※本発表資料は米国時間 2026 年 6 月 22 日に発表されたプレスリリースの抄訳です。
ニュース概要:
- バルセロナ スーパーコンピューティング センター の EuroHPC AI Factory、BavariaAI の Blue Swan、IT4LIA、HLRS の HammerHAI、NAISS の Mimer EuroHPC AI Factory などが、23 か国にわたり次世代 NVIDIA AI インフラを基に構築され、300 万人以上の研究者の研究活動を加速
- NVIDIA AI インフラは、ヨーロッパの AI ファクトリー構築の 90% 以上を支えており、昨年以降、800 AI エクサフロップスが展開済み、または導入を発表
- NVIDIA は、AI を活用した気候科学、ヘルスケア、クリーンエネルギーによる脱炭素化を加速させる取り組みを支援しており、その一環として、Siemens Energy との水素対応ガスタービン バーナーに関する共同研究も推進
- バルセロナ スーパーコンピューティング センター、CINECA、Fraunhofer、ユーリッヒ スーパーコンピューティング センターは、CUDA-Q プラットフォームを活用して量子プロセッサを統合する最新の研究機関であり、これにより量子 GPU スーパーコンピューティングにおけるヨーロッパの主導的地位がさらに強化
ドイツ ハンブルク – ISC High Performance 2026 – 2026 年 6 月 22 日 – NVIDIA は、過去最多となる 35 の NVIDIA AI HPC スーパーコンピューターがヨーロッパ全域で開発中であることを発表しました。これにより、300 万人以上の研究者が、欧州規模の AI、科学計算の高速化、産業革新のための次世代インフラを活用できるようになります。
これらのシステムは、各国のスーパーコンピューティング センター、AI ファクトリー、学術研究機関にまたがり、ヨーロッパにおける過去最大規模の 1 年間のスーパーコンピューター拡充を象徴するものです。フルスタックの NVIDIA AI インフラを基に構築されたこれらのシステムは、気候科学、ヘルスケア、クリーンエネルギーによる脱炭素化、量子コンピューティング、基礎科学全般にわたる研究をサポートします。
NVIDIA Blackwell および NVIDIA Hopper プラットフォームは、ヨーロッパの AI ファクトリー構築の大部分を支えており、昨年以降、800 AI エクサフロップスが展開済みまたは導入が発表されています。NVIDIA Quantum InfiniBand ネットワーキング、NVIDIA CUDA-X™ ライブラリ、NVIDIA NIM™ マイクロサービス、NVIDIA AI Enterprise ソフトウェアにより、NVIDIA は、モデルのトレーニング、シミュレーション、推論、エージェント型 AI にわたる科学分野向けのフルスタック プラットフォームを提供します。
NVIDIA の創業者/CEO である ジェンスン フアン (Jensen Huang) は次のように述べています。「AI は科学の新しいツールであり、ヨーロッパは何百万人もの研究者が AI を活用できるようインフラを整備しています。NVIDIA のアクセラレーテッド コンピューティングにより、研究者は、より複雑なシステムのシミュレーション、科学的な AI モデルのトレーニングが可能になり、ヨーロッパのデータと専門知識を世界的なブレークスルーに結び付けるエージェント型 AI ワークフローを構築できます」
バルセロナ スーパーコンピューティング センター の EuroHPC MareNostrum5 AI アップグレード、BavariaAI の Blue Swan、IT4LIA、HLRS の HammerHAI、NAISS の Mimer EuroHPC-AI ファクトリーなどのスーパーコンピューターは、先進の NVIDIA AI インフラを基盤としています。
バルセロナ スーパーコンピューティング センターのディレクターである Mateo Valero Cortés 氏は次のように述べています。「BSC は、科学、産業、社会の発展に寄与する AI インフラの構築にコミットしています。MareNostrum5 のアップグレードと NVIDIA アクセラレーテッド コンピューティングにより、スペイン、ポルトガル、トルコ共和国で構成されるコンソーシアムは、気候モデリングから生物医学における発見に至るまで、世界で最も複雑な課題に取り組むためのツールをヨーロッパの研究者に提供します」
バイエルン州科学大臣である Markus Blume 氏は次のように述べています。「Blue Swan Platform プロジェクトを通じて、バイエルン州は、医療やロボティクスといった重要な応用分野向けの、革新的かつ自律型のマルチモーダル AI 基盤モデルの開発に取り組んでいます。これにより、科学や産業界向けに、欧州の基準を完全に満たす強力な AI ツールを提供できるようになります。この野心的な目標に向けて、私たちは現在、エアランゲンのフリードリッヒ アレクサンダー大学に専用のコンピューティング インフラを構築中です。ドイツの大学の中で大規模の GPU クラスタとなります」
CINECA の HPC ディレクターである Gabriella Scipione 氏は次のように述べています。「IT4LIA は、ヨーロッパの AI および HPC エコシステムの強化に向けた戦略的な一歩であり、研究とイノベーション エコシステムに高性能なインフラを提供します。高度なアクセラレーテッド コンピューティングを通じて、EuroHPC は、CINECA、イタリアの大学研究省、イタリアのサイバーセキュリティ庁とともに、農業テクノロジ、サイバーセキュリティ、気象、気候、製造にわたるオープンな AI モデルの開発と応用に向けた信頼できる環境を構築しています。これによりヨーロッパの技術的自立性を強化し、グローバルな AI 環境におけるイタリアの役割を強化しています」
