高まる期待:NVIDIA が IFA 2026 においてローカル AI を加速

ローカル エージェントはインストールが簡単になり、実行が高速化され、NVIDIA PAIR により自宅内の複数の RTX PC を利用できるようになります。さらに、新しい NVIDIA RTX Spark 搭載 Windows PC が 10 月に発売されます。
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最先端のインテリジェンスはローカルに向かっています。IFA 2026 において、NVIDIA、Microsoft、およびパートナー企業は、より高速な推論のほか、エージェントのセットアップと NVIDIA ハードウェア上でのローカル実行を容易にする新しいツールを発表しました。NVIDIA RTX Spark を搭載した新しい小型の Windows PC が 10 月に発売となり、AI 愛好家、開発者、クリエイターは、高性能エージェントをローカルで安全に実行する手段がさらに充実します。

発表内容は以下のとおりです。

  • NVIDIA GPU のローカル AI サポートが Hermes Agent、OpenClaw、Perplexity Portable Computer で簡素化されます。
  • 最大9 倍高速なローカル推論 — llama.cpp と vLLM の新しい最適化を直接、または LM Studio および Ollama を通じて利用できるようになりました。
  • NVIDIA PAIR — ユーザーのローカル ネットワーク上の PC 間で AI 推論をインテリジェントに割り当てる Personal AI Router ツールです。
  • NVIDIA RTX Spark が Lenovo と Acer の新しい Windows PC に搭載されて 10 月に登場します。Electronic Arts、Embark、Ubisoft などのゲーム パブリッシャーや開発会社が、大ヒット タイトルの NVIDIA RTX Spark 対応を新たに発表します。

また、8 月はローカル AI 関連で話題の多い月でした。

  • Nemotron 3.5 Lightning が公開されました。この 300 億パラメーター モデルは、NVIDIA RTX PC、RTX PRO Workstation、DGX Spark、Jetson 上で動作します。Nemotron 3.5 Lightning を今すぐご体験ください。
  • aiGLM-5.3-Flash は、DGX Station にエージェント型 AI をもたらすマルチモーダル混合エキスパート (MoE) モデルです。
  • Qwen は、DGX Spark および DGX Station 上でローカルに実行可能なオープンウェイト マルチモーダル MoE モデル「8-Flash-Next」と、NVIDIA GPU 上のローカル エージェントおよびコーディング ワークロードに最適化された 270 億パラメーターのオープン モデル「Qwen3.8-27B」をリリースしました。
  • LTX LTX 2.5 は、NVIDIA RTX GPU、DGX Spark、および DGX Station に最適化されたオープン世界ビデオ生成モデルです。新しい NVFP4、FastVideo、および ComfyUI の強化により、より高速でメモリ効率の高いローカル生成が可能になりました。
  • MiniMax-H3 は、音声と同期するオープンウェイト ビデオ生成モデルで、ComfyUI を通じて NVIDIA GPU 上でローカル実行できます。FastVideo は NVIDIA の研究者と協力し、これをさらに改良した FastH3 をリリースしました。これは 4 ステップに蒸留されたオープンウェイト モデルで、パフォーマンスが 7 倍向上しています。NVIDIA RTX GPU および DGX Spark 向けに最適化された FastVideo のレシピも近日公開予定です。
  • MetaMuse Glimmer は、コーディングとエージェント ワークロード向けの 300 億パラメーターのオープンウェイト モデルで、GeForce RTX PC、DGX Spark、DGX Station、および Jetson 上でローカル実行できます。また、NVIDIA はさらにメモリ効率の高いローカル展開のために、DGX Spark に対応した NVFP4 量子化をリリースしました。
  • DeepSeek v4 Flash は、130 億のアクティブ パラメーターを備えた 2840 億パラメーターの MoE モデルで、2 台の DGX Spark クラスターおよび DGX Station でローカルに実行できます。

