NVIDIA、新しい DLSS 3.5 に対応したゲームとアプリ向けに AI で強化されたリアルタイム レイトレーシングを発表

投稿者: Henry Lin

NVIDIA SteerLM、『Half Life 2 RTX: An Remix Project』、DLSS、Reflex、そして GeForce NOW 上の Xbox PC Game Pass タイトルが、Gamescom でニュースとなる。

今週、世界最大のゲーミング カンファレンスである Gamescom では、ゲーミング向け AI の最新の進歩が注目を集めています。NVIDIA は、画期的な AI ニューラル レンダリング テクノロジの次のステップである DLSS 3.5 を始めとする数々のテクノロジを紹介しました。

AI を活用したグラフィックスにおける NVIDIA の最新イノベーションである DLSS 3.5 は、画質を向上させ、この秋最も注目のレイトレーシング対応タイトルである、『サイバーパンク2077:仮初めの自由』から『Alan Wake 2』、『Portal with RTX』などに搭載されます。

しかし、NVIDIA はそれだけにとどまりません。DLSS は、より多くの AAA タイトルに導入され、AI を搭載したノン プレイアブル キャラクター (NPC) に感情が追加され、Xbox Game Pass のタイトルが GeForce NOW クラウドゲーミング サービスに導入されます。

DLSS 3.5 がレイ再構成を導入

DLSS 3.5 の レイ再構成の導入は、すべての GeForce RTX GPU でレイトレースされた画質を向上させる画期的な機能です。これは、NVIDIA のスーパーコンピューターによってトレーニングされた AI ネットワークを使用して、従来の手動で調整されたデノイザーを凌駕します。

その結果、リフレクション、グローバル イルミネーション、シャドウなどのライティング エフェクトが改善され、より没入感のあるリアルなゲーミング体験が可能になります。

デノイズは、レイトレースされたコンピューター グラフィックスにおいて、最終画像をより効率的に合成するために、欠落したピクセルを埋めるために使用されます。NVIDIA DLSS 3.5 は、DLSS 3 よりも 5 倍多いトレーニング データで学習されるため、さまざまなレイトレース エフェクトを認識し、時間的および空間的なデータをいつ使用するかについて、よりスマートに決定することができます。

2019 年 2 月に初めてリリースされた DLSS は、画質と性能の両方を向上させる数々の大きなアップグレードがありました。

レイ再構成が DLSS 3.5 に含まれるようになり、GeForce RTX GPU の Tensor コアを利用した一連の AI レンダリング テクノロジは、フレームレートの高速化、画質の向上、優れた応答性を実現します。

DLSS 3.5 には、レイ再構成、超解像度、ディープラーニング アンチエイリアシング、フレーム生成が含まれています。

NVIDIA は、近日公開予定の大作である『Alan Wake 2』と『サイバーパンク2077:仮初めの自由』、そして『Portal with RTX』に NVIDIA DLSS 3.5 を搭載すると発表しました。

また、DLSS 3.5 は、リアルタイム 3D クリエイター アプリケーションにおける画質を向上させ、プロフェッショナルの 3D クリエイターが、最終レンダリングに時間を費やすことなく、より高品質な画像を披露することを可能にします。

レイ再構成は、D5 Render、Chaos Vantage、NVIDIA Omniverse (3D ツールとアプリケーションを接続し構築するための開発プラットフォーム) の今後のリリースに含まれる予定です。

DLSS は現在、330 以上のゲームやアプリに搭載されています。また、『Call of Duty: Modern Warfare III』、『PAYDAY 3』、『フォーナイト』などのこの秋の超大作が、DLSS 3 とともにリリースされる予定です。

NVIDIA Reflex がさらに多くのゲームに登場

さらに、『Call of Duty: Modern Warfare III』、『PAYDAY 3』、『Alan Wake 2』、『サイバーパンク2077:仮初めの自由』、などが、NVIDIA Reflex を搭載して発売される予定です。NVIDIA Reflex は、システム遅延を削減し、ゲーマーのアクションをより速く実行できるようにします。マルチプレイヤー対戦での競争力を高め、シングルプレイヤー タイトルではより高い応答性で楽しめるようにします。

また、Reflex は『エーペックスレジェンズ シーズン18』や『オーバーウォッチ 2:インベージョン』など、大人気シリーズの最新版ですでにゲーマーの競争力を高めています。

NVIDIA Reflex は現在、毎月 5 千万人以上のプレイヤーに利用されています。『Counter-Strike 2』ベータを含むトップ 10 の競技シューター ゲームの内の 9 つで利用可能であり、70 を超える対応タイトルで GeForce ゲーマーの 90% が有効にしています。

『Half-Life 2 RTX: An RTX Remix Project』

『Half-Life 2 RTX: An RTX Remix Project』は、Valve の『Half-Life 2』のコミュニティ リマスターです。『Half-Life 2』の主要な 4 つの MOD チームが RTX Remix を使用して開発する『Half-Life 2 RTX』は、フル レイトレーシング、DLSS 3、Reflex、RTX IO を搭載します。

NeMo SteerLM で AI 搭載 NPC に感情を加える

NVIDIA Avatar Cloud Engine (ACE) は、ゲーミングにさらなる AI をもたらす NeMo SteerLM を導入します。この新しいトレーニング テクノロジにより、開発者は NPC の個性をカスタマイズして、より感情的で、リアルで、記憶に残るやり取りを実現することができます。

ACE は、AI を活用した自然言語によるやり取りを通じて NPC に知性をもたらすことを目的としたカスタム AI モデルのファウンドリです。

新しいゲームが GeForce NOW に登場

GeForce NOW は、近々、AAA タイトル『Alan Wake 2』、『サイバーパンク2077』「仮初めの自由」 DLC、、DLC、『PAYDAY 3』、『Party Animals』がクラウド ゲーミング サービスに対応し、GeForce NOW 会員であればストリーミングできるようになります。

ゲーマーにより多くの選択肢をもたらす NVIDIA と Microsoft の協業の一環として、Microsoft Store の統合が数日中に GeForce NOW に追加される予定です。

GeForce NOW 会員は間もなく、10 以上の Xbox PC Game Pass 対応タイトルを好きなデバイスにストリーミングできるようになります。Xbox の PC Game Pass ライブラリからのゲームは、定期的に GeForce NOW に追加される予定です。

クラウドから、Bethesda からの『DOOM 2016』含む、今週末に加わる新しいタイトルをストリーミングしましょう。

Gamescomで DLSS 3.5 のデモ展示

DLSS 3.5 は、ドイツのケルンで 8 月 23 日から 27 日まで開催される Gamescom 2023 の NVIDIA ブース (ホール 2.1 ブース A10) でデモが展示されます。