「NVIDIA 学生アンバサダープログラム」始動

投稿者: NVIDIA Japan

NVIDIAエバンジェリストとして、最先端のテクノロジ トレンドを実践的に学ぶ学生を広く募集し育成

高等教育の現場では、絶えず変化し続ける世界に備えるため、最新テクノロジによる実践的な体験の機会を学生に与えることは、次世代の人材教育において要となります。AI やデータ サイエンスなどの新興テクノロジは、高等教育にとって中心的枠組みとなり、科学的ブレイクスルーを引き出す鍵となることが期待されています。

NVIDIA の高等教育プログラムでは、ハンズオン ワークショップ、自分のペースで進められる自習コース、認定、ウェビナー、ライブ イベント、助成、開発者ニュースなど、NVIDIA の多様なコンテンツを提供し、学生の支援を行っています。

NVIDIA 学生向け支援プログラムの国内展開

NVIDIA が提供する学生向け支援プログラムの中でも、「NVIDIA 学生アンバサダープログラム」は世界中で展開されており、様々な国々でプログラムの成果が挙げられています。日本においても第一期生は滋賀大学から2名の学生が認定され、今年4月に始動しました。国内における関心が高まり、半年がたたない間に続いて第二期生として同じく滋賀大学から4名、東京工科大学から2名が認定されています。

「NVIDIA 学生アンバサダープログラム」とは

「NVIDIA 学生アンバサダープログラム」では、AIやデータサイエンスの最新の動向を共有することに意欲を示し、技術的なスキルで様々なタスクを実践することができる学生の育成を目的としています。

対象は、高等専門学校、大学、大学院、研究所に所属する学生で、コンピュータサイエンス、IT、工学、科学、データサイエンス、AI関連の学位を取得または取得予定で、英語での口頭および筆記のコミュニケーションスキルができることを基本要件としています。

そして、本プログラムでは、以下の役割を学生アンバサダーに期待しています。

  • 習得した技術を共有し、学校のGPUリソースにアクセスするためのガイダンスを提供
  • 学んだ技術についての意識を高め、その技術に関するユーザーのコミュニティに貢献
  • 学生との技術共有ワークショップを年に2回実施
  • ティーチングアシスタント(TA)として、他の NVIDIA AI Technology Center (NVAITC) イベントやワークショップを支援
  • AI または NVIDIA 技術に関する知識習得とその経験を NVAITC と定期的に共有

学生アンバサダーに認定された学生は、直接 NVAITC 研究員からの技術指導が受けられ、最新の GPU と AI に関連するコース、プロジェクトへの参加、そして最新の技術情報をNVIDIA から直接享受することができます。

「NVIDIA 学生アンバサダープログラム」始動

今年4月に滋賀大学彦根キャンパスにて「第1回 NVIDIA学生アンバサダーキックオフ」が開催され、学生アンバサダー第一期生の滋賀大学 大学院データサイエンス研究科の嘉悦里奈子さん、上野孝斗さんが、アンバサダーとしての目標と今後の計画について発表し、また認定証授与式も執り行われました。続いて、今月10月6日には彼らの計画の1つでもあった技術共有の場として、第一回目のワークショップがオンライン、オフラインのハイブリッドにて実施されました。ワークショップでは、GPU活用に関する基礎知識、AIや産業メタバースに関する最新情報から、データ サイエンス パイプライン全体を GPU で実行し処理を高速化する RAPIDS の活用、大学の計算サーバー上でのRAPIDSの基本操作やデータ分析、解析結果の可視化のデモ など盛りだくさんのトピックについて共有されました。