ローカル エージェントの導入がシンプルに

ローカル モデルを使用してローカル エージェントを稼働させるには、モデルの選択、互換性のある推論サーバーの特定、量子化設定の調整、最新状態の維持など、ある程度の労力が必要でした。RTX および DGX システムでは、そうした手間が解消されつつあります。

現在最も広く使用されている 3 つのエージェント アプリは、Windows 上でのシンプルなローカル モデル セットアップを提供する予定です。いずれも llama.cpp 上に構築され、NVIDIA の最新の推論最適化を組み込んでいます。新しいセットアップ体験は、手動構成を減らし、ローカル エージェントをより簡単に稼働できるように設計されています。

先月、Perplexity は Portable Computer エージェントを発表しました。これは、モデル、オーケストレーション、ツールを単一のアプリ体験にパッケージ化することで、ユーザーが NVIDIA DGX Spark などの Linux システム上で、Perplexity を簡単にローカル実行できるようにします。

Perplexity Portable Computer は、Linux 環境で 24GB 以上の VRAM を搭載した NVIDIA RTX GPU 上で利用可能です。まもなく Windows でもサポートされる予定で、同じ簡単なセットアップがより幅広い PC ユーザー層にもたらされます。ユーザーは、クレジットを消費することなくワークフロー全体をローカル実行し、追加の調査やリーズニングが必要な場合は、タスクの一部をクラウド上の 15 種類以上のフロンティア モデルのいずれかに選択的にエスカレートできます。Portable Computer は、クラウドにコンテンツを送信する前に許可を求めるため、機密情報をデバイス上に保持するのに役立ちます。以下に主なユースケースを示します。

  • エンジニアリング: 接続された GitHub リポジトリ内のオープン状態のプル リクエストをレビューし、「レビュー可能」「ブロック中」「停滞中」「要レビュー」に分類し、それぞれに次のステップのタグを付ける。最新のマージと同期していないドキュメントを検出・修正し、その変更のためのプル リクエストを開く。
  • 財務: エージェントに過去 2 年分の証券取引業務の概要、統合 1099 フォーム、納税申告書を指示し、回避可能な手数料と税負担が最も多く生じている保有銘柄を追跡させ、すべての数値について正確なファイルとページを引用させる。これらをすべて、チャットボットに文書を送信することなく実行する。
  • スタートアップ: アクティベーションが停滞した理由を尋ねると、エージェントはファネルのエクスポートをローカルで分析して、インストールから最初のタスク完了までの間に新規登録者が離脱するポイントを特定し、主な分析結果をチームの Slack チャネルに直接投稿する。

Portable Computer を今すぐお試しください。

Nous Research によって開発された Hermes Agent は、信頼性と自己改善能力に優れ、数百万人に使用されている汎用エージェントです。モデルやプロバイダーに依存せず、ローカル システム上で常時稼働するように構築されているため、RTX PC、RTX PRO ワークステーション、および DGX Spark と組み合わせるのが最適です。

Hermes でローカル モデルを構成することで、Windows 上で RTX と DGX システムのセットアップをワンクリックで行えるようになります。エージェントが NVIDIA GPU を自動検出し、適切なモデルと構成を選択し、統合された NVIDIA の推論最適化済みの llama.cpp を介して実行するため、手動でのモデルのダウンロードやチューニングは不要です。Linux のサポートもまもなく開始予定です。

Hermes は、実行後は他の環境と同様に動作します。つまり、ツールを使用し、タスク間でコンテキストを維持し、セッション間で情報を記憶し、時間の経過とともに再利用可能なスキルを構築します。そのため、継続的に使用することでエージェントの能力が向上します。GPU 上でモデルをローカル実行すれば、データをシステム上に保ったまま、パフォーマンスを高速に維持できます。

ローカル モデルのワンクリック セットアップは、現在 Windows で利用可能であり、まもなく Linux のサポートも提供予定です。Hermes Agent の詳細はこちらをご覧ください。