シュトゥットガルト パフォーマンス コンピューティング センターのディレクターである Michael Resch 氏は次のように述べています。「ドイツは、長年にわたって、エンジニアリング、科学、産業イノベーションの分野で主導的役割を果たしてきました。ドイツ初の AI ファクトリーである HammerHAI を通じて、私たちは、その基盤をさらに発展させ、安全な国内の AI インフラを整備しています。これにより、研究者や産業界のユーザーがシミュレーション、推論、科学的発見を高速化できるよう支援し、高度なコンピューティングを実世界のブレークスルーに結び付けるヨーロッパの能力を強化していきます」
ヨーロッパの最新の AI インフラの拡充には、以下のような進歩が含まれています。
- バルセロナ スーパーコンピューティング センターの AI ファクトリーは、EuroHPC 初の AI専用施設です。NVIDIA GB300 NVL72 および NVIDIA GB200 NVL4 システムを採用し、NVIDIA Quantum-X800 InfiniBand プラットフォームで接続することで、MareNostrum 5 を拡張する予定です。最大約 20 エクサフロップの AI トレーニングと 33 エクサフロップの AI 推論パフォーマンスを実現するこのシステムは、生成 AI、気候モデリング、医療およびバイオテクノロジー分野の研究、持続可能な農業、エネルギー システム、政府の AI サービスを高速化します。
- BavariaAI の Blue Swan: NVIDIA GB200 NVL4 システムと NVIDIA Quantum-2 InfiniBand ネットワーキングを介して、1,000 基の GPU を、FAU Erlangen および LRZ スーパーコンピューティング センターに提供します。最大 11 エクサフロップスの AI トレーニングと 22 エクサフロップスの AI 推論パフォーマンスを実現するこのプラットフォームは、バイエルン州の基盤モデルの取り組みをサポートし、科学、行政、医療分野の研究、ロボティクス、認識のためのオープンなマルチモーダル モデルを推進します。
- IT4LIA: NVIDIA GB200 NVL4 システム、NVIDIA Quantum-X800 InfiniBand ネットワーキング、NVIDIA AI Enterprise ソフトウェアを介して 8,000 以上の GPU を搭載した AI ファクトリーで、82 エクサフロップスの AI トレーニングと 164 エクサフロップスの AI 推論パフォーマンスを実現します。
- HLRS の HammerHAI: NVIDIA Quantum-X800 InfiniBand に接続された NVIDIA GB200 NVL4 システムを介して、850 以上の GPU をドイツ初の AI ファクトリーに導入します。最大約 8 エクサフロップスの AI トレーニングと 15 エクサフロップスの AI 推論パフォーマンスを実現する HammerHAI は、研究者や業界ユーザーに、エンジニアリング シミュレーション、大規模言語モデルの推論、科学的発見のための安全な AI インフラを提供します。
- EuroHPC 共同事業体が所有する NAISS の Mimer AI ファクトリー: リンショーピング大学に設置されるこのスーパーコンピューターは、100 台の NVIDIA GB200 NVL4 システム (合計 400 GPU) を NVIDIA ConnectX®-8 ネットワーキングとともに展開します。最大 4 エクサフロップスの AI トレーニングと約 7 エクサフロップスの AI 推論パフォーマンスを実現する Mimer AI ファクトリーは、ライフ サイエンス、材料研究、自律システム、信頼性の高い AI、データ駆動型のイノベーション全体でスウェーデンの AI 科学エコシステムを推進します。
気候と脱炭素化向けの AI
NVIDIA は、AI インフラとソフトウェアを展開する取り組みを支援し、気候や地球システムのモデリング、生物医学研究、核融合、水素、炭素回収といったクリーンエネルギー技術などの科学的な課題に AI を応用する研究者を支援しています。
高速化された シミュレーションと産業用エンジニアリングは、すでにクリーンエネルギー研究に画期的な進歩をもたらしています。
Siemens Energy は、NVIDIA Omniverse™ ライブラリ、CUDA-X、AI インフラなどの NVIDIA テクノロジによって加速された Siemens Xcelerator ポートフォリオを活用して、最大 100% の水素で稼働するように構築されたガスタービンの設計、計算流体力学シミュレーション、製造を統合します。これは、極度の高温、流体力学、燃焼挙動が絡み合う複雑な物理学的課題です。
このワークフローは、複雑なガスタービン バーナー構成向けのシミュレーション主導の迅速な設計反復をサポートし、続いて、積層造形された燃焼室を用いた迅速な技術検証をサポートします。これにより、シミュレーション時間を最大 77% 短縮し、水素対応の低炭素ガスタービンの開発を推進します。
ヨーロッパにおける量子 GPU スーパーコンピューティングの進展