本イベントでは滋賀大学の学生や教員だけではなく、他大学の参加者を含めて20名程度の参加があり、学生からの質疑応答も行われました。

滋賀大学 齋藤邦彦 特任教授は、本プログラムについて次のように述べました。「NVIDIA学生アンバサダープログラムを通して、NVIDIA の持つ先端技術やビジネスの知見と、本学の教育を組み合わせ、実践的なAI技術の習得の機会を学生に提供できることを嬉しく思います。また、他大学との交流では、学生同士の積極的な意見交換で視野が広がり、また刺激を得ることで、互いの意識を高めることができると期待しています。10月からデジタルツインを実現するプラットフォームであるNVIDIA Omniverseのコースを開講し、東京工科大学の学生の皆様も加わって学ぶ予定です。さらにはLLM(大規模言語システム)についても、第三期アンバサダー募集を開始し、来年の早い時期の開講を予定しています。」

学生アンバサダーとして本イベントを企画運営し、講師としても登壇した嘉悦里奈子さんは次のように語りました。「学生アンバサダー第一期生として活動させていただけることをとても光栄に感じています。ワークショップのプログラムを自ら企画することは、本プログラムを通じて学んだことを振り返るよい機会となりました。GPUについてたくさんの方に興味を持っていただけるよう、引き続き知識の習得と共有に努めてまいります。 」また、同じく学生アンバサダーの上野孝斗さんが、ワークショップを振り返り、その感想を次のように話しました。「 NVAITC研究員による技術指導のおかげでRAPIDSを深く学ぶ機会を得ました。発表の機会も提供していただき、緊張しましたが非常に有益な経験でした。社会に貢献できる人材になれるよう,今後も成長します。 」

画像:滋賀大学にて第一回目ワークショップ開催
左から、学生アンバサダー 2期生 小倉和己さん(滋賀大学)、高等教育研究機関担当 廣岡信行 (NVIDIA) 、学生アンバサダー 2期生 徳永⼀輝さん(滋賀大学)、滋賀大学 齋藤邦彦 特任教授 、学生アンバサダー1期生 嘉悦里奈子さん(滋賀大学)、NVAITC デジタル ツイン メンター梅澤孝司 (NVIDIA)、学生アンバサダー 1期生 上野孝⽃さん(滋賀大学)、NVAITC ジャパンリード Vincent Gong (NVIDIA)

無限の学び

NVIDIAでは今後も国内で積極的に学生支援を行っていきます。多くの学生が、NVIDIA 学生アンバサダープログラムに参加し、大学間の垣根、また国境を超えた、学生同士の交流が深まることで、知見が広がり、新しいアイデアを創出し、技術革新のブレイクスルーにつながることを期待しています。

「次世代の学生育成をリードしている高等教育の現場で、アクセラレーテッド コンピューティング、データ サイエンス、AI といった新たなテクノロジについて、自ら学び、技術を身に付け、その技術共有を学生間で行える機会を増やしていくことは重要だと思います。NVIDIA 学生アンバサダープログラムを通じて、多くの学生が、AIやメタバースなどにおける新たなテクノロジに対する造詣を深めるきっかけとなり、将来、社会課題に取り組み貢献できる人材へと成長することを願っています。」とNVIDIA AI Technology Center ジャパンリード を担当するVincent Gongは語りました。

さらに、NVIDIAでは、「NVIDIA 学生アンバサダープログラム」以外にも、「NVIDIA DLI 大学アンバサダー プログラム」を展開しており、学校教員がアンバサダー (DLI 認定講師) に認定され、最先端のテクノロジ (AI、アクセラレーテッド コンピューティング、データ サイエンスなど) に関するハンズオン ワークショップ を無料で開催することができます。

国内において、2023年12月25日(月)には、滋賀大学教授 村松千左子先生によるNVIDIA DLI (Deep Learning Institute) ワークショップ「RAPIDSによるアクセラレーテッドデータサイエンスの基礎」が大学で開催される予定です。8時間のハンズオントレーニングを通じて、アクセラレーテッド データ サイエンスの主要なスキルと技術知識を高め、ワークショップの修了者は、NVIDIA DLIが発行する修了認定証が取得できます。「NVIDIA DLI 大学アンバサダー プログラム」の詳細は、こちらをご覧ください。