OpenClaw は、オープン エージェントのムーブメントを象徴するプロジェクトの 1 つとなっています。38 万以上のスターを集める、GitHub 上で最大規模の AI プロジェクトであり、研究からエンジニアリング、プロジェクト管理、日常的な生産性向上までのツールやスキルを開発するコミュニティが急速に拡大しています。

NVIDIA、Microsoft、および OpenClaw は、そうした体験を Windows PC 上で簡単にセットアップできるようにするための取り組みを共同で進めてきました。OpenClaw Windows アプリは 24GB 以上の VRAM を搭載した RTX GPU 上に、最適化されたローカル モデルをセットアップするプロセスを簡素化することで、オンボーディングの手間を減らします。

詳細は、OpenClaw のブログをご覧ください。

推論の高速化がローカル エージェントを後押し

推論パフォーマンスは、ローカル エージェントの応答性を維持する上で極めて重要です。NVIDIA は、ローカル NVIDIA プラットフォーム全体にわたるエージェント ワークロードの高速化に向けて、オープンソースの llama.cpp および vLLM コミュニティと引き続き協力していきます。

llama.cpp は、GeForce RTX 5090 に対するカーネル最適化、投機的デコード技術の強化、高速なプリフィルの高速化を通じて、最大 1.9 倍のスループット向上を実現しています。

vLLM は、RTX PRO 6000 Blackwell Workstation Edition で 1.2 倍、DGX Spark クラスターで最大 1.4 倍のスループット向上を実現しています。FlashInfer の新しい XQA アテンション カーネルとバックエンド最適化は、両プラットフォームでの推論の高速化に貢献しています。

LM Studio、Ollama、llama.cpp、vLLM を使用して、これらのパフォーマンス向上を今すぐご体験ください。

NVIDIA PAIR はアイドル状態の PC を活用してローカル AI 処理能力を強化

米国世帯の半数以上が 2 台以上の PC を所有していますが、その処理能力の大部分は終日使用されていません。NVIDIA Personal AI Router (PAIR) は、それらのシステムをローカル AI 用に連携させる無料のオープンソース ソフトウェア ツールです。

エージェント型ワークフローでは、複雑なタスクを並列実行可能な小さなジョブに分割することがよくありますが、すべての要求が同じ GPU に集中すると、パフォーマンスが低下する可能性があります。PAIR は、ローカル ネットワーク上の互換性のある PC を自動検出し、処理能力のあるシステムに独立した推論要求をルーティングします。Ollama および LM Studio で動作し、デバイスがネットワークに参加またはネットワークから離脱しても適応できます。

たとえば、ユーザーは Hermes に、雑然とした受信トレイを整理し、今すぐ注意が必要なもの、後回しにできるもの、読まなくてよいものを優先順位付けする「週末リセット」プランの作成を指示したとします。その場合、Hermes はその作業を複数のサブエージェントに分割できますが、PAIR は 1 基の GPU でそれらすべてのジョブを待機させるのではなく、処理能力に余裕がある PC に分散させます。

その結果、多くのタスクが並行実行されることでローカル エージェントの処理能力が向上するほか、メイン システムをゲームや制作などに使用している間は、AI ワークロードを別の PC に移動できる柔軟性も得られます。

NVIDIA PAIR のベータ版は、グラフィカル インターフェイスおよびターミナル インターフェイスを通じて Windows、macOS、Linux で利用でき、NVIDIA GeForce RTX 20 シリーズ以降の GPU、NVIDIA RTX PRO ワークステーション GPU (Turing アーキテクチャ以降)、NVIDIA DGX Spark、Apple M4 以降のシリコンをサポートしています。

NVIDIA PAIR を使い始めるには、NVIDIA 技術ブログをご覧ください。

Cyberlink PhotoDirector AI PC Mode による RTX Spark 上での強力なオンデバイス写真編集

オープンな画像モデルや動画モデルにより、アーティストは PC 上でクリエイティブ AI モデルを試すことができます。これにより、アーティストはトークン消費を気にせずにコンセプトやアイデアを繰り返し探求できます。しかも、作品の多くを非公開のままデバイス上に保管しておくことも可能です。

