — ゲーマーが G-Assist を使ってオンライン Wiki で知識を探求したり、ゲーム中にリアルタイムでメモを取ったりすることができます。
- Launchpad — ゲーマーがカスタム アプリ グループをリアルタイムに設定、起動、切り替えて生産性を向上できます。
- Flux NIM Microservice for G-Assist — デバイス上の NVIDIA NIM マイクロサービスを利用して、ゲーマーが G-Assist 内から AI 画像を簡単に生成できます。
ハッカソンの優勝者は 8 月 20 日 (水) に発表されます。
カスタム プラグインの作成は簡単です。JSON と Python スクリプトを基盤としており、Project G-Assist Plug-In Builder を使用すると、自然言語でプラグインをコーディングできるため、開発がさらに簡素化されます。
RTX Remix で MOD を楽しもう
クラシックな PC ゲームは、忘れられないストーリー、キャラクター、そしてゲームプレイで今もなお愛されています。しかし、時代遅れのグラフィックスは、新規プレイヤーだけでなく長年のプレイヤーにとっても障壁となることがあります。
NVIDIA RTX Remix は、MOD 制作者が最新の NVIDIA ゲーミング テクノロジを用いて、これらの時代を超越したタイトルを蘇らせ、懐かしいゲームプレイと現代的なビジュアルを融合することを可能にします。
このプラットフォームのリリース以来、RTX Remix の MOD コミュニティは成長を続け、350 以上のアクティブなプロジェクトと 100 以上の MOD がリリースされています。これらの MOD は、『Half-Life 2』、『Need for Speed: Underground』、『Portal 2』、『Deus Ex』といった人気ゲームを網羅し、ダウンロード数は 200 万回を超えています。
5 月に、NVIDIA は、5 万ドルの賞金をかけた NVIDIA and ModDB RTX Remix Mod Contest への参加を MOD 制作者に呼びかけました。Gamescom にて、NVIDIA は以下の受賞者を発表しました。
- 最優秀 RTX MOD 賞: Painkiller RTX Remix (Binq_Adams 作)
- 最優秀 RTX 活用 MOD 賞: Painkiller RTX Remix (Binq_Adams 作)
- 準優勝: Vampire: The Masquerade – Bloodlines – RTX Remaster (Safemilk 作)
- 最も完成度の高い RTX MOD 賞: Painkiller RTX Remix (Binq_Adams 作)
- 準優勝: I-Ninja Remixed (g.i.george333 作)
- コミュニティ選出 RTX MOD 賞: Call of Duty 2 RTX Remix of Carentan (tadpole3159 作)
これらの MOD 制作者たちは、テクスチャの強化から画像や 3D アセットの迅速な作成まで、RTX Remix と生成 AI を活用して作品に命を吹き込みました。
例えば、Merry Pencil Studios の MOD 制作者チームは、RTX Remix と ComfyUI をシームレスに接続するワークフローを採用しました。これにより、RTX Remix ビューポートでテクスチャを選択し、ComfyUI でワンクリックするだけで復元できるようになりました。
その結果は驚異的で、各テクスチャは物理ベース マテリアルで緻密に再現され、汚れや錆が重ねられています。フル パストレースのライティング システムにより、ゲームのゴシック ホラー的な雰囲気は、かつてないほど没入感あふれるものとなっています。
RTX Remix MOD コンテストに応募されたすべての MOD と、さらに 100 種類以上の Remix MOD は、ModDB からダウンロードできます。現在開発中の RTX Remix プロジェクトをいち早くご覧になりたい方は、RTX Remix Showcase Discord サーバーをご覧ください。
9 月に予定されている RTX Remix のアップデートでは、MOD 制作者が最新タイトルに見られるような外観を持つ新しいパーティクルを作成できるようになります。これにより、165 を超える RTX Remix 対応ゲームで初めてパーティクルが利用できるようになります。
RTX MOD の制作を始めるには、NVIDIA アプリのホーム画面から NVIDIA RTX Remix をダウンロードしてください。コンテストと受賞者の詳細については、RTX Remix の記事をご覧ください。
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