NVIDIA Holodeck に建築、エンジニアリングおよび建設のための新 VR ツールを追加

投稿者: Thomas Riley

バーチャル リアリティの変革力を実感したいのなら、NVIDIA Holodeck をお試しください。建築、エンジニアリングおよび建設のプロによる使用を具体的に想定した、新しいナビゲーション ツールが新たに追加されています。

NVIDIA は、8 月 13 日よりカナダのバンクーバーで開催される今年の SIGGRAPH カンファレスにて、生産性高める機能を公開予定です。これらの機能により、デザイナーや建築家は、自らのデザイン パイプライン全体にわたって VR 機能を強化できるようになり、仮想世界におけるクリエイティブで新しい可能性を活用することで、従来のプロセスを向上できるようになります。

追加された機能には、以下のようなものがあります。

  • Holotable – レビュー、回転および分割のためのツールを使い、podium 上のスケール モデルを机上に表示させることができます。Materials を使って Autodesk 3ds Max および Maya で作成されたモデルのレイヤを切り替えることできるため、階別および全階のフロアー プランをより柔軟に見渡すことができます。スケール モデル上での照明の大幅変更も可能であるため、それぞれのデザインで光と影の関係を確認することができます。
  • ワークフローの向上 – Dassault Systemes SOLIDWORKS Visualize (2019 年ベータ版が必要)および AEC のより広いフットプリント モデルのインポートが可能。マテリアル パレットが改良されているため、Holodeck のライブラリ マテリアルを編集、保存および再割り当てされます。これにより、モデルのセットアップをスピードアップさせ、以降の Holodeck でのセッションの準備時間を削減させることができます。プライベート セッションの作成および参加は、パスコード保護の採用によって、簡略化されています。
  • ナビゲーションの向上 – さまざまなフロアおよび立面図を移動して、あらゆる規模の建物を隅々まで見渡すことができます。ビーコンを設置して重要なポイントを設定し、大型の多層モデルの周辺を迅速にナビゲートすることができます。
  • 改良された新デザイン ツール – 機能拡張された通信ツールを通じて、コンセプトやフィードバックを共有することができます。精度と柔軟性の向上のため、ホワイトボードや図面作成、測定といったツールがすべて改良されています。ビデオと 360 度画像キャプチャのツールが追加されることでライブ録画が可能になっています。ユーザーは、Holodeck 内の完全な機能を持つウェブ ブラウザーを立ち上げ、参考画像の表示やビデオの再生、さらに Google Hangouts への参加もできるようになりました。

CannonDesign 社、Holodeck によりデザインのワークフローを再構築

SIGGRAPH での没入型パビリオンにおいて、当社は、2017 年に Fast Company によって世界でもっともイノベーティブな建築会社 10 社に選ばれた CannonDesign 社が Holodeck を使い、デジタル モデルにデザイナーとクライアントを配置し、1:1 のスケールでやりとりをさせる様子を紹介します。

Holodeck を通じて、建築家とクライアントは建物のあらゆる部分を見て、体感することができます。これは、建築家とクライアント双方のデザインに対する理解度を深め、デザインの初期段階において両者が重要な意思決定を行うことが可能となります。

「NVIDIA Holodeck は距離の壁を取り払い、世界のあらゆる場所にいる人々を単一の仮想スペースに集約し、飛行機に乗らなくても、あるいはオフィスを出なくても、一緒に会話やスケッチ、視覚化ができるようにしてくれます。Holodeck は、仮想コラボレーションを大幅に向上させ、デザイン プロセスとその成果物の両方を強化することができます。— Hilda Espinal 氏(CannonDesign 社最高技術責任者)

Early Access ユーザーは、Steam で Holodeck をアップデートし、上記のような新機能をお使いいただけます。詳しい情報と Holodeck Early Access の申し込みは、以下の Web サイトをご覧ください。www.nvidia.com/holodeck