NVIDIA Studio により、Omniverse Machinima、Reallusion の iClone Connector、Blackmagic Design の DaVinci Resolve での 3D コンテンツ制作を強化
本ブログは、注目のアーティストを称え、クリエイティブ活動のヒントやコツを説明し、NVIDIA Studio テクノロジがクリエイティブ ワークフローを加速する様子を毎週紹介する 「In the NVIDIA Studio」 シリーズの最新号です。
3D アーティストで、JSFILMZ のステージ ネームで知られるジェ ソリーナ氏が、今週、「In the NVIDIA Studio」に登場し、『Cyberpunk Short Film』の制作過程における独自の 3D クリエイティブ ワークフローを紹介します。この作品は、怪しい 2 人の間で緊迫したやりとりが展開される、謎に包まれた物語です。
熱心な映画ファンである JSFILMZ 氏は、創造性豊かな映画監督であるクリストファー ノーラン (Christopher Nolan) 氏、デヴィッド フィンチャー (David Fincher) 氏、ジョージ ルーカス (George Lucas) 氏からインスピレーションを受けています。技術的なスキルと、エキサイティングな展開で物語を引き立てるストーリーテリングを融合させた監督たちの能力を賞賛しています。
『Cyberpunk Short Film』では、レイトレース ライティング、シャドウ、リフレクション、そして豊かで鮮やかな色彩が、驚くほどリアルに表現されています。
驚くべきことに、JSFILMZ 氏は 3D デザイン コラボレーションとシミュレーションを可能にする NVIDIA Omniverse プラットフォームで、Omniverse Machinima アプリと Reallusion iClone Connector を使って、たった 1 日でこのフィルムを作り上げました。また、NVIDIA RTX A6000 GPU を使ったシステムと、RTX 3070 Laptop GPU を使ったシステムを使い分けました。
#MadeinMachinima コンテストは間もなく終了します。Omniverse ユーザーのみなさまは、Omniverse Machinima でシネマティックなショート ストーリーを構築、アニメーション化して、RTX 対応の NVIDIA Studio ノート PC を獲得するチャンスがあります。エントリーは 6 月 27 日 (月) までです。
Machinima と Omniverse を活用した制作工程
JSFILMZ 氏の制作工程は、まず Omniverse Machinima でのシーン構築から始まり、背景オブジェクトを追加、移動させて、近未来でサイバーパンクなダイナーを作り出します。RTX GPU により、Omniverse に組み込まれた RTX レンダラーが強化され、フォトリアリスティックなディテールを維持しながら、ビューポート内で高速でインタラクティブな動作を実現しています。気が散るノイズを削減することで、JSFILMZ 氏はレンダリングを待つことなく、制作に集中できるようになりました。
NVIDIA MDL マテリアル ライブラリのアセットを使用することで、JSFILMZ 氏はあらゆるサーフェス、マテリアル、テクスチャにおいて、究極のリアリズムを実現しました。
次に、Reallusion のコンテンツ ストアからダウンロードした人物キャラクター モデルをシーンに配置しました。
ボーカル アニメーションは、Reallusion iClone Connector の AccuLips 機能を利用することで生み出されました。AccuLips は、人間の発話動作をシミュレートし、それぞれの口の形状に前後の口元の特徴を自然に反映させます。JSFILMZ 氏が俳優によるボイスオーバー ファイルをアップロードするだけで、アニメーションが自動生成されます。
JSFILMZ 氏は、座った状態でのアニメーションを作成するために、Xsens の Awinda スターター ボディモーションキャプチャ スーツを使用し、2 人のキャラクターの動きを演じました。Xsens の ソフトウェアを使って、ビジュアル エフェクト データを処理、クリーンアップして、エクスポートしました。
JSFILMZ 氏は、Reallusion actorecore ストアで最適なアニメーション シーケンスを検索、選択することで、各キャラクターに固有な歩行アニメーションを組み入れました。iClone Connector に戻って、キャラクターにそれぞれ異なるモーション キャプチャーをインポートして適用し、シーンのアニメーションを完成させました。
3D の最後のステップは、ライティングの調整です。Omniverse でのライティングのコツについては、JSFILMZ 氏がライブ配信したチュートリアルをご覧ください。Omniverse のノウハウと氏のライティング テクニックが紹介されています。
JSFILMZ 氏によると、ライトの追加と操作によって、Machinima を使用するもう 1 つの利点が明らかになりました。ビューポートでより滑らかな動きを実現するリアルタイム レイトレース モードと、高精度で詳細なビューを実現するインタラクティブ パストレース モードを簡単に切り替えることができるのです。
その後、NVIDIA RTX または GeForce RTX GPU で動作する Omniverse RTX Renderer を使って、レイトレーシングで最終レンダリングを書き出しました。
Omniverse で接続された複数の 3D アプリケーションで作業することで、JSFILMZ 氏はレンダリング、ファイルのダウンロード、ファイル タイプの変換、再アップロードなどにかかる多くの時間を節約することができました。「これだけのことがすべて自宅でできるなんて、本当にすごいことです」とJSFILMZ氏は述べています。
『Cyberpunk Short Film』の完成には、DaVinci Resolve での編集とカラー補正が必要でした。
JSFILMZ 氏が使用するカラー グレーディング、ビデオ編集、カラー スコープ機能は、GPUにより高速化され、迅速な編集を可能にします。また、NVIDIA ハードウェア エンコーダとデコーダにより、GPU アクセラレーションによる書き出しが大幅に高速化されます。
そして、『Cyberpunk Short Film』が完成しました。
JSFILMZ 氏は 3D アーティストのために、NVIDIA Omniverse チュートリアル YouTube プレイリストを用意しています。クリエイターのための Omniverse プラットフォームに関する多岐にわたる概要を解説しており、インストールやセットアップといった基礎から、ライティング、レンダリング、アニメーションといったアプリ内の機能までカバーしています。
JSFILMZ 氏は、自身の YouTube チャンネルと Udemy コースで、NVIDIA Omniverse と Unreal Engine 5 に特化した 3D クリエイティブ ワークフローを教えています。
NVIDIA Omniverse のコツやヒントなどの詳細については、Omniverse YouTube チャンネルをご覧ください。さらなるサポートについては、Omniverse フォーラムを探索したり、Discord サーバに参加してコミュニティとチャットしたりしてみてください。また、Omniverse の Twitter、Instagram、Medium ページで最新情報をチェックできます。
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