自動運転車の開発を加速させる、AutonomouStuff 社の DRIVE PX on Wheels

投稿者: Shri Sundaram

自動運転車があれば、移動が楽になります。しかし、自律走行する車両の開発は楽な仕事ではありません。

そのため NVIDIA は、自律システム内で使用される部品のサプライヤーである AutonomouStuff 社との提携を通じ、移動手段を変革しようとしている研究者や開発者のために、DRIVE PX on Wheels を完成させました。

DRIVE PX on Wheels は、3 つの種類 (アドバンス、ベーシック、カスタム) が用意されたキットであり、可能な限りスムーズに自律走行に移行できるようお手伝いします。各キットは、AutonomouStuff 社が構成し、センサーと NVIDIA のエンドツーエンドの自動運転プラットフォームが搭載された車両とともに提供されます。初日からそのまま使えるため、開発者の皆さまは、自身の自動運転ソリューションを開発する作業に集中できます。

車のトランク内に設置されている DRIVE PX

自動運転ソリューションの実現

アドバンス キットでは、Ford Fusion の車両に、NVIDIA DRIVE PX AI 車載コンピューターのほか、各種カメラ、LIDAR、レーダー、ナビゲーション センサー、およびドライブバイワイヤー システムが搭載されています。

また、DRIVE PX にプリインストールされている NVIDIA DriveWorks ソフトウェア開発キット (SDK) は、物体検出、地図上の位置特定、経路計画向けの、計算処理の上で要求の高いアルゴリズムを含む各種アプリケーションを開発する際の基盤となります。DRIVE PX のインストールは AutonomouStuff 社が行うため、開発者の皆さまは、SDK 内のリファレンス アプリケーション、ツール、ライブラリー モジュールに即座にアクセスすることができます。

アドバンス キットは、データ収集、ストレージ、およびレベル 3~5 の自律性に対応したアプリケーションの開発に役立つ、幅広いセンサーや周辺装置のラインナップを提供します。開発者の皆さまは、センサーのセットアップやソフトウェアの較正に何カ月も費やすことなく、アプリケーションそのものの構築にすぐに取りかかることが可能になります。

アドバンス キットの Ford Fusion

特殊な開発用のカスタム キット

ベーシック キットもあります。このキットには、小型電気自動車の Polaris GEM のほか、DRIVE PX、DriveWorks、各種カメラ、ナビゲーション センサー、およびドライブバイワイヤー システムが含まれます。この入門レベルのキットは、多くの開発ニーズに対応できる手頃なオプションです。病院、大学、工場などの敷地内を走る低速シャトル車やその他の類似の用途に最適です。

ベーシック キットに含まれる Polaris GEM

特定の研究開発ニーズがある場合、AutonomouStuff 社は、どのような車両でもカスタム キットを構成することができます。このケースでは、各種センサーを柔軟に配置し、選択することができます。アドバンス キットからベーシック キットにいたるまで、開発車両向けの幅広いセンサー構成に対応可能です。

複数の大学やスタートアップ企業は、DRIVE PX on Wheels を導入することにより、当社の自動運転車プラットフォーム上で、サラウンド ビジョン、センサー フュージョン、人工知能を今まで以上に容易に組み合わせることが可能になりました。各キットには、開発者の皆さまが作業を始めるために必要なハードウェア、ソフトウェア、各種ツールが含まれています。詳しくは AutonomouStuff 社のサイトをご覧ください

写真提供: AutonomouStuff 社