CyberLink の新しい PhotoDirector AI PC Mode は、これらの拡散モデルをクリエイティブ ソフトウェアに直接統合することで、アーティストが思いどおりに使えるクリエイティブ ツールに変えた最初のアプリケーションの 1 つです。PhotoDirector 365 に搭載され、リリース時に NVIDIA RTX Spark に最適化される AI PC Mode は、AI を搭載した編集ツールを利用して、生成編集、高画質化、不要な写り込みの削除、背景の除去と置き換え、写真補正、まったく新しいビジュアルの作成などを行うことができ、タスクに応じてローカル処理またはクラウド処理を選択できる柔軟性も備えています。

PhotoDirector は、NVIDIA GPU では TensorRT-RTX と FP8 を使用してローカル AI を高速化します。

Cyberlink の PhotoDirector 365 写真編集ソフトウェアをご体験ください。また、10 月に RTX Spark とともにリリースされる PhotoDirector AI PC Mode の詳細をご確認ください。

NVIDIA RTX Spark 搭載の Windows PC が 2026 年 10 月に発売

NVIDIA RTX Spark が 10 月に登場します。IFA 2026 では、パートナー各社が自社のハードウェアを披露しました。IFA では、新たに発表されたデザインが、10 月に出荷予定の既存 OEM 6 社の製品に加わります。Acer は小型デスクトップ RTX Spark コンセプトを発表し、Lenovo は Yoga Pro 9n と Yoga 9n 2-in-1 を発表しました。

RTX Spark は Windows PC の新たな幕開けです。クリエイター、ゲーマー、AI エージェントのために構築された 1 台の PCです。1 ペタフロップスの強力な RTX Blackwell GPU、最大 128GB の統合メモリ、および高効率の 20 コア Grace CPU を搭載した RTX Spark は、驚異的なパフォーマンスと効率を提供します。このスーパーチップにより、バッテリーが一日中持続する高性能の薄型ノート PC と、常時稼働のエージェントを駆動する小型デスクトップが実現します。新しい Windows Agent フレームワークと組み合わせることで、エージェントを OS レベルの制御下で安全にバックグラウンド実行できます。

先開催された Gamescom では、Electronic Arts、Embark、Ubisoft などのゲーム パブリッシャーや開発会社が、RTX Spark 搭載 Windows PC 向けに大ヒット タイトルを提供することを新たに発表しました。これは、5 月に開催された COMPUTEX で RTX Spark 対応を発表した KRAFTON、NetEase、Riot Games、XBOX などのパブリッシャーに続く動きです。詳細はこちらをご覧ください。

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#ICYMI: NVIDIA ローカル AI に関するその他の最新情報

🎮NVIDIA、Gamescom で新しい RTX テクノロジとゲームを発表 — NVIDIA は DLSS 4.5 レイ再構成をリリースしました。これは、レイ トレーシングやパス トレーシングによるゲームでさらに優れた画質を実現する新しい第 2 世代 Transformer モデルを搭載しています。Gamescom では、『007 ファーストライト』、『CONTROL Resonant』、『Gears of War: E-Day』などのタイトルに関する新たな RTX 関連の発表のほか、近日登場予定の NVIDIA RTX Spark に対するゲーム サポートの拡大も発表されました。

🐋DeepSeek Harness 発表 — DeepSeek の新しいオープンソース ハーネスは、DeepSeek-V4-Flash と組み合わせることで、NVIDIA DGX Station およびマルチ DGX Spark 環境でのローカルなエージェント型コーディング・ワークフローを強化します。

📊MLPerf Client v2.0 が AI PC ベンチマークを拡張 — MLCommons は、NVIDIA などの業界リーダーと共同開発した MLPerf Client v2.0 をリリースしました。今回のアップデートでは、エージェント型 AI と画像生成に関する新しいベンチマークが追加されたほか、実際のローカル AI ワークロードに関する LLM テストも拡張されています。

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