NVIDIA、大学の AI 人材育成を支援する 1 億 1000 万ドルの連携協定に参画

投稿者: Ruth Berry

ホワイトハウスの取り組みは、高等教育機関における研究およびAI スキル教育について、日米連携の強化を目指します。

バイデン政権は、ワシントン大学と筑波大学の共同研究に対して、研究資金を提供する取り組みを含む、1 億 1000 万ドルの新たな日米間の AI 連携協定を発表しました。

NVIDIA は、ワシントン大学と筑波大学に最新技術を導入するために、Amazonと連携し、2500 万ドルを出資します。

世界中の大学では、大規模なコンピューティングリソースへのアクセスを提供することで、学生に重要な AI スキルの育成を図っています。

ワシントン州知事の Jay Inslee 氏は次のように述べています。「ワシントン大学、筑波大学、Amazon、NVIDIA の協力は、AI が経済のあらゆる分野に与える大きな影響に対応できるよう、地域のハイテク部門に研究と人材育成を促進するための支援となります」

学生に AI の機会を提供

NVIDIA は、何十年もの間、コンピューティング リソース、高度なトレーニング カリキュラム、寄付金、およびその他のサポートを提供し、研究者や学生の画期的な研究成果を生み出すためのコンピューティングリソースにアクセスできるようにしてきました。

NVIDIA の創業者/CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang) と、妻のローリ フアン (Lori Huang) は、2 人が出会い工学学位を取得した母校オレゴン州立大学に、5,000 万ドルを寄付し、2 人の名前を冠した施設内に世界最速クラスのスーパーコンピューターの建設を支援しました。このコンピューティング センターは、オレゴン州立大学の農業、コンピューター サイエンス、気候科学、森林学、海洋学、ロボティクス、水資源学、材料科学など、トップクラスのプログラムにおける AI の研究、開発、応用を支援します。

フロリダ大学はこのほど、NVIDIA の共同設立者であるクリス マラコウスキー (Chris Malachowsky) からの 5000 万ドルの寄付によって実現したマラコウスキー ホールを公開しました。この新しい建物とAI スーパー コンピュータの寄贈により、フロリダ大学が世界クラスの AI トレーニングと研究の機会を提供できるようになっています。

日米 AI 研究協力の強化

日米 アライアンス (The U.S.-Japan HPC Alliance) は、AI の研究開発を促進し、最先端技術における両国の世界的リーダーシップを強化するものです。

特に、ワシントン大学と筑波大学の取り組みは、ロボティクス、ヘルスケア、気候変動、大気科学など、AI が革新的な変化をもたらすことができる重要な分野の研究を支援します。

この新たな連携協定に加え、NVIDIA は最近、AI と量子技術に関して日本の産業技術総合研究所 (AIST) との協力を発表しました。

世界的な AI 人材不足への対応

主要な AI スキルに対する需要は、世界中で人材不足を引き起こしています。専門家の中には、米国の雇用全体に占めるこれらのスキルの需要の割合が 5 倍に増加していると算定する人もいます。世界中の大学は、社会で通用する新しいスキルを備えた学生を育成する方法を模索しており、企業と大学の連携は、このギャップを埋めるための重要な役割をはたしています。

NVIDIA は GTC 2024 において、次世代の開発者がこの重要な領域で技術的な信頼性を高めることができるよう、生成 AI の新しいプロフェッショナル認定資格を発表しました。

NVIDIA の生成 AI コースについては、参考リンクをご覧ください。

※本発表資料は米国時間 2024年 4 月 9日に発表されたブログの抄訳です。