NVIDIA は、ヨーロッパのスーパーコンピューティング センターや研究機関が、ハイブリッド コンピューティング向けのオープンで量子ビットに依存しないプラットフォームである NVIDIA CUDA-Q™ を使用して、実用的な量子古典ハイブリッド アプリケーションを開発して実行できるように支援することで、量子 GPU スーパーコンピューティングにおけるヨーロッパのリーダーシップをさらに強化しています。
CINECA、EuroHPC、Pasqal は、CINECA スーパーコンピューティング センターで中性原子 QPU を統合しています。Pasqal のハイブリッド環境は、Slurm との統合を通じて、CUDA-Q プラットフォームを導入しています。CUDA-Q は、Pasqal と CINECA に、最適化や材料科学のユースケースを含む量子アプリケーションを開発して実行するためのプラットフォームを提供します。
Fraunhofer FOKUS は、NVIDIA CUDA-Q と量子プログラミング言語である Eclipse Qrisp の統合を推進しています。Fraunhofer FOKUS で立ち上げられ、Eclipse Foundation によりさらなる開発が進んでいる Qrisp は、研究者が複雑な量子アルゴリズムをより簡単に記述できるようにすることで、NVIDIA CUDA-Q でシミュレーション、最適化、実行が可能になります。
バルセロナ スーパーコンピューティング センターは最近、EuroHPC JU の取り組みを通じて、QPU ビルダーである Qilimanjaro Quantum Tech の新しいアナログ量子コンピューターを導入しました。Qilimanjaro は、NVIDIA CUDA-Q を量子ソフトウェア開発キットである QiliSDK に統合しました。Qilimanjaro は、BSC の量子アクセラレーテッド ワークフローをシームレスに制御できるように、NVIDIA CUDA-Q プラットフォームで QPU を利用可能にする取り組みを進めています。
ユーリッヒ スーパーコンピューティング センターの研究者は、NVIDIA のチームと協力して、50 量子ビットの汎用量子コンピューターを完全にシミュレーションすることで、世界記録を樹立しました。このシミュレーションは、GH200 Grace Hopper Superchip を搭載した JUPITER 上で実行されました。ユーリッヒの JUQCS-50 (50 量子ビット向け) 量子シミュレーターにより、研究者はスーパーコンピューター上で発生する最大規模の量子問題を検証できるようになり、量子コンピューティングの拡張が可能になりました。
NVIDIA (NASDAQ: NVDA) はAIとアクセラレーテッド コンピューティングの世界的なリーダーです。AIが科学の新たなツールであること; ヨーロッパが数百万人の研究者にAIを活用できるインフラを構築していること;NVIDIAのアクセラレーテッド コンピューティングにより、研究者がより複雑なシステムのシミュレーションを行い、科学的なAIモデルを学習させ、ヨーロッパのデータと専門知識を世界的なブレークスルーへと変える自律型AIワークフローを構築していること;NVIDIAの協力企業やパートナーを含む第三者との契約に関する期待;技術開発、および関連する動向や推進要因に関する期待; 予測される市場の成長と動向;AIおよび関連産業に関する見通し;およびその他の歴史的事実でない記述は、また、これらに限定されない記載に関する利点と影響など、本プレスリリースに記載されている記述の中には、1933年証券法第27A条および1934年証券取引法第21E条(いずれも改正済み)に定める将来予測に関する記述に該当し、当該条項により定められた「セーフハーバー」の適用を受けるものであり、実際の結果が予想と著しく異なる原因となるリスクおよび不確実性に影響を受ける可能性があります。実際の結果が大幅に異なる可能性のある重要な要因には、以下のものが含まれます:世界的な経済状況;NVIDIAの製品を製造、組み立て、梱包、テストする第三者への依存;技術開発と競争の影響;新製品や技術の開発または既存製品、技術の改良;NVIDIAの製品またはパートナーの 製品の市場受け入れ状況;設計、製造またはソフトウェアの欠陥;消費者ニーズや需要の変化;業界標準やインターフェースの変更;NVIDIAの製品または技術がシステムに統合された際の予期せぬパフォーマンスにより生じる損失などを含み、NVIDIAが証券取引委員会(SEC)に提出する最新の報告書(年次報告書Form 10-Kおよび四半期報告書Form 10-Qを含むがこれらに限定されない)において随時開示されるその他の要因です。SECに提出された報告書は、NVIDIAのウェブサイトに掲載されており、NVIDIAから無償で入手可能です。これらの将来予測に関する記述は、将来の業績を保証するものではなく、本資料の発表現在時点での状況に基づくものであり、法律で義務付けられる場合を除き、NVIDIAは、将来の出来事や状況の変化を反映のためにこれらの将来予測に関する記述を更新する義務を負いません。© 2026 NVIDIA Corporation.無断複写、複製、転載禁止。NVIDIA、NVIDIAロゴ、ConnectX、 CUDA-Q、CUDA-X、NVIDIA Hopper、およびNVIDIA NIM and NVIDIA Omniverseは米国およびその他の国における NVIDIA Corporation の商標または登録商標です。その他の社名と製品名は、それらが関連付けられている企業の商標である可能性があります。機能、価格、販売状況、仕様は、予告なしに変更される場合があります。
