NVIDIA を含む 6 社に米国エネルギー省が HPC 研究向けに 2 億 5,800 万ドルを交付

投稿者: NVIDIA Japan

NVIDIA は、次世代型スーパーコンピューターの開発を加速させる、米国エネルギー省 (Department of Energy: DOE) の Exascale Computing Project (ECP) より出資を受ける、テクノロジ企業 6 社のうちの 1 社です。

ECP のミッションは、少なくとも 2 つのエクサスケールのコンピューティング システムの実現を促進することであり、少なくともそのうちの 1 つは 2021 年までの実現を目標としています。このシステムは、オークリッジ国立研究所で現在利用されている米国で最速のスーパーコンピューター、Titan の約 50 倍の処理能力になる見込みです。

ECP PathForward プログラムの目標は、国家安全保障、製造、産業競争力、エネルギー研究などの分野に不可欠な、将来の大規模スーパーコンピューターのエネルギー効率と全体的なパフォーマンスを最大化する解決策を見い出すことです。

パフォーマンスに加え、DOE は、電力効率向上に向けた意欲的な目標を持っており、わずか 20-30 メガワットを利用してエクサスケールのパフォーマンスを実現しようとしています。比較すると、CPU のみで構築されたエクサスケール システムは、数百メガワットを消費する可能性があります。

NVIDIA は、10 年以上にわたり、ハイパフォーマンス コンピューティング向けに、より高速で効率的な GPU の研究開発を続けてきました。今回、DOE の研究開発を下請け契約するのは当社として 6 度目であり、HPC における米国のリーダー的地位を保証する、きわめてスループットの効率的なコンピューティング テクノロジを開発する当社の取り組みが加速されます。

当社の研究開発は、エネルギー効率に優れた GPU アーキテクチャと回復力など、重要な分野に重点を置いています。当社の知見は、Volta (2018 年に稼動開始が計画されている DOE の次期主要スーパーコンピューターである Summit と Sierra に搭載予定) 後の将来世代の GPU アーキテクチャに具体化される可能性があります。

DOE は、スーパーコンピューターの研究に高い優先順位を置いてきました。PathForward の技術的な要件として、次のように述べています。「米国は、深刻かつ喫緊の経済、環境、国家安全保障の課題に直面しており、これらはエネルギー、気象、高まる安全保障上の脅威に基づいている。ハイパフォーマンス コンピューティングは、このような課題に対処するための要件であり、能力の高いエクサスケール コンピューター開発の必要性は、これらの問題を解決するために不可欠になってきている。」

当社のテクノロジを促進しテストするため、NVIDIA の研究チームは、6 カ所の国立 DOE 研究所と緊密に協力します。これらの研究所は、アルゴンヌ国立研究所、ローレンス バークレー国立研究所、ローレンス リバモア国立研究所、ロスアラモス国立研究所、オークリッジ国立研究所、サンディア国立研究所です。