NVIDIA がテーマに指定した「卯年」のフォトリアルな干支作品を、GeForce RTX 4090 GPU を用いて瞬く間に制作
本ブログは、注目のアーティストを称え、クリエイティブ活動のヒントやコツを説明し、NVIDIA Studio テクノロジがクリエイティブ ワークフローを改善する様子を毎週紹介する「In the NVIDIA Studio」シリーズの最新号です。新しい GeForce RTX 40 シリーズ GPU の機能、テクノロジ、リソースを紹介し、これらがどのようにコンテンツ制作を劇的に高速化するのかについても深掘りします。
今週の In the NVIDIA Studio では、NVIDIA のアーティストであるジェアロン シュ (Zhelong Xu)、別名 Uncle Light が、旧正月の連休を祝って活き活きとした干支作品を制作したことを取り上げます。シュは、独自のスタイルで、古代の神話を現代風にアレンジして表現しています。
21 世紀にもたらされた中国の伝統
NVIDIA のプリンシパル アーティストであるジェアロン シュは、Shanghai Magicstone Images スタジオの共同創設者であり、Tencent TiMi Studio Group のアート コンサルタントも務めています。
シュは、干支の 3D モデリングに情熱を傾けています。初めて本格的に取り組んだ「Carefree Sheep (気ままな羊)」は、Adobe Substance Painter (旧 Allegorithmic) の、最初のソフトウェア起動画面のアートワークとして選ばれました。
シュは毎年、干支シリーズの作品を少なくとも 1 つ制作しています。「Harboring a Cute Tiger (キュートな寅を飼う)」は最も人気の高い作品で、中国のソーシャル メディア アプリの Weibo で 1,600 万人を超える人々に閲覧されました。
シュは次のように述べています。「このシリーズを陶芸作品にしようと考え、物理的なオブジェクトにするために景徳鎮にいる友人と協力を続けました。」
昨年、NVIDIA に入社したシュは、次のように述べています。「卯年には何か変わったことをしたかったので、ウサギの色に NVIDIA グリーンを選んで伝統的な中国の雰囲気に合わせ、旧正月のエネルギーを引き出しました」
エメラルド色に輝く 2 匹のウサギのうち、1 匹が耳を立て、もう 1 匹が耳を垂らしており、旧正月の到来を待ちわびているようなデザインとなっています。
シュは、ZBrush のカスタム スカルプト ツールで最初のモデリングを行いました。次に、Adobe Substance 3D Painter で作成した特別なエメラルドのテクスチャを適用するために、3D モデルの UV マッピングを行いました。NVIDIA RTX で高速化されたライトオクルージョン機能とアンビエントオクルージョン機能によって、シーン アセットのベイクや最適化をわずか数秒で行えるため、GeForce RTX 4090 GPU ですばやく簡単にテクスチャを試すことができます。
シュは、環境の設定とライティングの調整を行うため、Blender にすばやくファイルを書き出しました。そして、PBRMAX.com アセット ライブラリから東洋風の建築や家具のオプションを多数追加しました。
ビューポート内の移動が、RTX で高速化された Blender Cycles の OptiX レイトレーシングでシームレスに行えるため、インタラクティブでフォトリアルなモデリングが可能です。
シュは次に、秘密兵器の NVIDIA Omniverse を使用しました。これは、メタバース アプリケーションの作成と運用を行うためのプラットフォームです。シュは、Omniverse エクスポート プラグインを使用して Universal Scene Description (USD) 形式でファイルを保存し、仕上げのモデリングのために NVIDIA Omniverse Create アプリに取り込みました。ここでシュは、半透明のエメラルドのマテリアルを調整し、できる限りリアルに近づけました。
シュは、シーンをリアルタイムにレンダリングしてライティングを試すことができたので、Omniverse Create がシーンの修正に非常に役立ったと語っています。これにより、きわめて正確に最終レンダリングを繰り返し、より有意義な編集をリアルタイムに行うことができました。
シュは次のように述べています。「GeForce RTX 4090 GPU と Omniverse の RTX 最適化のおかげで、望みどおりの効果を迅速に引き出し、さまざまなライティング エフェクトを試すことができました。」
Omniverse は、Pixar HD Storm、Chaos V-Ray、Maxon Redshift、OTOY Octane、Blender Cycles などをサポートしており、3D アーティストは、ビューポート内でレンダラーを選択できます。シュは、アンバイアスの NVIDIA Iray レンダラーを使用し、プロジェクトを完成させました。
シュの他の作品は、ArtStation でご覧いただけます。
#NewYearNewArt チャレンジ
新しいアートがなければ新年は始まりません。ぜひあなたのアートを披露してください。ハッシュタグ #NewYearNewArt とタグ @NVIDIAStudio で最新のクリエイティブ作品を紹介してください。NVIDIA チャンネルに掲載されるチャンスです。
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@rabbit.hole_renders さんをはじめとするすばらしいアーティストが、人々を新しい世界に導くクリエイティブ作品を提供して、チャレンジのキック オフを手伝ってくれています。
次は @graffitpl さんのバナナをモチーフにしたアニメーションです。バナナを一口、キノコを添えていかがですか。
NVIDIA Studio の Instagram ストーリーには他にもすばらしい作品が投稿されています。お見逃しなく!
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